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SUVが雪に強いと言われる理由
雪に強いクルマと聞くと、真っ先にSUVを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、その理由はなぜかと言われると、具体的には分からない方もいるでしょう。この記事では、なぜSUVが雪に強いと言われるのか、その理由を解説していきます。
更新日2022/01/28理由その1:最低地上高が高い
SUVが雪に強いと言われる理由のひとつは、最低地上高が高いモデルが多いからです。
最低地上高が低いと、雪道を走行中にクルマの底面を雪で擦ってしまうことがあります。
そのような状態で走っていると、地面の盛り上がっている雪にクルマの底面が乗り上げてしまい、前にも後ろにも進めなくなる、いわゆる亀の子状態に陥ります。さらに、その雪がカチカチに凍っていた場合、大きな故障にも繋がりかねません。
その点、SUVはもともとスキーやキャンプを楽しむアウトドアユーザーなどをターゲットに作られていますから、雪道を走ることも想定されており、他のボディタイプより最低地上高が高めに取られています。
具体的には、一般的なクルマの最低地上高は約150m程度ですが、SUVの多くのモデルは170mm程度は確保されています。また、日産 3代目エクストレイルなど高い悪路走破性を備えているモデルは最低地上高が200mm以上あり、雪以外のガレ地でもクルマの底面が擦らないようになっています。
どれぐらいの最低地上高が必要かは走るシーンによって変わりますが、170mm以上を目安にすれば安心です。
理由その2:4WD性能が高い
SUVは、4WD性能が高いことも挙げられます。
2WDの場合は2本のタイヤで駆動するので、雪道などで1本の駆動輪が浮いてしまったりスリップしてしまうと、もう1本の駆動輪しか地面に接地しないため駆動力がうまく伝えられず、悪路から抜け出しにくくなります。
一方、4WDの場合は4本のタイヤで駆動するので、1本のタイヤが浮いてしまっても残り3本のタイヤで駆動することができ、うまくトラクション(タイヤが地面を蹴る摩擦力)を得ることができます。そのため、一般的に2WDよりも4WDの方が雪に強いと言われているのです。
また、登坂能力も優れており、2WDでは滑って登れない圧雪路でも4WDなら登れるというメリットもあります。
それに加え、SUVの4WD車には、坂道で車両がずり落ちるのを防ぐヒルスタートアシストや、急な下り坂でも車速が一定になるように調節してくれるヒルディセントコントロール機能も搭載されているクルマが多く、滑りやすい坂での走行のアシストしてくれます。
さらに、4WDは最低地上高が高いほど優れた悪路走破性を発揮します。そのため、SUVは雪に強いと言われるのです。
理由その3:雪に特化した電子制御4WDを搭載するモデルが多い
SUVはアウトドアレジャーに使ったり、雪国で使用するユーザーも多いので、雪に強い電子制御システムを搭載しているモデルも多くあります。
電子制御4WDについて簡単に説明すると、これは電子制御によってトルク配分を行う4WDの事を指します。コンピュータが走行状況を判断して、前後トルク配分を最適化することで、滑りやすい路面でもタイヤがスリップするのを防いでくれるのです。
具体的に例を挙げると、日産 3代目エクストレイルの4WD車に搭載されるインテリジェント 4×4(4WD MODEスイッチ付)では、AUTO、2WD、LOCKの3つのモードを自動的に切り替えて走行してくれます。
AUTOモードは雪道や未舗装路などで、前後輪の駆動力を前を100〜50%、後を0〜50%の間で自動的に配分し、安定した走りを可能にしてくれるモードで、雪道でも安定した走行が可能となっています。
LOCKモードでは前後の駆動力を約50%ずつ配分。雪道の急坂、轍の乗り越え、スタック脱出などで、発進時には前後トルク配分を固定し、悪路走破性を高めてくれます。
2WDモードは主に乾いた路面などで使用し、駆動力を前100%に割り振ることで、低燃費な走りを実現してくれます。
またSUVモデルによっては、スバル 5代目フォレスターやトヨタ 5代目RAV4(ガソリンモデル4WD)のように、スノーモードという雪専用の走行モードが用意されていることもあります。
これは雪や雨などで滑りやすくなった路面での発進、コーナリング、ブレーキングなどをアシストしてくれる機能です。
具体的には、電子制御によってタイヤのトルクを制御することで、タイヤの空転やブレーキ時のタイヤロックを防いだり、横滑り装置(ESP)と連動することでスリップを防止してくれます。
雪道の走行では、積雪にはまって動けなくなる、走行中にスリップしてしまうといった危険性がありますが、こうしたリスクを低減してくれるのです。
2WDでも雪に強いSUVもある
まとめると、SUVは雪国で利用するユーザーもターゲットとしているので、最低地上高を高めたり、雪に強い4WDシステムを開発したりと商品力を高めているのです。
余談ですが、2WDでも雪に強いSUVもあります。例えばプジョー 2代目2008などは、2WDですがアドバンスグリップコントロール(ヒルディセント付)を搭載。泥や砂、ぬかるみといった道路状況に合わせて走行モードを選べます。
また、日産 キックスも2WDですが、回生ブレーキにより雪道や滑りやすい路面などでも強い減速力を発揮することで、車両が安定しやすいと言った特徴があります。
ここまで、SUVが雪に強いと言われる理由を解説してきました。現在販売中のSUVの4WDモデルなら、ほとんどの場合どのクルマでも電子制御が装備されているので、雪道の走行も安心です。
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文・SUV FREAKS編集部
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