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スズキ SX-4 S-CROSSってどんなクルマ?
スズキ SX-4 S-CROSSは、2006年にデビューし、走りの良さとスタイリングでコアなファンを獲得していたSX-4の後継として、2013年に本国でモデルチェンジ、2015年に国内販売が開始されたモデルです。 ※この記事では2018年9月現在に販売されているモデルについて解説します。
更新日2018/09/13SX-4 S-CROSSの特長
2013年のフルモデルチェンジで、前任のSX-4よりひと回り大きなボディとなり、4WDモデルに電子制御4WDシステム「ALL-GRIP」が装備されたSX-4 S-CROSS。
現行モデルは、2017年にフェスリフトを受けたもので、標準的な欧州コンパクトカー顔から、精悍な印象へと変貌しました。
生産は、ハンガリーのマジャールスズキで行い、輸入車として販売されています。
グレードはなく、動力源は1.6Lガソリンエンジンに6ATの組み合わせ、駆動方式は、2WDまたは4WDが選べます。
エクステリアの特長
現在のモデルは、2017年7月にマイナーチェンジによって、フロントマスクが一新されました。
縦の桟が複数並んだ横長のグリルは、BMWみたいと揶揄されますが、ヘッドランプは現行スイフトの流れを組んだものですし、ひときわ大きなバンパー開口部も先代のエスクードを彷彿させる力強いデザインです。
インテリアの特長
エクステリアからは一転、インテリアは良く言えばシンプル、悪く言えば味気ないデザインですが、必要なものを機能的には配置してある点に不満はありません。
インパネにはソフトパッドやシルバー加飾を施すとともに、エアコンルーバーガーニッシュには国内モデルでは珍しいサテンメッキ処理、オーディオパネルはピアノブラック処理になっています。
本革巻きステアリングは、チルト&テレスコピック調整機能付き、またフルオートエアコンは左右独立式が採用されるなど、グレードは1つですが「抑えるところは抑えてある」といった装備となっています。
前後乗員間の距離は814mmで、1,995mmの室内長を持つ広い居住空間とあいまって、後席でも十分なゆとりがあります。
また、荷室にはラゲッジボードが装備され、上段にセットしてフラットにすることも、下段にセットした容量を増やすことも自在です。このラゲッジフロアには4箇所、ラゲッジサイドには2箇所のラゲッジフックが装備されます。
走行性能
SX-4 S-CROSSに搭載されるのは、1.6Lの自然吸気エンジンです。いまや採用モデルの少ないエンジンですが、1,150kg(2WDモデル)の重量を走らせるには必要にして十分です。6ATのダイレクト感の良さも相まって、パワーやトルク関係で日常走行にストレスを感じるようなネガはありません。
そのエンジンもさることながら走行性能のトピックは、乗り心地の良さです。軽量、高剛性なボディはスズキの得意とするところであり、足回りもヨーロッパで受け入れられるようなしっとり感としっかり感を併せ持つ素直な味付けです。
総じて、非常に乗り心地が良い、快適な乗り味がSX-4 S-CROSSの特長です。コーナーでも姿勢が乱れないので疲れにくく、長時間運転も難なくこなせる快適性を持っています。
安全性能
基本設計が古いことを差し引いても、安全装備に関しては、やや不満があるところです。現在日本のみならず世界でも大流行の自動ブレーキシステムどころか、サイド/カーテンエアバッグすら装着されないのでは、ライバルに太刀打ちできません。
欧州では、レーダーブレーキサポートやアダプティブクルーズコントロールが装備されたSX-4 S-CROSSが発売になっているので、早晩、日本国内にも導入されるのではないでしょうか?
スペック
■SX-4 S-CROSS
全長×全幅×全高:4,300mm×1,785mm×1,595mm
ホイールベース:2,250mm
車両重量:1,150kg(FF)/1,220kg(4WD)
乗車店員:5名
サスペンション:(前)マクファーソンストラット式コイルスプリング
(後)トーションビーム式コイルスプリング
タイヤ(前後):215/55R17
エンジン:1,6L 直列4気筒DOHC16バルブVVT
最高出力:86kW(117ps)/6,000rpm
最大トルク:151Nm(15.4kgm)/4,400rpm
トランスミッション:6AT
駆動方式:2WD(FF)/フルタイム4WD
JC08モード燃費:16.2km/L(FF)/15.2km/L(4WD)
プラットフォームも足回りも共通ながら、駆動方式は4WDのみの設定のエスクードに対し、2WDの設定があるSX-4 S-CROSS。後席を畳まない状態ならエスクードよりも大きな荷室が確保されており、オフロードよりもシティユース、パーソナルよりもファミリーユースを想定したクルマ作りになっています。また個性的で格好良いエクステリアと、前後席の優れた居住性もそういったユーザーには訴求力がありそうです。
現代の新車としては手薄な安全装備を改善することができれば、ライバルと十分に戦えるクルマになるでしょう。