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レクサスが初めて市販化したEVモデル UX300eをチェック！
2019年11月21日に開幕した中国の広州モーターショーで、レクサス初の量産電気自動車(EV)「UX300e」が披露されました。東京モーターショー2019で発表されたレクサスの電動化ビジョン”Lexux Electrified”の、第1弾となるUX300eは、2020年以降、まず中国や欧州などで発売される予定です。日本での発売は、もう少し先になりそうですが、気になる性能を見てみましょう。
更新日2019/12/13EVになったUX
2018年末にラインアップに加わったコンパクトクロスオーバーSUVが、UXです。今回発表されたUX300eは、その電動モデル。
従来のGA-CプラットフォームをEV化するにあたって、ブレースの追加、ショックアブソーバーの減衰力最適化などを施し、EV化による運動特性の変化に合わせたチューニングが行われました。
高出力モーターは、レクサスがこれまで培ってきたモーター制御技術を活かし、ドライバーの運転感覚に寄り添った自然な加減速フィールと、優れた加速性能を両立させると同時に、大容量バッテリーを床下に配置することにより、低重心化を実現しました。
UX300eのリチウムイオンバッテリーの容量は54.3kWhで、モーターの最高出力は150kW(204PS)、最大トルクは300Nm(30.6kgm)。航続可能距離は400kmです。
このパワーユニットは、ドライブセレクトモードにより、ペダル操作に対して瞬時にトルクが立ち上がる力強い加速を味わうことが可能なほか、ハンドルに備え付けられたパドルシフトを使えば、減速度を4段階から選択することで、ガソリン車のエンジンブレーキと同じような減速操作ができるようしつけられています。
室内は、EVならではの静粛性を最大限に活かすため、 床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせ、風切り音や小石・砂などの巻き上げ音にも配慮。室内空間の心地良い静けさを実現しています。
そのいっぽうで、電気的に生成されたサウンドを、スピーカーからドライバーや同乗者に届けるアクティブサウンドコントロール(ASC)によって、車両の走行状況を感じられる快適なドライビング環境を実現しています。
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スマートフォンと連携するなど、利便性を追求
EVの開発にとって重要なポイントのひとつに、バッテリーマネジメントがあります。つまり、いかにバッテリーに蓄えられた電気を効率良く使い、充電するかということです。UX300eはこの点でも、それまで培ってきた技術を活かし、信頼性を向上させています。
大容量バッテリーを搭載することはもちろんですが、モーターやインバーター、ギヤといった、走行に関連する駆動系や制御系のシステム全体の効率を見直すことで高効率を追求しています。
また、低温、高温下でも正常に動作するよう、バッテリーに温度調整機能を備えるほか、過充電防止システムの搭載など、過酷な気候変化のもとでも安心して使える設計となっています。
さらに、専用アプリによるスマートフォンとの連携で、バッテリー残量や走行可能距離表示、充電の必要があるかを確認できますし、充電完了までの時間を把握したり、出発時刻に合わせて充電が完了するようタイマーを設定することも可能です。
エアコンやデフロスターを車外から稼働させることもでき、高い利便性を追求しています。
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デザインの主な変更点はシフトバイワイヤを採用したセンターコンソール
UX300eのエクステリア(外観)は、他のUXシリーズとほとんど同じものです。凝縮感のあるボディに動的なプレスラインで躍動感を表現した個性的なデザインはそのままに、EV専用ホイールと床下空力カバーが取り付けられています。
レクサスの特徴でもある大型のスピンドルグリルや、レーシングカーのリアウィングをイメージしたというリアスタビライジングブレードライトは、UXシリーズ共通の個性です。
インテリア(内装)に目を向けてみると、インパネからフェンダーに向かって連続したように見えるデザインのダッシュボードパネルや、ドライバーとの一体感を感じられるパネルの造形など、基本的なデザインはUXと共通ながら、操作系はシフトバイワイヤを採用してセンターコンソールをすっきりさせ、EVらしい先進的なイメージになっています。
UX300eは2020年に中国や欧州を皮切りに発売が開始されるそうです。日本での導入は2021年前半を予定しているとのこと。高級路線で完成度の高いレクサスのEVがどんな仕上がりを見せてくれるのか、実車にふれるのが楽しみですね。