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ヤリスクロスのライバル!? アバルト初のSUV”Pulse”

イタリアのスポーティブランド、ABARTH(アバルト)から初めてのSUVモデル『Pulse』が発表されました。フィアット500をベースにした595や、マツダ ロードスターベースの124スパイダーなど、ホットなチューニングモデルで有名なアバルトですが、同ブランド初のSUVとはいったいどんなモデルに仕上がっているのでしょうか?

更新日2023/02/07

イタリアの名門、アバルトとは?


アバルトは、カルロ・アバルトによって1949年に創立されたレーシングマニファクチュアです。1950年代はフィアット車を中心にレーシングモデルの開発やチューニングを行ない大成功を収め、アバルトを一躍有名にしました。

しかし、レース活動に多額の資金を投入したことで、1971年にはフィアットと合併を余儀なくされ、フィアット社のレース部門としてフィアットをはじめ傘下のランチア、アルファ・ロメオ、フェラーリの競技車両の開発に深く関わってきました。

現在はステランティスのいちブランドとして、フィアットが一般的な市販車を販売するのに対し、スポーティなチューニングを施したモデルのみをラインアップしています。

今回、ブラジルで発表された「アバルト Pulse(パルス)」は、同ブランド初のコンパクトSUVでおもに南米市場向けにリリースされたモデルです。

ベースとなっているのは南米市場向けに開発されたフィアット Pulseで、新世代のMLAプラットフォーム
に、1.0Lまたは1.3Lエンジンが搭載されています。。

コンパクトながらスポーティで存在感のあるPulse


フロントは、厚みのあるボンネットに存在感のあるグリルと台形の大きいアンダーグリルで安定感を表現するとともに、ヘッドライトとトップラインを揃えたデザインがすっきりとシャープで先進的な印象を与えています。

サイドは太めのホイールアーチとソリッドなキャラクターライン、リアに向かって跳ね上がるウエストラインでクーペフォルムを強調。

リアは立体的な形状のリアゲートにモダンなデザインのリアコンビネーションランプが埋め込まれており、飽きのこないシンプルなデザインとなっています。

ベースのフィアット Pulseと異なる点は、専用デザインのエアロバンパーやスポーツシャークアンテナ、デュアルクロームテールエグゾーストパイプ、さらにAピラーを含めたブラックアウトのルーフなど。

フロントバンパーの下部とサイドミラー、サイドシル付近には赤いアクセントカラーが施され、専用デザインの17インチアルミホイールもスポーティな印象を高めています。

ボディサイズは、フィアット Pulseの全長4,099mm×全幅1,774mm×全高1,577mm、ホイールベース2,521mmとほぼおなじになるでしょう。

サイズ感としては、トヨタ ヤリスクロスより少し全長が短いと言えばイメージしやすいでしょうか。

SUVといえどもインテリアはレーシーな雰囲気

基本的にブラックカラーで統一されたインテリア(内装)はスポーティな雰囲気です。シートバックやステアリングの中央、ダッシュボード、シフトノブ、エンジンカバーなど、合計13箇所にサソリのエンブレムが配置されています。

メーターはブラックとレッドを基調としたカラー液晶メーターで、こちらもインテリアの全体的な雰囲気に調和しています。

エコレザーの専用シート、アームレスト、ステアリングホイールにはレッドカラーのステッチが施されていますし、ダッシュボード中央部分には横一直線にレッドのカラーリングが配置されていますので、レーシーな気分を高めてくれます。

荷室容量は、フィアット Pulseのデータによれば後席使用時で370L。ボディサイズを考慮すると標準的な容量だと言えますが、小旅行程度なら十分でしょう。

アバルトチューンによるハイパフォーマンス


搭載されるエンジンは、いまのところ明らかになっていませんが、発揮されるパフォーマンスは0-100km/h加速が7.6秒、最高速度は215km/hと公表されています。

現状フィアット Pulseには1.3L 直4の自然吸気とガソリンターボ、1.0L 直4ガソリンターボの3種類が用意されており、当然アバルトには1.3L 直4のガソリンターボが搭載されるとみて間違いないでしょう。

サスペンションシステムはベースモデルと比べて13%固められ、またフロントについてはレイアウトの変更、スタビライザーの大型化などによってハンドリング性能を向上させているとのことです。

エンジンとブレーキシステムもアバルト専用にチューニングされ、エンジンサウンドもスポーティになっています。

ステアリング右側には走行モードの切り替えスイッチがあり、スポーティさと快適性を重視した「ノーマル」、多用途性を重視した「マニュアル」、そしてアバルトPulseにのみ用意された「ポイズン」からドライバーが任意でモードを選べます。

先進安全運転支援システム「ADAS」には、オートハイビーム、レーンチェンジアラート、衝突被害軽減ブレーキ、ブレーキオートホールド機能、電気式パーキングブレーキなどが備えられています。

アバルトのようなスポーツブランドがリリースするコンパクトSUVということで、ボディサイズやカテゴリーを比較すると日本国内ではトヨタ ヤリスクロスGRスポーツ、ヨーロッパならVW T-Cross R-Lineがライバルに相当するのではないでしょうか。

南米市場向けとのことで、現時点で日本への導入の予定のないアバルトPulseですが、ヤリスクロスやロッキー/ライズなど、コンパクトSUVの販売が好調な日本国内にあって、サイズやスペック、レーシーな雰囲気は日本でも受けそうですね。

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文・SUV FREAKS編集部

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