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FFで4WDと変わらぬ悪路走破性を発揮するPSAのSUVたち

SUVは4WDでなければ高い悪路走破性を発揮しないと思われがちです。しかし、シトロエン、プジョー、DSなどのPSAグループのSUVには、2WD(FF)でも高い悪路走破性を発揮するモデルが用意されています。この記事はそれらのSUVについて解説していきます。

更新日2022/02/24

なぜ、4WDが用意されていないのか?

PEUGEOT 2008 2020

PSAグループのSUVのラインアップのほとんどがFFのみとなっています。その理由は、日常のドライブで4WDが必要となるシーンがほとんどないからです。

これらのモデルは、都市での利用をメインとしたアーバンなクロスオーバーSUVです。そのため、高い悪路走破性よりも、低燃費や、広い室内といったものが最優先事項となります。4WDシステムを搭載するとその分、車両重量が重くなり、燃費は悪化する傾向にあるので、4WDシステムを搭載していないという訳です。

また、4WDシステムを搭載するには、新しくプラットフォームを開発しなければならないという事情もあります。現在、世界的に電動化の流れが進んでおり、EV専用のプラットフォームなどの開発に資金やリソースを当てているのでしょう。

もちろん、FFでも電子制御によって優れた悪路走破性を発揮しますし、タイヤのチョイスによって、さまざまな路面に対応します。よって、PSAグループはFFのみのラインアップを選択しているのです。

都会でSUVに乗るならFF×ハイブリッドがベストチョイス!

 

PSAグループが誇る電子制御システム「グリップコントロール」

シトロエン C3 エアクロス 2019

PSAグループのSUVにはグリップコントロールという電子制御システムが用意されています。こちらは、4WDの代わりとなるシステムで、走行モードを切り替えることで、高い悪路走破性を発揮します。

具体的には、ノーマルモード、スノーモード、マッドモード、サンドモード、オフモードの5種類のモードが用意されています。それに加えて、ヒルディセントコントロールも設定されています。

メーカーごとに名称が変わったりしますが、基本的には機能は一緒です。ちなみに、各社のEVやPHEVモデルには搭載されません。

この記事では、シトロエン C3 エアクロスに搭載されている機能を中心に解説します。

ノーマルモード

ノーマルモードは通常の舗装路で使用するモード。横滑り防止装置であるエレクトリック・スタビリティ・コントロール(ESC)はオン状態で、アンチスキッドシステムによって、自動で、道路状況に対応します。

スノーモード

スノーモードは、雪道や凍結路での走行を想定したモードで、約80km/h以内で作動します。各駆動輪のトルク伝達を調整することで、ノーマルモードよりも トルクの伝達を緩やかにして、発進加速をスムーズにしてくれる機能です。

マッドモード

マッドモードは、約50km/h以内で作動します。ぬかるみで駆動輪をあえて空転させ、泥を振り払うことでグリップ力を回復させる機能で、同時に、グリップ力を保っている車輪に最大限のトルクを伝達するよう制御することで、悪路走破性を高めてくれます。

サンドモード

サンドモードは、約120km/h以内で作動し、空転し始めた側の駆動輪に強力なブレーキをかけ、少しでも グリップのある側に駆動力を伝え、砂地に埋もれないようにするモードです。

オフモード

オフモードはESCをオフにするモードです。スタックから脱出する際にはタイヤを空転させる必要があるのですが、ESCがオンになっていると、タイヤの空転を検知し、アクセル出力が上がらない場合があるので、オフモードが設定されているのです。

イグニッションをオフにした場合や、 速度が50km/hに達すると、自動的にノーマルモードに切り替わります。

 

ヒルディセントコントロール

プジョー 3008

ヒルディセントコントロールは、滑りやすい急斜面の下り坂走行をアシストする機能です。

5%以上の勾配の下り坂 で、速度が30km/hを下回った場合にシステムが作動。その間ドライバーは ステアリング操作だけに集中できます。システムの作動中は、3km/h以下の低速をキープし、 スリップの危険性を回避します。

 

どんなモデルに設定されてるの?

シトロエンのラインアップは?

シトロエン C5 エアクロス

シトロエンのSUVは、キモかわとも形容できそうなアクの強い個性的なデザインが特徴で、C3 エアクロスSUV、C5 エアクロスSUVをラインアップしています。

グリップコントロールは、C3 エアクロスSUVはシャインパッケージに標準装備。C5 エアクロスSUVは全車標準装備です。

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プジョーのラインアップは?

3008、5008

プジョーのSUVは、プジョーのアイコンであるライオンのキバをイメージしたフロントグリルが特徴で、2008、3008、5008を用意します。

プジョーは、アドバンスドグリップコントロールという名称になっていますが、機能は気温的には同じ。2008はGTに標準装備されますが、ヒルディセントコントロールは装備されません。

3008と5008は、ともにGT、GT BlueHDiに、ヒルディセントコントロールとともに標準装備されます。

プジョーの中古情報を見てみる

 

DSのラインアップは?

DS DS3 クロスバック

DSのSUVは、モダンアートの彫刻のようなアバンギャルドなデザインが特徴で、DS 3クロスバック、DS 7 クロスバックを用意します。

グリップコントロールは、DS 3 クロスバックのリヴォリ、オペラとDS 7 クロスバックのバスティーユ、リヴォリ、オペラに標準装備。どちらも、ヒルディセントコントロールは装備されません。

DSで、ハードな急勾配を下るシーンはそうそうありませんから、割り切られているのかもしれませんね。

DSの中古車情報を見てみる

 

ここまでPSAグループのSUVについて解説してきました。なかでもおすすめは2008。ヒルディセントコントロールこそないものの、全高1,550mmと機械式立体駐車場に収まるサイズで、最低地上高も205mmと、悪路でも十分なゆとりがあります。

都市でも悪路でも使い勝手がいいSUVと言えるでしょう。

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文・SUV FREAKS編集部

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