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【ここ30年で人気が逆転!?】SUVとセダン、それぞれのメリット・デメリット
日本で人気の車種といえば、ここ10年はコンパクトカーやミニバン、そして近年ではSUVが急上昇していますが、30年程前はセダンが圧倒的な人気を誇っていました。最近ではめっきり見なくなってしまいましたが、セダンにはセダンの良さがあります。 そこで今回は、今人気のSUVとセダン、それぞれのメリット・デメリットをピックアップして、それぞれの魅力を解説していきます。
更新日2021/01/2130年前はトップをセダンが独占していた
今から30年前、1990年の新車販売における人気トップ3は、1位 トヨタ カローラ、2位 トヨタ マークⅡ、3位 トヨタ クラウンと、すべてセダンが占めていました。
2020年の1月〜6月における新車販売ランキングはどうでしょうか。1位 トヨタ ライズ、2位 トヨタ カローラ、3位 ホンダ フィットという結果です。
実は2020年のこのデータにおけるカローラは、セダンよりも人気のステーションワゴン、カローラツーリングの数字が含まれています。ですから今は、セダンの人気は下火になり、SUVやコンパクトカーが人気と言えるでしょう。
セダンとSUVの違い
セダンとは、エンジンルーム、乗車スペース、トランクルームがそれぞれ独立した「3BOX」と呼ばれる形状のクルマです。かつてはコンパクトクラスを含め、多くのラインアップが存在しましたが、現在は各メーカーともミドルクラス以上に数車種設定している程度で、市場において大きな存在感はありません。
SUVとは、客室と荷室がつながった2BOXタイプとなります。SUVはもともとピックアップトラックをベースに、荷台部分に屋根を付けてキャビンスペースにしたものや、悪路に強いラダーフレームを備えた本格オフローダーのことを指していました。現在ではモノコックフレームの乗用車タイプをベースに、最低地上高を高くしてオフロードでの走行にも対応させたクロスオーバータイプが主流となっています。
セダンのメリット・デメリット
メリット
・ボディ剛性が高く、乗り心地が良い
セダンは3BOXそれぞれが仕切られているため、フレーム(骨組み)をしっかり組み合わせることができます。これはボディ剛性の高さにもつながり、しっかりとした乗り心地やハンドリングも向上させます。
・全高が低いので、走行安定性が高い
全高が低いということは重心が低いということです。ですから高速道路での走行やコーナリングの際にも不安定な挙動が少なくなります。
・立体駐車場にも入る
一般的な機械式立体駐車場の高さ制限は1,550mmです。セダンは全高が低いので、ほとんどの立体駐車場で問題なく駐車することができます。
・衝突安全性が高い
フロントにはエンジンルーム、リアにはトランクルームがありますので、前後の衝突時には客室へ衝撃を伝えにくくする効果があります。
・トランクの荷物が外から見えない。匂いが入ってこない
セダンはトランクルームが別になっていますので、外から荷室が見えません。また汚れた物や匂いの出る物を入れても、車内に入ってくることはほとんどありませんので快適です。
デメリット
・室内が狭い
セダンの客室は全高が低く、SUVやミニバンに比べて狭くなってしまいます。また今や後席スライドシートは当たり前のように装備されている時代ですが、セダンでは後席がスライドせず、一部の高級モデルを除いてリクライニングもできません。
・荷室が狭い
客室と荷室が分離しているセダンでは、設計上荷室が狭くなってしまいます。
SUVのメリット・デメリット
メリット
・最低地上高が高めで、悪路でも安心
ほとんどのSUVはセダンやコンパクトカーよりも最低地上高が高く設計されており、クロスオーバータイプでもちょっとしたラフロードなら下回りを心配せずに走行できます。
・アイポイントが高めで安全確認しやすい
車高が高いSUVはアイポイントが高く、広々とした視界を保つことができます。これは安全上のメリットがあると共に、運転が不慣れな方や初心者でも運転しやすいという利点もあります。
・室内、荷室が広い
室内と荷室がつながっていますのでパッケージングの自由度が高く、広々とした室内空間を持たせることが可能です。後席キャプテンシートやシートスライドなど、乗員が快適に過ごせるよう工夫できます。
・荷室のユーティリティが高い
長尺物や大きな荷物を積載する時など、多彩なシートアレンジを楽しんで、便利に使うことができます。また最近では、AC100Vコンセントなどアウトドアに便利なアクセサリーが装備されていることもあります。
デメリット
・荷室の荷物の匂いが入ってくる
客室と荷室がつながっていますので、においの出る荷物は入れておけません。
・全高が高いので、走行安定性が低く、立体駐車場に入らないことも
背の高いSUVでは重心が高くなり、車種によっては突然の横風を受けるような状況で不安定な挙動になってしまします。また、セダンやクーペと比べてコーナーでのハンドリング性能は劣ってしまいます。さらに、一部のコンパクトSUVを除いて、立体駐車場に入れるのは難しいでしょう。
パジェロやランドクルーザー、テラノなど30年前にも人気のSUVはありましたが、普段使いに便利というよりもオフロード性能がウリで、やや趣味性の高いイメージがありました。しかし現在のSUVはスタリッシュなデザインでオンロード性能も高く、燃費や利便性という面でも、乗用車として選ぶメリットが大きくなっています。アウトドアレジャーが趣味ではなくても、普段使いとしてSUVを選ぶ方はますます増えていきそうです。