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日産 ジュークで車中泊は可能なのか？【実際にやってみた】
コロナで騒がしい昨今ですが、8月はせっかく連休もあるし、どこか出かけたいと思っていました。そこで、考えたのがキャンプ。キャンプならある程度、密も避けられます。しかし、キャンプ未経験だった私はテントを持っていません。そこで、今年、中古で購入した我が愛車の日産 ジュークで車中泊をやってみることにしました。とはいえ、ご存じのようにジュークはコンパクトSUVです。現行の日産 ノートよりも小さいのです。そんなコンパクトサイズでも、車中泊ってできるのでしょうか？
更新日2021/11/01約30万円で買った日産 ジュークで検証
日産 ジュークは、2019年末に国内販売を終了したコンパクトクロスオーバーSUVです。長年販売されていたこともあり、中古市場ではタマが豊富で、安く買えるのも魅力です。
どれだけ安いのか？じつは、私の愛車は車両価格29.9万円(2012年式 走行距離約9万5000km)で販売されていた個体です。安く人気のSUVに乗れるという理由で購入しました。今では、個性的なデザインも気に入っています。
日産 ジュークの荷室の使い勝手、寸法は？
奥行きは充分だけど問題が、、、
まず、車中泊するに当たって荷室のサイズを計測してみました。後席を倒して前席を目一杯前に寄せれば、168cmの奥行きが確保できます。ホイールハウス間も88cmと2人分は寝れそうな幅がありました。
荷室の高さは77.5cmほど。荷室に座ると猫背になってしまい、少し窮屈です。ここでご飯を食べたりするのはちょっと難しいかもしれませんが、なんとか寝れそうです。
ただ、ここで問題が発生。倒した後席の背もたれと前席の間、後席足元部分に約38cmのミゾができてしまうのです。ここを埋めなければ、寝返りで確実にハマります。ちなみにその深さは約47cm、横は室内幅ぶん(約1m以上)空いてます。つまり、後席のシートバックを倒してとき、寝ることができるスペースは奥行きが約130cmほどで、大人が横になるには全然足りません。
また、ジュークの荷室は、シートバックを倒してもフラットになりません。荷室側が低く、シートバックと段差ができてしまうのです。それにくわえ、シートバックと荷室の継ぎ目も盛り上がっており、硬い金具もあります。この上で寝るのは無理そうです。
この段差ですが、調べたところダイソーで売っているジョイントマットを何枚か重ねて使うことで解決できそう。そこで、まず9枚440円(税込)のジョイントマットを2組購入しました。18枚のジョイントマットを座布団のように2枚重ねてみたり、試行錯誤しながら荷室に並べてみると、荷室の3分の2ぐらいが埋まりました。
次に、私はホームセンターに向かいました。倒したシートバックと前席のあいだにできる隙間を埋める手ごろな価格のアイテムは、なかなか見つかりません。隙間を埋めることを優先するのか、足りない高さを補うのか、いずれも帯に短したすきに長しです。そこで、とりあえず、シートバックと高さを合わせればなんとかなるだろうと、547円(税込)のカゴ(奥行き27.7cm×幅38.3cm×高さ24cm)を2つ購入することにしました。
カゴを2つ重ねると高さ48cmとなりバッチリ。深さ47cmのミゾが埋まりました。センターコンソール後ろの隙間も埋めたかったのですが、床が膨らんでおり、カゴを置いて埋めるのが難しそうだったので断念しました。
ちなみにカゴがズレているのは、写真では見えませんが後席を倒すためのツマミがあるためです。今回は荷物をむりやり前席シートバックの後ろに入れて固定。本当はツマミの部分だけ、カゴをノコギリで切って加工するなりすればよかったのですが、あまり手先が器用ではないため、こちらも断念してしまいました。
ここで試しに寝転んでみました。私の身長は157.5cmと低く、普段肩身の狭いおもいをしているのですが、無事バックドアを閉めても収まりました。この時ばかりは自分の身長に感謝せざるをえません。
ちなみにここまでの作業を友人に手伝ってもらっていたのですが「せっかくだから2人で寝れるようにしない？」と言われ、ホームセンターに引き返し、カゴ2つとジョイントマットを買い足すことに。ホームセンターで買ったジョイントマットは、ダイソーのものと高さは合ったものの、凹凸部分が噛み合わず、手探り感満載の荷室が完成しました。
当日は、友人が持っているコールマンの寝袋を借りて、ジョイントマットの上に敷いて寝ることに。ざっと寝てみた感じ寝心地に問題なさそうでした。しかし、ホームセンターにウレタンマットが売っていたので、それを敷いたらもっと寝心地が良くなったかもしれません。
なんとか車中泊できる環境は整えたものの、暑さに対する対策はなし。今回はテントもありませんし、バックドアを閉め切った状態で過ごさなければ車中泊できたとは言えません。
はたして無事、一晩過ごせるのか。漠然とした不安を抱えながら、近所の迷惑にならないよう配慮してオートキャンプ場で検証してみました。
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カプセルホテル並みに快適 しかし、何点か不満に感じた点も
ジュークで一晩過ごしてみた感想ですが、正直、カプセルホテルで寝ている感覚で、ぐっすり眠れました。はじめは環境に慣れなかったのですが、オートキャンプ場は明かりが暗く、まわりも静かなので自然と眠りにつくことができました。
しかし、不満に感じた点も多々あります。ひとつは明かりの問題です。眠たくなるまでしばらくゴロゴロしていたのですが、ランタンの代わりに車の室内灯をつけていました。すると、オートキャンプ場の見回りの方に、ヘッドライトの付けっ放しを指摘されてしまいました。ヘッドライトのスイッチを切っていれば問題ないのですが、寝落ちしてバッテリーが上がってしまうこともあるので、やはりランタンは必要です。
また、流石に窓を閉め切ると息苦しかったので、窓を外から手を入れられない程度に開けて寝ることに。ドアバイザーがあるので、隙間を広めに取ることができました。これは携帯式の扇風機などがあれば窓を閉め切ったままでもよかったかもしれません。
今回はオートキャンプ場だったので問題ありませんが、都会では窓を開けて寝るのは少し不安。同じく車中泊している仲間がいる場所で寝るなど、場所選びも重要そうです。くわえて、虫が入ってくるので網戸での対策が必要だなと感じました。
ほかにも、荷室側を頭にすると寝返りを打っても頭が落ちる心配はありませんが、少し圧迫感がありました。体を横向きにすれば問題ないのですが、仰向けに寝るには慣れが必要そうです。くわえて、バックドアガラスから外の明かりが目に入ってくるので、カーテンやシェードで視界を遮るといいなと感じました。
贅沢をいうと荷室側にUSBポートやコンセントがあると便利。荷室でゴロゴロしているとスマホがいじりたくなるもの。充電のことを考えると、ポータブル電源を使用するともっと便利になるのかなとおもいました。
今回ジュークで車中泊してみましたが、身近なアイテムを使うことでとりあえず寝れることは分かりました。ただ、冷暖房や換気に課題アリなので、ポータブル電源を購入するなどして、さらなるカスタムをしていきたいとおもいます。
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文・SUV FREAKS編集部
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