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エクストレイルよりひと回り小さい「キャシュカイ」発売は?

欧州市場で人気のミドルクラスSUV「日産 キャシュカイ」をご存知でしょうか?日本では、かつてデュアリスとして販売されていたSUVですが、ご存知のように現在は日本で販売されていません。エクストレイルをひと回り小さくしたサイズ感や都会的なデザインなど、日本に導入したら売れそうな雰囲気の3代目キャッシュカイについて解説します。

更新日2022/10/18

かつてデュアリスとして販売されたミドルクラスSUV

日産 デュアリス
2000年代はじめ、販売が低迷していた日産が小型車のアルメーラに変わるクルマとして開発されたSUVが『キャッシュカイ』です。

おもに欧州市場向けのミドルクラスSUVとして開発され、CセグメントのアルメーラとDセグメントのプリメーラ両方の顧客をカバーするため、エクストレイルよりひと回り小さなサイズが選択されました。

道路や駐車スペースが狭い欧州ではコンパクトなクラスが人気ですが、そのいっぽうで高速道路での平均速度が高いためしっかりとした走りも求められるという欧州特有の事情があります。

初代キャッシュカイはその都市部での扱いやすさ、オンロードでの快適性、普段使いでの高い実用性、室内空間の広さなどすべてにバランスのとれたパッケージで 2006年から2013年までに欧州だけで124万台が販売されました。

日本では2007年から「デュアリス」として販売されていましたが、当時日本の国内市場はコンパクトカーとミニバン全盛期で、SUVのデュアリスが付け入る隙はありませんでした。

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シティユースで映える洗練されたエクステリア


2021年にデビューした現行型3代目キャッシュカイは、洗練されたイメージの都会的なクロスオーバーSUVです。

エクステリア(外装)デザインは、フロントが日産のアイデンティティであるVモーショングリルを中心に、サイドに広がる薄型のLEDヘッドライト、左右に伸びるシグネチャーランプなどでシャープな印象。

サイドは立体的なプレスラインで安定感とスポーティな機能美を表現。ルーフは流れるような曲線にフローティングデザインを取り入れ、スポーティで走りの良さをイメージさせるフォルムです。

リアのコンビネーションランプも高めの位置に配置され、安定感と上質感が感じられます。またリアバンパー下部にはディフューザー風の意匠があり、力強さを感じさせるリアビューに仕上がっています。


新型エクストレイルにも通じるデザインではありますが、キャシュカイのほうがシティユースを意識したモダンな雰囲気に感じられます。

全長4,425mm×全幅1,835mm×全高1,625mm、ホイールベース2,665mmというエクストレイルよりもひと回り小ぶりなボディは、現在人気沸騰中のトヨタのミドルクラスSUV、カローラクロスによく似たサイズで日本でも扱いやすそうです。

先進性を感じさせるコクピットと広い室内


コクピットは、ドライバーを中心になめらかな曲線で構成されたダッシュボードトリムと、機能的に配置されたスイッチ類、12.3インチフル液晶を採用したメーターパネル、ヘッドアップディスプレイなど先進性と開放的な空間が融合されています。

室内は、フロントのカップルディスタンスを広げるとともに、前後席のヘッドルームを15mm拡大、さらにホイールベースの延長で後席の足元を中心に約30mm延長するなど居住性が向上。さらにプレミアムレザーやマッサージ機能付きのフロントシートが用意され、質感の高い雰囲気に仕上がっています。

ラゲッジ容量は通常で475L、リアシートを倒すと1,593Lまで拡大することができ、ファミリーユースにも十分対応できるパッケージングです。

選べるパワートレイン、性能が向上した4WDシステムもポイント


キャシュカイはルノー日産三菱アライアンスで開発された”CMF-Cプラットフォーム”によって、先代モデルに比べて60kgの軽量化や車体剛性の向上を実現。これにより基本性能を高めています。

ヨーロッパで販売されるキャッシュカイのパワートレインには、1.3Lガソリンエンジンに12Vのバッテリーシステムを利用したマイルドハイブリッドと、発電用の1.5L 直3可変圧縮(VC)ガソリンターボと走行用モーターを組み合わせたe-POWERが設定されます。

e-POWER用エンジンの可変圧縮技術は新型エクストレイルでも採用されて話題になっていますが、圧縮比を変化させることでエンジンの回転数をもっとも燃焼効率の良いところで作動させることができるため、e-POWERの発電用エンジンにはもってこいのパワーユニットです。

1.3Lエンジンは、基本的に最高出力103kW(140PS)/最大トルク240NmのDIGT140と、最高出力116kW(158PS)/最大トルク260NmのDIGT158という2種類の出力が設定されますが、DIGT158のXTRONIC(AT) のみ最大トルクが270Nm/1,800-3,750rpmにアップ。さらにフルタイム4WDも設定されます。

この4WDシステムは新開発で、前輪のスリップを検出すると従来の5倍の早さで応答し、後輪に素早くトルクを伝えることができます。またコンソールに配置されたセレクターでドライブモード(ノーマル/エコ/スポーツ/スノー/オフロード)を任意で設定することで、路面状況に応じた最適な走りが楽しめます。

いっぽうe-POWERの走行用モーターの最高出力は140kW(190PS)、最大トルクは330Nmで、駆動方式はFFの2WDのみの設定です。

ユーロNCAPで最高評価を得た安全性能


3代目キャシュカイには、ナビリンク搭載の”プロパイロット”が用意されています。

新型ノートにも採用されているこれは、マルチセンシング・フロントカメラと遠距離用ミリ波レーダーによって得られた情報をもとに、周囲の状況を考慮したアダプティブ・クルーズ・コントロールを実現しています。

プロパイロットの基本機能として、先行車の検知によってアクセルやブレーキをコントロールしながら車間距離をサポートし、白線を検知して車線の中央を走行するサポートを実施しますが、ナビリンク機能搭載ではカーブに差し掛かったり、標識を認識してその内容に応じて減速することができ、より安全性を高めています。

こうした最新システムの搭載によって、欧州の自動車の安全評価である『ユーロNCAP』では、全体的な支援能力、ドライバーに対する安全運転支援能力、衝突回避支援といったさまざまなパートで高スコアを獲得し、最高評価の5スターがあたえられました。

扱いやすいボディサイズに洗練されたデザイン、ファミリーユースでも十分使える室内空間、先進性を感じさせるコックピットや最新の安全運転支援システムなど、キャシュカイが日本で販売されたら人気となりそうな要素が満載です。

いまのところ日本市場での販売は予定されていませんが、エクストレイルとキックスのあいだを埋めるモデルとして導入を期待したい1台ですね。
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文・SUV FREAKS編集部

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