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ついに登場!ジムニーの5ドア!

方々でまことしやかに囁かれていたジムニーのロングバージョンの登場。開発車両のスパイショットは何度となくSNSを賑わせていましたが、2023年1月11日、インドで開催されたAuto Expo2023にて、スズキのインド法人であるマルチスズキ・インディアが満を持して発表したのがジムニー5ドア!

更新日2023/02/21

どんなクルマに仕上がった?

ジムニー5ドアは既存の普通車サイズモデルであるジムニーシエラ(以下シエラと表記)のボディとラダーフレームを延長する形で実現したストレッチ形状を持っています。バンパー形状等はシエラのものと同形状のため、クロカンを得意とするクルマらしいアプローチ・デパーチャーアングルを維持しています(アプローチアングル:36°/デパーチャーアングル:50°)。唯一変化しているのはホイールベースの延長に伴って減少したランプブレークオーバーアングルですが、こちらも24°とトップレベルを維持しています。
ボディサイズは全長3,985mm×全幅1,645mm×全高1,720mmで、シエラ比で全長+435mm。ホイールベースは2,590mmで+340mmとなっており、純粋に長さのみのサイズアップのようです。最低地上高も据え置きの210mmのまま。厳密には全高が10mm低くなっていますが、誤差のレベルでしょう。
また、ストレッチに伴ってリアクオーターに縦長の窓が追加され、サイドウインドウが3枚の「6ライト」スタイルになりました。
搭載されるエンジンは1.5L直列4気筒で、5MTと4ATを組み合わせます。これらはシエラと同様のスペックで、純粋にボディのみが伸びたシエラと考えるべきでしょう。

ホイールベースが長いことで生じるメリットとデメリット

まずホイールベースを延長する事によるメリットですが、まず直進安定性が飛躍的に向上する為、クルージング性能が大きくアップグレードされる点があります。クルマは前後4輪を転がして動くので、前後のタイヤが長ければ長いほど路面状況や操舵によるふらつきを起こしにくくなります。ノーマルのシエラと比較して安定感のある巡行能力を持っていることは間違いありません。また、ステアリングに対する反応もややゆるやかになります。たとえば高速道路での車線変更などが滑らかになるでしょう。
ドアの枚数が増えた事でこれまで運転席と助手席のドアからシートを倒して乗る必要がありやや窮屈だった後席へのアクセスも改善。乗員は5名のままでシートも2列ですから、後席足元を広く使えるようにもなっているはずです。
後席の位置にも注目です。3ドアモデルでは後席がどうしてもリアタイヤハウスの真上に位置する為、ロードノイズが大きく、サスペンションの上下動がほぼそのまま伝わってしまうという欠点がありました。その点5ドアは、後席位置を車軸から前方にずらした配置になっている事で突き上げ感がかなり抑えられますし、荷室容量も確保できます。
また、前後サスペンションの位置関係が遠くなった事により、ブレーキングや加速時に発生する前後方向の揺れ(ピッチング)が抑えられ、より快適になるでしょう。

とはいえ、ホイールベースの延長には当然デメリットも存在します。
まず分かりやすい部分としては、ショートホイールベース車と比較して旋回半径が大きくなり、前後輪の内輪差も増加する点です。特に狭い駐車場での取り回しなどでは顕著になるポイントで、慣れが必要な部分でもあります。しかしながら、5ドアのホイールベース2,590mmで、同じ5ドアSUVであるトヨタ ランドクルーザープラドは2,790mm、日産エクストレイルは2,705mmと、ジムニー5ドアはストレッチしながらもこの点においてコンパクトな部類ですので、目立った欠点にはなりません。
他には先述のランプブレークオーバーアングルの減少ですが、こちらも28°→24°と元々大きかった値がやや減少した程度ですから、ガチガチのクロカン走行を行ったりしない限りは気にならないでしょう。

5ドアになると楽しみが広がる

5ドアを手に入れたジムニーは購買層を広げる事になります。
例えば筆者のように、子供が小さいから後席にドアがない3ドアジムニーはちょっと……と諦めるケースも、5ドアなら悩みが一気に解決してしまいますし、普段後席に荷物をどかどかと積みたい人にとっても、サイドから後席にアクセスできる5ドアは魅力的な選択肢になります。
また、荷室容量のアップにより一緒にキャンプに出掛けられる人数が増加したり、持っていくギアの数を2倍3倍に増やしたりという贅沢な使い方もできます。
これまでそのコンパクトさによって失われていた客層が一気に解決してしまう5ドアは、日本で販売されたらジムニーの勢いを更にアップさせるでしょう。

日本での販売は?

今回はインドで発表されたジムニー5ドアについて書かせていただきました。
現状このジムニー5ドアは主にアフリカや中南米をターゲットにしており、まだ日本への導入は未定との事です。ましてや3ドアのジムニー/ジムニーシエラの人気は凄まじく、現在でも納車待ちが長い列になっている状況です。
今後納車待ちが落ち着いたタイミングで導入が検討される事は間違いありませんから、期待しておくとしましょう。

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文・SUV FREAKS編集部

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