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下位モデルの最上級グレードと上位モデルの下位グレードどっちがおすすめ?カローラクロスとハリアーで考える

クルマ選びをするときに誰もが一度は悩むのが、狙っているモデルの最上級グレードと、狙っているモデルよりも上モデルに設定される下位グレードで新車価格が拮抗していること。クラスごとにモデルをラインアップする関係で、ほとんどのメーカーでこの現象が起こります。そんな悩みを、今回はトヨタの人気SUV、カローラクロスとハリアーで考えてみましょう。 ※車両価格は2023年3月25日のメーカーHPより引用

更新日2023/03/31

カローラクロスの最上級グレードとハリアーのエントリーグレード


今回はトヨタの人気SUV、カローラクロスの最上級グレードと、ハリアーのエントリーグレードを比較してみましょう。

コンパクトなボディサイズながらファミリーでのレジャーやロングドライブも快適なバランスの良いカローラクロスは、最上級グレードの「ハイブリッド Z」が、2WDで299万円、4WDのE-Fourは319万9000円。

いっぽう高級クロスオーバーSUVとして、スポーティなスタイリングと上質な雰囲気で高い人気のハリアーは、ガソリン車の「S」グレードが312万8000円という価格です。

もしもカローラクロスのZグレードを考えているなら、ほぼ同じ金額でラインアップで上位に位置するハリアーも狙えるというわけです。これは悩ましい問題ですね。

ボディサイズはハリアーだけど…

トヨタ カローラクロス 2020
カローラクロスのボディサイズは、全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mm、ホイールベースは2,640mm。

全長はミドルクラスSUVよりもやや短いのですが、全幅が1,800mmを超えており、しっかりとした存在感があります。最小回転半径は5.2mと小さめなので、狭い道路や駐車場での取り回しも容易です。

カローラクロスの室内寸法は、室内長1,800mm×室内幅1,505mm×室内高1,260mmで、後席の頭上空間にもゆとりがあり、ファミリーでのロングドライブでも快適です。

ハリアーのボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm、ホイールベースは2,690mmと、カローラクロスよりひと回り大きいサイズで、最小回転半径は5.5mです。

室内寸法は室内長1,880mm×室内幅1,520mm×室内高1,215mmで、カローラクロスより低い室内高が基になります。

この室内高はクーペライクなスタイリングを優先させたためですが、もともとのパッケージがSUVなので頭上からの圧迫感はありません。

ただしカローラクロスは後席に二段階のリクライニング機構を持ちますが、ハリアーにはありません。このあたりの細かな装備の違いも考慮すると良いでしょう。

装備品は最上級グレードのカローラクロスが充実

エクステリア(外装)は、カローラクロスの最上級グレードが、18インチの切削光輝+ダークグレーメタリック塗装のアルミホイールに、ヘッドライトはBi-Beam LEDヘッドランプ、LEDフロントフォグランプ、LEDライン発光テールのリアコンビネーションランプなどが装備されます。

対するハリアーのSグレードは、17インチのグレーメタリック塗装アルミホイールにヘッドライトは、マニュアルレベリング式の3灯式LEDで、デイタイムランニングライトはなし。LEDフロントフォグランプはオプションです。
トヨタ カローラクロス 2020
インテリア(内装)は、ステアリングはどちらも本革巻き・シルバー塗装付で、メーターはオプティトロンメーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイのタイプとなります。

トリムやインパネの加飾は、カローラクロスがサテン調塗装のインパネセンタークラスター、サテンメッキのレジスターノブなど高級感のある雰囲気ですが、ハリアーの場合はメッキ加飾が少なく、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

シート表皮は、カローラクロスが本革+ファブリックタイプで運転席8ウェイパワーシート、運転席・助手席のシートヒーターが標準装備。インナーミラーは自動防眩タイプです。

ハリアーは、シート表皮がファブリックで、パワーシート、シートヒーターは装備されません。インナーミラーは手動の防眩タイプです。

またリアゲートのハンズフリーパワーバックドアは、カローラクロスのZには標準装備、ハリアーのSグレードには設定がないなど、このあたりは上級グレードと下位(エントリー)グレードの違いといったところです。

ただしディスプレイオーディオはカローラクロスが7インチ+4スピーカー、ハリアーが8インチ+6スピーカーと、もともとのクラスの違いが現れています。

THSⅡの高い燃費性能が魅力

カローラクロスのハイブリッド Zは、1.8L 直4ガソリンNAエンジン+モーターのハイブリッドユニット(THSⅡ)が搭載されます。

エンジンの最高出力は72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/3,600rpm、フロントモーターの最高出力は53kW(72PS)、最大トルクは163Nm(16.6kgm)。

4WDのE-Fourに搭載されるリアモーターの最高出力は5.3kW(7.2PS)、最大トルクは55Nm(5.6kgm)となります。WLTCモード燃費は、2WDで26.2km/L、4WDでも24.2km/Lです。

ハリアーのSグレード(ガソリンモデル)には、2.0L 直4ガソリンNAエンジンが搭載されます。

最高出力は126kW(171PS)/6,600rpm、最大トルクは207Nm(21.1kgm)/4,800rpmで、WLTCモード燃費は15.4km/Lです。

アウトドアレジャーでも安心して走れることや燃費性能という面でも、ハイブリッド4WDのカローラクロスのほうが走りではやや上だと言えます。

安全性能比較はほぼ同様

どちらにも、トヨタの先進安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」が全車標準装備となります。

ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を基本としたシステムで、どちらも衝突被害軽減ブレーキ、レーントレーシングアシスト、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストなどを標準装備。

ハリアーにのみ、ドライバー異常時対応システムが装備されます。

ハリアー Sにはもともとハリアーが持っている高級感はありますが、上位グレードとのフロントヘッドランプのデザインの違い、本革シートやパワーシート、ハンズフリーパワーバックドアがなく、ホイールも17インチになるなど、いくつかの見劣りする箇所がありますが、もしもアナタが購入後にホイールを変える予定ならホイールはあまり気にならないでしょう。

いっぽうカローラクロスのハイブリッド Zは充実した装備と優れた燃費性能で、そのままでも十分に満足できるパッケージになっています。

もちろん周囲からの見た目はラインアップ上位のハリアーが上ですから、見た目を気にするのであればハリアー Sがおすすめ。

見た目よりも実を取りたいという堅実派はラインアップの下位の上位グレード、カローラクロス ハイブリッド Zがそれぞれおすすめになります。

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文・SUV FREAKS編集部
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