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3列目もしっかり使えるトヨタの新型SUV！グランドハイランダーを解説

2023年2月8日、シカゴオートショーでトヨタの新型SUV「グランドハイランダー」が発表されました。こちらはアメリカで人気のミドルクラスSUV「ハイランダー」の派生車種で、広々とした室内空間と3列シート7人乗りや電動化パワートレイン、最新のメカニズムが特徴のファミリーSUVです。

グランドハイランダーの特徴

ワイドで安定感のあるスタンスを感じさせるエクステリア

現行型の「ハイランダー」は2019年にニューヨーク国際オートーショーで発表された3列シートモデルのSUVですが、今回登場したグランドハイランダーは、室内空間の快適さ、ファミリーでの使いやすさをより重視したモデルです。

薄型で鋭い形のヘッドライトの形状などハイランダーと共通のイメージを感じる部分もありますが、グランドハイランダーは大型のグリルがボトムセクションに配置されるなど、よりワイドで安定感を感じさせる造形になっています。ハイランダーがスポーティでスタイリッシュなイメージであるのに対し、グランドハイランダーはしっかりとした存在感と迫力のあるフォルム、というイメージです。

ボディサイズは明らかになっていませんが、画像を見る限りではハイランダーと全長はそれほど変わらないものの、全高が高くその分室内も広そうです。プラットフォームは同じTNGAのGA-Kを採用しているとのことです。

広々とした空間を演出しながらも先進的で高級感のあるインテリア

グランドハイランダーのインテリア(内装)は、ドアトリムから続く一体感のあるデザインのアッパートリムにより、広々とした室内空間をさらに落ち着いた雰囲気に演出しつつ、フル液晶デジタルメーターや12.3インチのタッチスクリーンディスプレイが先進的な印象を与えています。

中央部分には大型のトレイ形状のコンソールがあり、機能的に配置されたスイッチやカップホルダー、落ち着いたカラーリングのメタル調加飾が上質な雰囲気を作り出しています。シート表皮はグレードによって異なりますが、XLEグレードではSoftex(合成皮革)、リミテッドグレードではレザーシートが採用されています。

荷室も広く、3列目シートを使用した状態でも、キャリータイプのスーツケースを7個収納できる容量があるとのことです。またシートを倒すと最大98立方フィート(約2,775L)の荷室容量を確保しています。

7名乗車でもそれぞれが快適に過ごせるユーティリティ

グランドハイランダーの便利な収納スペースやユーティリティですが、センターコンソールの内部トレイを外すとタブレットを収納できるスペース、ワイヤレス充電器、2つのUSBポート、3つのカップホルダー、助手席側には小さなバッグを収納できるポケットがあり、中央部分にはアームレストを使用したままリッドを開閉できるコンソールがあります。

インパネ中央にある12.3インチのセンターディスプレイはコネクテッドシステムを操作することができます。こちらは「Hey Toyota」と話しかけるだけでシステムを起動でき、ナビを検索したり、オーディオの操作、室内の温度調整なども可能です。ナビゲーションシステムはオンラインでクラウドシステムに接続し、最新の地図データや交通情報、道路情報をダウンロードします。また24時間年中無休のライブエージェントアシスタンスにアクセスすることもできます。

2列目シートでは、乗員の手の届きやすい位置にエアコンの操作パネルがあり、左右別々のUSBポート、カップホルダー付センターアームレスト(ベンチシート仕様)、スマホ収納スペースなどが用意されています。

3列目シートには別々のUSBポート、スマートフォン・タブレットの収納スペース、カップ&ボトルホルダー、乗降時に便利なサポートグリップなどが備わっています。

その他の便利な装備はグレード別になりますが、ヒーター付きステアリングホイール、前席と2列目のシートヒーター&ベンチレーション、1,500Wの電源コンセント、ハンズフリーパワーバックドアなどが用意されています。

パワフルな3つのパワートレインを用意

グランドハイランダーには、2.4Lガソリンターボ、2種類の出力の異なる2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドの3種類のパワートレインが用意されています。このうち最もパワフルなのがHybrid MAX(ハイブリッドマックス)で、最高出力は362HP、最大トルクは400ft・lb(約532Nm)というスペックです。

駆動方式はHybrid MAXがAWD(全輪駆動)、その他のパワートレインはFF(前輪駆動)かAWDを選択できます。どのパワートレインにも3つの走行モード(スポーツ、エコ、ノーマル)があり、ガソリンターボのAWDとHybrid MAXには「マッド&サンド、ロック&ダート、スノー」という3つのオフロードモードを備えたマルチテレインセレクトも搭載されています。

トヨタ最新の安全運転支援システムを搭載

グランドハイランダーにはトヨタ最新の安全運転支援システム「TSS(Toyota Safety Sense) 3.0」が標準装備されています。

これには、歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキ、ステアリングアシスト付車線逸脱警報、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、道路標識アシスト、オートハイビーム、プロアクティブ・ドライビング・アシスト(歩行者や車両などの動きを先読みし、危険に近づきすぎないようステアリングやブレーキをサポートするシステム)などが含まれます。

3列シートの新しいミドルクラスSUV、グランドハイランダーをご紹介しました。北米市場がメインターゲットのため、今のところ日本での導入はアナウンスされていませんが、もし日本に入ってくるとしたらゆとりのある室内空間でファミリーカーとしてすごく快適なモデルとなるに違いありません。

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文・SUV FREAKS編集部

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