プロモーション
ランドローバーのフラッグシップ、レンジローバーの歴史を紹介
更新日2021/01/12デビュー以来、オンロード・オフロードを問わないプレミアムSUVとして君臨するランドローバーのフラッグシップ・レンジローバーは、今年記念すべき50周年を迎えました。高い視点のコマンドポジションで四駆のロールスロイスと呼ばれ、今も昔も憧れの車である歴代レンジローバーの特徴と魅力を解説します。
四駆のイメージを一新|初代レンジローバー(1970-1996)
初代レンジローバーは、ランドローバー・シリーズ(ディフェンダーの先駆モデル)をベースに、コンセプトを「四駆が持つ走破性の高さと、四駆には無かった居住性・快適性の高さをあわせ持つこと」とし、1970年に誕生しました。
コンセプトどおり、高性能V8エンジンに四駆初のフルタイム4WDを組み合わせた走行性能の高さに加え、クラフトマンシップによる上質な室内空間とした初代は、SUVという言葉さえない時代に世間や他メーカーに衝撃を与え、「四駆のロールスロイス」と呼ばれ、現在のプレミアムSUVの草分け的モデルとしてその地位を確立しました。
初代レンジローバーのフォルムはシンプルでスクエア。高く広い着座視点を指す「コマンドポジション」と前後重量配分「50:50」の理想配分が特徴で、デビュー当初は2ドアとし、のちに4ドアへと統一されていきます。また、当初ボディタイプはベースグレードのみでしたが、90年代にはロングホイールベースとなる「バンデンプラ」が追加されました。
今見ても品のある佇まいを見せる初代レンジローバーは、「クラシック・レンジ」として、国内・国外を問わず現在でも人気のあるモデルですが、オルタネーターなど電装系やサスペンションにトラブルが出やすいため、こまめなメンテナンスが必要でしょう。
よりゴージャスに進化|2代目レンジローバー(1995-2002)
1995年、24年ぶりにレンジローバーは2代目へとフルモデルチェンジを実施しました。シャシー・サスペンション・駆動方式など基本機構に変更はないものの、静穏性の充実化や機関系の電子制御化が図られ、内装はよりゴージャスへと進化しました。
ボディタイプはロングホイールベースのバンデンプラが廃止され、ベースグレードのモノタイプとなったほか、エアサスペンションは全車装備に、上級グレードの「オートバイオグラフィ」が初登場を果たします。また、後期型ディーゼルターボエンジンにはBMW製直6エンジンが採用されました。
2代目レンジローバーは、ゴージャスで充実した装備を評価される一方、初代のシンプルながら温かみのあったレンジローバーらしさが無くなったとの評価もありました。
基本構造の刷新|3代目レンジローバー(2002-2013)
レンジローバーは2002年に8年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、3代目となりました。3代目ではボディがモノコック構造へ、サスペンションも独立懸架式へと基本構造が変更され、パワートレインを含め刷新されました。
また、3代目レンジローバーでは、経営面でBMW傘下からフォードを経てジャガーへと変遷した経緯から、エンジンはBMW製・フォード製・ジャガー製と混在するのが特徴です。
全車へのEAS電子制御エアサスペンションの採用、DSC横滑り防止装置の採用など、快適・安全装備も充実し、駆動力制御システム・テレインレスポンスが初搭載、内装ではナビゲーションを含めたインフォテインメントシステムに、上質のレザーや杢目があしらわれ、よりゴージャスなものとなりました。
しかし、3代目で一気にサイズアップし、全長約5,000mm・全幅約2,000mmとなった巨体を国内の狭い路地や駐車場で操るのには、かなりの労苦を必要とする現実もありました。
軽量化と最新テクノロジー搭載|4代目レンジローバー(2013-)
2013年、レンジローバーは現行モデル・L405型に移行し、オールアルミボディがSUVで世界初採用され、車両重量で400kgあまりの軽量化を実現したほか、テレインレスポンスが2にバージョンアップされるなど、最新テクノロジーがふんだんに採用されました。
フォルムはレンジローバーのDNAを踏襲しつつもフロントマスクは精悍に刷新。安全装備もブラインドスポットモニタリングやサラウンドカメラシステムが採用となるなど、充実したものとなっています。
エンジンはガソリン車がジャガー製、ディーゼル車がフォード製を採用し、ロングホイールベース仕様や、ビスポークオーダー仕様といった特別限定車も数多く発表されていきます。
また、4代目レンジローバーで特筆すべきは、ランドローバー史上初のPHEVモデルがデビューしたことでしょう。初お目見えPHEVモデルは、300馬力のINGENIUMエンジンに116馬力の高出力モーターをあわせ持つパラレル・ハイブリットモデルです。
4代目となったレンジローバー。最新鋭のテクノロジーや高い走行性能、極上の車内空間でプレミアムSUVの地位を不動のものとしていますが、1,000万円を大幅に超える新車価格となるのは、やはり庶民の車ではないということなのでしょう。
フラッグシップ・レンジローバーのおすすめは何代目?
ランドローバーのフラッグシップとして今も昔も憧れの的であるレンジローバーですが、前述したように現行モデルの最上位グレードともなると新車価格が3,000万円を超えるのが現実です。
そこでねらい目となるのが中古車で、なかでも3代目レンジローバーはおすすめです。3代目はナビを含むインフォテインシステムも充実しつつある頃で使い勝手も良く、2007年以降のモデルではテレインレスポンスも初採用となりました。
気になる中古車価格は2007年以降でも200万円台・300万円台となるものもあり、価格の面でも十分に手の届く範疇と言えます。
しかし、中古車を手に入れる際には、その車の弱点を熟知した信頼できる販売店を見つけることや、事故歴や修復歴がある程度わかることも大切となるので注意しましょう。
レンジローバーのラインアップ、それぞれどんな人におすすめ?【イヴォーク、ヴェラール、スポーツ、レンジローバーの違いを紹介】