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CES2023ニュースまとめ2:今後が気になるBEVの注目株

毎年、年初に米国ラスベガスで開催される「CES」は、おもにエレクトロニクス関連の見本市ですが、ここ数年、新型EVの発表の場にもなっており自動車業界からも注目を集めるようになってきており、今年はソニーとホンダが新型のEVを共同開発することを発表。さらにボルボとラムが新型モデルをお披露目するなど、自動車関連も話題に事欠かない展示会となったのでした。

更新日2023/02/07

EVピックアップトラックRAM 1500 Revolution BEV

Ram 1500 Revolution Battery-electric Vehicle (BEV) Concept front three-quarters

近年、北米では人気のフルサイズピックアップトラックにEVモデルが追加されるというニュースが相次いでいます。

今回のCES2023では、ステランティス傘下のRAM(ラム)から、フルサイズのBEV(バッテリーEV)トラック「RAM 1500 Revolution BEV」が公開されました。

ライバルのフォード F-150、シボレー シルバラードはすでにEVモデルを発表しており、RAM 1500 もついにBEVモデルを用意しました。

RAM 1500 Revolution BEVは、新しいEV専用プラットフォームが採用され、モダンで先進的なデザインが与えられています。

立体的で大胆な造形のボンネットは厚みがあり、ピックアップトラック独特のタフでワイルドなデザインと雰囲気。

LEDで形成されたフロント中央部のエンブレムから両サイドに向けて配置されるシグネチャーランプは、チューニング・フォーク(音叉)をモチーフにしたものだそうです。

サイドミラーはデジタルミラーのため小型で、空気抵抗を可能な限り小さくすることに貢献しています。

パワートレインに関しては詳細が明らかにされていませんが、ツインモーターによる全輪駆動で、最大350kW、800Vの急速充電を使用すると約10分で最大100マイル(約160km)の走行が可能。

Ram 1500 Revolution Battery-electric Vehicle (BEV) Concept overhead

ボディは本来エンジンが搭載されるフロント部が荷室スペースにあてられ、このカーバーの開閉、充電ポート、テールゲート、マウントドアハンドル、サイドステップ、アクティブディフューザー機能付リアステップなどは電動で作動します。

またカメラとセンサー技術を組み合わせることで、ドライバーが見ている視界の外側にあるオブジェクト(たとえば建物の影にあるもの)を表示できる高度な「AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ」など、先進機能がいくつも投入されています。

そのなかでもっとも注目は「ビークル・パーソナル・アシスタント」と呼ばれる人工知能(AI)を利用したバーチャルアシスタントです。

これは車内また車外で人とクルマとの対話を可能とする機能で、音声制御によってウィンドウの開閉や音楽の再生、写真の撮影が可能。

車外から『フォローミー』と呼びかけると、歩くドライバーに車両が自動でついてきます。これは広い作業現場などで徒歩で移動しながら、荷台の工具や機器を使うといった作業のときに便利です。

さらに搭載されたプロジェクターにより、車外にいるユーザーに情報を視覚的に伝達したり、ミニシアターとして使うことが可能です。

モバイルフォン用の「インテリジェント ストレージアプリ」は、ユーザーが物品を輸送できるかどうかを判断するのに役立つモバイルアプリです。

このアプリを使えば、物品を車両の最適な位置に配置する方法を提案し、安全な輸送を手助けしてくれます。

重さやサイズは、製品のバーコードをスキャンするか、車両に組み込まれたARカメラの測定ツールを使用して測定します。

パワートレインなどの詳細なスペックは明らかにされていないものの、パワフルな発進トルクと鋭い加速感は間違いないこと。重いボートやトレーラーを牽引する際にも頼もしい存在となるに違いありません。

ベトナムのEVメーカー、VINFASTは4台のニューモデルを展示


VINFAST(ビンファスト)はベトナム初の自動車メーカーで、2017年に設立されました。

新しいメーカーですが、デザインはピニンファリーナ、車両の知的財産権についてはBMWとパートナーシップを結び、EVモデルを中心に魅力的なモデルを開発・生産しています。

そのビンファストは、コンパクトな5人乗りクロスオーバーSUVの「VF6」「VF7」、ミドルクラスの5人乗りSUVの「VF8」、フルサイズ3列シート7人乗り「VF9」という4台のBEVを展示しました。

このうち「VF8」はすでに発売されており、他の車種は現在開発中とのことです。

純カナダ産BEV「プロジェクト・アロー」


「Project Arrow(プロジェクト・アロー)」は、カナダ・オンタリオ州で設計・製造された純カナダ製のゼロエミッションカーです。

オンタリオ州政府の資金提供と支援により、カナダの自動車部品製造業者協会が開発を主導したプロジェクトは、カナダ国内の58の企業とパートナーシップを結び、設計と製造が行われました。

オンタリオ州は4年間で5640万ドルを投じ、次世代のEVやコネクテッドカー、自動運転カー、その他のモビリティテクノロジーの開発を加速しているとのこと。

自動車メーカーのないカナダですが、純カナダ産のBEVやコネクテッドカーが市販される日もそう遠くないのかもしれません。

自動車がさまざまなIT技術を基盤とする時代になってきたことで、これまで注目されていなかった電気メーカーや国から新しいプロジェクトが立ち上がっています。これらは新しいモビリティ社会の序章となるのでしょうか。

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文・SUV FREAKS編集部

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