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フィアット500Xよりも小さいパンダ クロスってなんだ？
フィアットのコンパクトなクロスオーバーSUVスタイルのモデルといえば「500X」が思い浮かびますが、それよりも小さい「パンダ クロス」をご存知でしょうか？フィアットのAセグメントモデル、パンダをベースにタフな走りを予感させる外観や専用装備が施された限定車で、発表されるたびにすぐに完売してしまうほどの人気モデルです。
更新日2022/07/13コンパクトながらタフで力強い印象を与えるエクステリアデザイン
ベースのフィアット パンダは、コンパクトな車体ながらやや全高の高いポップなスタイリングで、四角と丸の間のスクワークルをモチーフにした個性的なデザインのコンパクトカーです。
洗練されたモダンなテイストと親しみやすさは、長く乗っても飽きのこない魅力があります。
背の高いスタイリングは室内空間の広さにもつながっており、コンパクトでありながら5名乗車が可能な居住性や、たくさんの荷物もゆとりをもって積めるところがパンダの魅力でもあります。この使い勝手の良さにSUVらしい高い走破性とデザインが付与されたのが「パンダ クロス」です。
ここでは2021年4月に発売された限定モデル（215台限定）を中心に解説します。
全長3,705mm×全幅1,665mm×全高1,630mmのボディサイズは、ベースモデルより若干大きくなっていますが、それでも5ナンバーサイズを保っています。ホイールベースはベースモデルと同じ2,300mmです。
外観はタフな走りを予感させる専用デザインのフロントとリアバンパー、そしてサイドのモールディングが印象的です。
バンパー下部にはスクワークルのパンチングが施されたアンダーガード風の意匠に、専用の15インチアルミホイールと175/65R15タイヤ、さらに専用ルーフレールがアウトドアのイメージを高めています。
2021年4月に発売された限定モデルのボディカラーには、ベースモデルに設定のない「モードグレー」を基調に、ライトまわりやバンパー、サイドモールディングなどをブラックとし、専用のスタイリングに仕上げられています。ちなみに2020年10月に発売された限定モデル(150台限定)には、「パステルイエロー」という明るい黄色が設定され、こちらもアクティブなシーンが似合う個性的なカラーです。
アウトドアシーンにはもちろんのこと、都市部でも違和感なく溶け込むボディカラーとデザインですね。
パンダの個性を反映しつつも機能性の高いインテリア
パンダ クロスの専用インテリア(内装)として、ブラック／ブラウンの専用ファブリックシートが採用されています。シートには”cross”の文字がプリントされており、ディテールにこだわりが感じられます。シートにはシートヒーターが装備されており、冬でも快適にドライブを楽しむことができます。
インパネやコックピット周りのデザインはベースモデルのパンダと共通ですが、エアコンはフルオートエアコンとなり、快適性が向上しています。
リアシートは6:4の分割可倒式で、ラゲッジ容量はリアシートを使用した状態で225L、リアシートを倒すと最大870Lまで容量を拡大することができます。2人+アウトドアレジャーや大人4人の小旅行でも対応できそうですね。
ツインエアエンジンと4WDシステムでアウトドアレジャーでも快適な走行性能
パワートレインには、ベースモデルと同じ875ccの直列2気筒ガソリンターボ”TwinAir(ツインエア)”エンジンに、限定車専用の6速MTと、パンダ 4×4と同じ四輪駆動システムを組み合わせています。
エンジンの最高出力は63kW(85PS)/5,500rpm、最大トルクは145Nm(14.8kgm)/1,900rpm、WLTCモード燃費は16.4km/Lというスペックです。
また、オフロード走行のドライブモードや、急な坂道を一定の低速で下れるように自動制御する「ヒルディセントコントロール」も装備されており、見た目だけでなくアウトドアに対応した機能性も備えています。
安全機能も十分
パンダクロスの安全機能に関しては、ベースモデルのパンダに準拠しています。フロントデュアルエアバッグ、サイドエアバッグ、ウインドーエアバッグなど合計6つのエアバッグや、ISO FIXチャイルドシートアンカー、ABS+EBD、ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)など基本的な安全装備が搭載されています。
また先進安全運転支援システムとして、シティブレーキコントロール(衝突被害軽減ブレーキ）、ESS(ハザードランプ緊急制動表示機能)などが搭載されています。
パンダクロスは視界も広々としていて運転がしやすく、ボディサイズ以上にゆったりとドライブを楽しむことができるパンダ クロスは、アウトドアシーンでもしっかり存在感を感じさせるタフなスタイリングと、都会にもしっくりなじむ親しみやすいデザイン、そしてアウトドアレジャーでも安心できる4WDシステムや、軽快に回るツインエアエンジン+6速MTのきびきびとした走りなどなど。コンパクトクロスオーバーSUVとして非常に魅力的な１台なんです。
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文・SUV FREAKS編集部
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