アキュラ、インフィニティは輸入車、ではレクサスはどっち?

更新日2022/09/27

レクサスブランド誕生の背景にあったもの


レクサスは、1989年に北米で誕生したトヨタの高級車ブランドです。当時の北米におけるトヨタは、カローラやカムリなどが“品質の良い大衆車”として成功を収めていましたが、高級車を販売する市場は開拓できておらず、その座は伝統的なアメリカ車やヨーロッパブランドで占められていました。

そこでトヨタは、自社の強みである信頼性の高さや技術を生かした高級モデルを開発し、新たな市場開拓を目指してレクサスブランドを立ち上げました。

ヨーロッパの高級車にも匹敵する品質の高さを提供すべく、約5年の歳月をかけて開発されたモデルが初代LSです。LSは発売年度から北米で好調なセールスとなり、高級車ブランドへの参入に成功しました。

日本におけるトヨタブランドのイメージは北米とは違いましたから、レクサスを日本で同時に展開する必要はありませんでした。ですからLSは日本ではトヨタ セルシオとして販売され、クラウンよりも上に位置するトヨタの高級セダンという位置づけになりました。

折しも日本はバブル景気の最中で、国内の高級車市場をおおいに盛り上げ、人気モデルとなりました。

北米でのRXの成功と日本でのレクサスブランド展開


1998年に発売開始されたレクサスRXは北米での販売直後から爆発的な人気を獲得し、同時に『高級クロスオーバーSUV』という新たなジャンルを確立。日本では、その1年前にトヨタブランドからハリアーとして発売され、人気モデルとなっていました。

このころのレクサスは日本国内の工場で生産されていましたが、2代目RXからはカナダにある工場でも生産されるようになりました。
トヨタ ハリアー 1997
そんなレクサスブランドが日本でも展開されるようになったのは、バブル崩壊後の平成不況を脱し、景気回復を実感した2005年のことでした。

2006年にはセルシオがレクサスブランドから新型LSとして発売。トヨタの高級車としてすっかり定着していたセルシオでしたが、その名前を消滅させるという決断が功を奏し、レクサスはトヨタの高級車ブランドとして国内でも認識されるようになったのです。
レクサス RX450h バージョン L 20122012
いっぽうRXは2009年に3代目へとフルモデルチェンジします。しかし、こちらはハリアーを消滅させるのではなく、ハリアーを国内専用モデルとして別途開発するという手法を取ります。

グローバルモデルとして成長したRXと、日本人の美意識に寄り添ったデザインや高級感を取り入れたハリアーを切り分ける作戦も功を奏し、RXとハリアーはともに成功を収めます。

それぞれターゲットとなる市場が異なることや、レクサスブランドがもともと北米からスタートしたという背景があるため、レクサスのモデルが輸入車だと思う人がいるのも頷けます。

しかし基本的にレクサスモデルは日本の工場で生産されていますから、日本で販売されているレクサスは国産車ということになります。

ホンダや日産の高級車ブランドは?


ホンダや日産も海外では高級ブランドを展開しています。ホンダは「アキュラ」、日産は「インフィニティ」ですが、どちらも日本には展開していません。

どちらも北米市場を中心にグローバル展開する高級ブランドではありますが、日本の道路事情と高級車の市場規模を考えると、日本に進出したとしても爆発的に売れるとは思えません。

ホンダや日産に対するイメージは北米と日本でそもそも違いますから、莫大な資本を必要とするブランド展開を日本で行ってまで成功するとは言い難いでしょう。

アキュラもインフィニティも北米市場を中心としたモデル開発を行っているため、ボディサイズやデザインなどが日本のニーズとは異なります。

すべてのモデルが海外で生産されているわけではありませんが、北米や欧州、中国などを中心に生産しています。それらのモデルは日本だと正規ディーラーからは購入できず、並行輸入というカタチになりますので、アキュラとインフィニティは輸入車ということになります。

国内で売っているのに海外で生産されるモデルもある

レクサスは国産車、アキュラやインフィニティは輸入車ということは整理できましたが、日本の正規ディーラーで買えるモデルなのに日本では生産していない、つまり自社ブランドの輸入車というパターンもあります。

たとえばスズキ エスクード。先代の3代目モデルまでは日本の工場で生産していましたが、現行型はハンガリーにあるスズキの現地法人マジャールスズキで生産され、日本に輸入されます。このエスクードと同じプラットフォームを共有するSX4 Sクロスは2020年に販売終了となりましたが、こちらもやはりハンガリーで生産されていたものです。

またトヨタのピックアップトラックのハイラックスも、タイで生産されたものが日本に輸入され、販売されていますし、2022年末で生産終了することが発表された2代目ホンダNSXは、米国オハイオ州メアリズビルにある専用工場にて生産が行われていたなど、これらはすべて輸入車として扱われています。

レクサスは高い品質と信頼性、充実したアフターサービスでブランドを確立してきました。生産拠点を日本に起き、その品質を維持しているのも特徴です。ですからレクサスは国産車と言えます。

いっぽうアキュラやインフィニティは北米市場のニーズに応えたモデル開発でブランドイメージを確立しています。生産拠点も海外が中心であり、日本では輸入車として手に入れるしかありません。

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文・SUV FREAKS編集部

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