【SUVだからこその絶景】「SUVをSUVらしく使いたい」ならエクストレイルという選択

良い意味で特別なものに乗っている、というアピールには十分なボリュームでいながら、日常のアシとして使う場面でも乗り手に不便さを感じさせないのがミドルクラスのSUVです。

更新日2018/10/05

写真:柳田由人 文:小野泰治

Rider:小笠原崇裕さん

海外の基準だと日本のミドルSUVはコンパクト級のプラスアルファ、というサイズ感になりますが、全長が4.6~5m程度までに収まるものなら取り回し性能はセダンあたりと変わりませんし、車両周辺に死角ができやすいことさえ気にとめておけば普通の乗用車より扱いやすい選択肢だって珍しくありません。

 

そもそも最近のモデルなら、見えない部分をフォローする運転支援システムが充実していますから、たとえばSUVより背の高いミニバンの乗車感覚を知っているドライバーであれば、乗り換え直後でも不自由に感じることはないはずです。

そんな“ちょうどいい”ミドルSUVだけに日本でも選択肢は豊富で、それぞれの持ち味もさまざま。素直にユーティリティの高さを追求したものから、スタイリングに気を配ってクロスオーバーモデル的な存在感をアピールするもの、さらにはSUVでいながら積極的に走りが楽しめることに存在価値を見出しているモデルすら存在します。

 

近年ではコンパクト級にも波及しつつありますが、パワートレインも色とりどり。標準的なガソリン仕様からクリーンディーゼル、プラグインを含めたハイブリッド、海外まで目を向ければついにアウディe-tronやメルセデス・ベンツEQ CといったピュアEVまで登場しています(いまのところ日本に導入されるか否かは不明ではありますが…)。

今回の日産 エクストレイルは、そんな(日本の)ミドルSUV市場にあっては定番と呼べる選択肢のひとつ。2013年に登場した現行型は3代目にあたりますが、良い意味でツール然とした2代目までのスタイリングを一新。クーペにも通じるディテールを採り入れて、スポーティな佇まいに生まれ変わりました。

とはいえ、SUVとしての実用性が損なわれたわけではありません。室内は同クラスのライバルと同等の広さが確保され、グレードによっては乗車定員が7名となる3列シート仕様も用意。さすがに3列目は“非常用”の域を出ない広さですが、必要とあればミニバンの代替とする使い方も可能です。

日本仕様のエクストレイルが搭載するパワーユニットは、2リッターのガソリンと2リッターガソリンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプ。トランスミッションはCVTの1択ですが、駆動方式はいずれも2WDと4WDから選択できます。

ちなみにSUVの4WDというと、近年は経済性を重視して簡易なシステムが主流となりつつありますが、エクストレイルのそれはしっかりと悪路の走破性にも気を配った仕立て。おそらく、現実のユーザーがその恩恵を受ける機会は決して多くないはずですがSUVをSUVらしく使う、あるいは使いたい人にとっては、このクルマを積極的に選ぶ理由のひとつになるでしょう。

ロケに連れ出したのは、標準仕様といえる2リッターガソリンの4WD。2列シートの5人乗りでしたが、走りは人気の定番モデルらしいソツのない出来映えでした。1.5トンを超える車重に147ps/207Nmという組み合わせですから、決してパワフルというわけではありませんが絶対的な動力性能は必要にして十分。

元々ヨーロッパで支持を集めてきた国際派だけに、ハンドリングも素直。望めばオンロードのワインディングをスポーティに駆け抜けることも難しくありません。

試乗した個体はマイナーチェンジを受けたばかりの2017年式ということで、日産自慢のプロパイロット(操舵アシスト付きのアダプティブクルーズコントロール)も装備。正直、自動運転という表現は少しおおげさな感もありますが、日常的な使用環境でドライバーの負担を大幅に低減してくれることは間違いナシ。たとえば出先でアクティブに遊び倒した後、多少なりとも疲労した状態で帰路につく状況では、そのありがたみを実感できるでしょう。

また、今回はマウンテンバイクやエクステラ(オフロードトライアスロン)の選手、指導者として活躍する小笠原崇裕氏の協力で本格的なマウンテンバイクのコースがあるフォレストアドベンチャー小田原を目指すというシチュエーションでしたが、そんなロケーションにもエクストレイルはピッタリ。もちろん、そうした用途に不可欠というわけではありませんが、やはりアウトドアのアクティビティとSUVはベストな組み合わせだということも確認できました。

 

●フォレストバイク

自然共生型アウトドアパーク、フォレストアドベンチャー小田原の近隣にある本格的なマウンテンバイク施設。コースのバリエーションは豊富で、プロのインストラクターが常駐。マウンテンバイクの初心者だけでなくスキルアップを狙う中・上級者も楽しめる。来場初回の安全講習は、約2時間半のプログラムで費用は3000円。それ以降のコース利用料金は1500円。バイクとヘルメットのレンタルもある

フォレストバイク(http://www.forestbike.jp/
℡080-4330-4030

小笠原崇裕さん

幼少期から自転車競技全般、トライアスロンで活躍しUCIマウンテンバイク世界選手権(XCO)には通算で5回選出。近年はエクステラに主軸を置き、日本タイトルも獲得。そのかたわら、日本ろう自転車競技協会の監督を務めるなど、指導者としても活躍している。

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