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ドイツのSUVが人気!2022年に売れた輸入SUVランキングTOP5

街なかでは数多くの輸入SUVが走っていますが、いったい本当に売れているのはどんなモデルなのでしょうか?今回はJAIAが発表している新車の登録台数順位データを参照にして、そこからSUVモデルのみをピックアップし集計。そこには意外なブランドが上位を独占しており、巷のプレミアムSUVブームとは違った現実が見えてきそうです。

更新日2023/03/01

2022年輸入SUV販売分析

メルセデス・ベンツ Gクラス 2010

日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移(暦年)」によると、2022年1月から同年12月までの登録台数の中で、最も多かったSUVモデルがフォルクスワーゲンのT-Crossとなりました。その次に登録台数の多かったのはボルボXC40となり、その次がフォルクスワーゲンのT-Rocという結果に。堅調なのがフォルクスワーゲンで、フォルクスワーゲン製のSUV以外のモデル(ゴルフやポロ)も同データの上位に食い込んでいることから、フォルクスワーゲンはジャンルを問わず日本で高い人気があることが分かります。しかしその一方でメルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデヴァーゲン)や GLBクラスも顔を見せており、カクカク系のSUVも人気になっている模様。いずれにしてもドイツ製SUV人気は今なお健在で、本格SUVともいえるアメリカ製SUVが順位に入っていないのも日本ならではのランキングといえるでしょう。

2022年SUV新車登録台数ランキング

※外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移(暦年)をベースにしています
※ミニは総合1位ですが、モデルごとの登録台数が不明なため6位以下としています

1位:フォルクスワーゲン T-Cross/6,570台

VW T-CROSS

2019年11月から日本での販売を開始したフォルクスワーゲンのコンパクトSUVであるT-Cross。もともとはVWの小型SUVプロジェクト「タイグン(Taigun)」の代替モデルとして開発が行なわれたモデルです。タイグンがup!をベースに開発されていたのに対し、このT-Crossはポロをベースとしており、VWで最も小さなSUVとなっています。MQBプラットフォームを採用するそのボディサイズは、全長4,115mm×全幅1,760mm×全高1,580mm、ホイールベース2,550mmという大きさで、1.0L直3TSIターボエンジンに7速DSGを組み合わせ、駆動方式はFFのみとなっています。

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2位:ボルボ XC40/5,866台

ボルボ XC40 Rデザイン 2017

ボルボの新世代プラットフォーム「CMA(Compact Modular Architecture)」を採用した初めてのSUVとして2017年にデビューしたXC40。スタイリング面でも新生ボルボのデザインを感じさせるSUVで、2018年には欧州カー・オブ・ザ・イヤーにボルボとして初受賞しています。日本では2018年1月から受注を開始し、同年3月に販売をスタート。全長4,440mm×全幅1,875mm×全高1,655mm、ホイールベース2,700mmという大きさで、ヘッドライトには「トールハンマー」と呼ばれるT字型デザインを採用し、インテリアもスカンジナビアンデザインを採り入れています。パワートレインは発売当初は2.0L直4ターボガソリンエンジンのみでしたが、その後48Vハイブリッドやプラグインハイブリッドが追加され、現在はEVピュアエレクトリックと48Vハイブリッドの2種類となっています。

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3位:フォルクスワーゲン T-Roc/5,123台

VW T-Roc 2017

3位に入ったのは再びフォルクスワーゲンのSUV。こちらのT-Rocは、2014年のジュネーブショーでコンセプトをお披露目した後、2017年に発売。日本ではやや遅れて2020年7月から販売を開始しています。T-Crossと同じくこちらもプラットフォームには「MQB」を採用し、ボディサイズは全長4,250mm×全幅1,825mm×全高1,590mm、ホイールベース2,590mmという大きさ。T-Crossよりも少しだけ大きいものの、分類としてはコンパクトSUVというサイズ感です。パワートレインは1.5L直4TSIターボと2.0L直4TSIターボという2種類のガソリンエンジンに加え、2.0L直4TDIターボディーゼルもラインナップ。トランスミッションは全車7速DSGが組み合わされています。また駆動方式はFFのほかに、フラッグシップである「R」にのみフルタイム4WDを設定。車両価格も他グレードが400万円台なのに対し「R」は600万円台となっています。

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4位:メルセデス・ベンツ Gクラス/4,807台

メルセデス・ベンツ Gクラス G 350d 2018

2018年の大幅改良が話題を集めたメルセデス ベンツGクラス。世界的に見ても日本市場での人気が高いことで知られるSUVですが、1,000万円を超える新車価格にもかかわらず堂々の4位にランクインしています。日本では4.0L V8ツインターボエンジン搭載の「G550」が発売され、その直後に3.0L V6ディーゼルターボエンジンを搭載した「G350d」が登場。この「G350d」はゲレンデヴァーゲン唯一の右ハンドル仕様のため、特に日本での人気が高いモデルとなっています。もともと人気の上に新車販売数が少なくプレミアム化しており、入手しにくいSUVの代表格的な存在にもなっています。

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5位:メルセデス・ベンツ GLBクラス/4,790台

メルセデス・ベンツ GLB 250 4MATIC 2020

ゲレンデヴァーゲンに続いてランクインしたのが、メルセデス ベンツ GLBクラス。2019年にデビューしたばかりのニューカマーです。兄弟モデルであるGLAやGLCに比べるとスクウェアなスタイリングを持ち、フロントのアンダーガードやグリルのデザインなどSUVらしい雰囲気を演出。ボディサイズは全長4,640mm×全幅1,835mm×全高1,700mm、ホイールベース2,830mmという大きさで、GLAやGLCとは異なり、7名乗車できるのが最大の特徴です。パワートレインは発売当初は2.0L直4ディーゼルターボと2.0L直4ターボの2種類でしたが、2021年にはガソリンエンジンが2.0Lから1.3L直4ターボへと変更。駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意されています。

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6位以下

ジープ ラングラー 2018

6位以下にランクインしている輸入SUVでは、ミニ クロスオーバー、ボルボXC60、アウディQ3、ジープ ラングラーが挙げられます。ミニ クロスオーバーは街なかでよく見かけるモデルで、サイズ感が良くキャラクターも際立っているので売れている理由が分かります。ボルボXC60は、第2位のXC40よりもひと回り大きくアウトドア志向のユーザーに支持されていそう。またアウディQ3はアーバンSUVとして人気がありそうで、ジープ ラングラーは、昔ながらのタフなオフローダーというイメージを色濃く残したSUVとして、硬派なSUVフリークから支持を集めていそうな雰囲気です。

実用性の高いSUVが売れている!?

The new Volkswagen T-Cross

今回参照にしたデータを読み解くと、全長5mオーバーのフルサイズSUVや、1,000万円を超えるプレミアムSUVではなく、街なかで扱いやすく手の届きやすいコンパクトな輸入SUVが世間では人気が高いことが分かりました。もちろんクルマは実用性ばかりではありませんが、世間の皆さんは思った以上に堅実なクルマ選びをされていることがお分かりになるのではないでしょうか。

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文・SUV FREAKS編集部

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