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ブランドによる違いはあるのか?イヴォーク vs Eペイス
ジャガー Eペイスとレンジローバー イヴォークは両者ともジャガー・ランドローバーグループのコンパクトSUVです。それ故にシャシーやパワートレインなど様々なメカニズムで共通する部分が多いクルマです。今回はこの2台を比較し、それぞれの個性を探っていきたいと思います。
更新日2021/01/21ランドローバー レンジローバー イヴォークとは?
イヴォークはランドローバーブランド最小のSUVです。ボディサイズは、全長4,380mm×全幅1,905mm×全高1,650mm。全幅はやや気になる大きさですが、全長は国内で販売されているコンパクトSUVと同等のサイズとなっています。エクステリア(外装)は、レンジローバー共通のフロントマスクと重厚感のあるボディ、クーペを思わせる傾斜したルーフがスポーティさも醸しています。
インテリア(内装)は非常にラグジュアリーな空間となっており、フル液晶メーターとセンターに設置された2つの10インチタッチディスプレイが目を惹きます。後部座席は4:2:4の分割可倒式。荷室は通常時でも591Lの大容量ですが、後部座席をすべて倒した状態では1,383Lにまで拡大することができます。
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ジャガー Eペイスとは?
EペイスはFペイスよりもひと回り小さなSUVとして登場。ボディサイズは、全長4,410mm×全幅1,900mm×全高1,650mmで、イヴォークと全高は同じですが、全長は少し長く、幅は5mmだけ狭くなっています。エクステリアは曲線を活かしたデザインで、力強くも流麗なスタイルが特徴です。ルーフとリヤウィンドウはつながったラインで形成され、イヴォークとアプローチは異なりますが、同じくクーペを思わせるフォルムが特徴です。
インパネデザインはフル液晶メーターを採用している以外は、イヴォークとの共通性は少ないです。後部座席は6:4の分割可倒式、通常時の荷室容量は577L、最大で1,234Lなので、荷室容量ではイヴォークに軍配が上がります。
共通しているポイントは?
見た目は大きく異なるイヴォークとEペイスですが、パワートレインには共通事項が多く見られます。両者ともにパワーユニットは2.0Lのガソリンターボエンジンと同じく2.0Lのディーゼルターボを設定。
ガソリン車のスペックは最高出力147kW(200PS)/4,500〜6,000rpm、最大トルク320Nm(32.6kgm)/1,500〜4,000rpmを発揮するP200と、最高出力183kW(249PS)/5,500rpm、最大トルク365Nm(37.2kgm)/1,500rpmのP250の2種。Eペイスにはハイパフォーマンス版のP300が設定されており、最高出力221kW(300PS)/5,500rpm、最大トルクは400Nm(40.8kgm)/1,500rpmとなっています。
ディーゼルモデルはEペイスのD180が、最高出力132kW(180PS)/4,000rpm、最大トルク430Nm(43.8kgm)/1,750rpmとなっていますが、イヴォークのD200にはマイルドハイブリッドが搭載されており、最高出力は150kW(204PS)/3,750rpm、最大トルク430Nm(43.8kgm)/1,750〜2,500rpmにまで高められています。トランスミッションは両者共に9速AT、全グレード4WDです。
異なるポイントは?
イヴォークはクロカン系のSUVではありませんが、Eペイスよりも高水準なオフロード性能を持っています。例えば渡河可能水深は60cm、つまり60cmまでの水の深さなら走行が可能です。
また、ランドローバーの走行自動制御システム「テレイン・レスポンス2オート」により悪路でも安定した走行を可能としています。この複数のセンサーをモニタリングすることにより、サスペンション、パワートレイン、スリップコントロールの設定を最適に自動調整します。5つの走行モードを任意で選択することも可能です。くわえて、現行モデルでは安全装備が強化されており、ボンネットを透かしたようにフロント下から前方を車内のディスプレイに映し出せる「クリアサイトグラウンドビュー」を世界で初めて採用しています。
足回りではイヴォークが前後ストラット式サスペンションを採用しているのに対して、Eペイスはリヤ側がマルチリンク式になっています。その他様々なセッティングの違いにより、Eペイスは、SUVでありながらもスポーツカーに近い乗り味、ハンドリングを手に入れています。そのため、FタイプのSUV版と表現されることもあります。作り手もFタイプを意識しているようで車格や瓜二つのインパネデザインにもその特徴が表れているといえるでしょう。
同じようで違う仕上がりの両者
いかがでしたか?プラットフォームを共有する兄弟車でありながらも、キャラクターの違いがはっきりしているのがお分かりいただけたでしょうか。
イヴォークは悪路での走破性を高めているので、オフロード性能を重視したい方におすすめです。対してEペイスは、スポーティな走りに重きを置いているので、キビキビと走りたい方向けの都会派SUVといえるでしょう。
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