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ダウンサイジングターボを搭載した国産SUV4選

エンジンを小排気量に抑え、ターボを搭載するダウンサイジングターボ。排気量が小さいので燃費が良く、ターボを搭載しているため、排気量の大きな自然吸気エンジンと同程度のパワーを発揮します。この記事ではそんなダウンサイジングターボを搭載した国産車を4車種紹介します。 ※2018年10月に発売中のモデルについて解説しています。

更新日2018/10/18

スズキ エスクード

スズキ エスクード 1.4ターボ

スズキ エスクードには1.4Lのダウンサイジングターボと、1.6Lの自然吸気という2種類のエンジンがラインナップされています。現行モデルの発売当初から設定されている1.6Lエンジンは、86kW(117ps)の出力と、最大トルク151Nm(15.4kgm)という、コンパクトSUVに必要十分なスペックを発揮。しかも、4WDでも17.4㎞/Lという燃費性能を両立しています。

それに対して、2017年7月に新設定された1.4Lの直噴ターボエンジンは、最大出力100kW(136ps)と、最大トルク210Nm(21.4kgm)を発生。それ以上のスペックを誇ります。燃費では4WDで16.8㎞/Lと1.6Lエンジンにわずかに届きませんが、1.6Lエンジンを上回る性能を備えています。特に2.0L自然吸気エンジン並みのトルクは、街乗りから高速道路までスムーズで力強い走りを実現しています。

■スペック
・1.4Lターボ
 最大出力:86kW(117ps)/6,000rpm
 最大トルク:151Nm(15.4kgm)/4,400rpm
 JC08モード燃費:17.4km/L
・1.6L
 最大出力:100kW(136ps)/5,500rpm
 最大トルク:210Nm(21.4kgm)/2,100~4,400rpm
 JC08モード燃費:16.8km/L

 

三菱 エプリクスクロス

三菱 エクリプス クロス 2018

三菱 エプリクスクロスに採用されているのは、新開発のダウンサイジング直列4気筒1.5L直噴ターボエンジンです。排気量は1.5Lと小排気量ながらも同社の2.4L自然吸気エンジンをしのぐ、低中速トルクを発揮するのが特徴です。しかも、小排気量なので燃費性能にも優れています。

同じ車格の三菱 RVR1.8L自然吸気エンジンと比較すると、RVRが最高出力102kW(139ps)、最大トルク172Nm(17.5kgm)なのに対して、エクリプスクロスの1.5L直噴ターボエンジンは、最高出力110kW(150ps)、最大トルク240Nm(24.5kgm)と、出力トルクともに上回ります。

また、燃費を比較してみるとRVRのMグレードがFFで15.4㎞/L、4WDで14.8㎞/L。対するエクリプスクロスはFFで15.0㎞/L、4WDで14.0㎞/Lとその差はわずか。1.8L自然吸気以上のパワーとトルクでありながら、燃費はRVRと変わらぬ数値となっています。

■スペック
・エプリクスクロス 1.5L直噴ターボ
 最大出力:110kW(150ps)/5,500rpm
 最大トルク:240Nm(24.5kgm)/2,000~4,500rpm
 JC08モード燃費:15.0km/L(FF)/14.0㎞/L(4WD)
・RVR M 1.8L
 最大出力:102kW(139ps)/6,000rpm
 最大トルク:172Nm(17.5kgm)/4,200rpm
 JC08モード燃費:15.4km/L(FF)/14.8㎞/L(4WD)

 

トヨタ ハリアー

プレミアムSUVのハリアーには、通常の2.0Lガソリンエンジンに加えて、2.5Lハイブリッド、そして高効率なツインスクロールターボチャージャーを採用する2.0L直噴ターボという3種のエンジンがラインナップされています。なかでも2.0Lエンジンと2.0L直噴ターボエンジン搭載車は価格的に手ごろなこともあり、シリーズの主力グレードとなっています。

2.0Lガソリンエンジンのスペックは、最高出力111kW(151ps)、最大トルク193Nm(19.7kgm)と十分なパワーといえます。では、直噴ターボ搭載車はどうでしょうか?ハリアーのターボ車は、2.0L車と同じ排気量なので、その差が大変わかりやすくなっています。

2.0L直噴ターボは、最高出力170kW(231ps)と、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発生し、2.0Lガソリンエンジンを上回りますが、燃費では劣ります。

その理由は、この2.0L直噴ターボが、国内では2代目まで用意されていた2.4Lガソリンエンジンを置き換えるために生まれたものだからです。その2.4Lに比べると、パワー、トルク、燃費、すべてが上回っています。

■スペック
・ハリアー ELEGANCE 2.0L直噴ターボ
 最大出力:170kW(231ps)/5,200~5,600rpm
 最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1,650~4,000rpm
 JC08モード燃費:13.0km/L(FF)/12.8㎞/L(4WD)
・ハリアー ELEGANCE 2.0Lガソリン
 最大出力:111kW(151ps)/6,100rpm
 最大トルク:193Nm(19.7kgm)/3,800rpm
 JC08モード燃費:16.0km/L(FF)/15.2㎞/L(4WD)

ハリアーについてもっと見る

 

トヨタ C-HR

トヨタ C-HR 2018

C-HRの直噴ターボエンジンは1.2Lとなっており、今回の直噴ターボエンジンの中で、もっとも小排気量です。シングルスクロールターボチャージャーを採用するC-HRの1.2L直噴ターボエンジンは、最高出力77kW(98ps)、最大トルク142Nm(14.5kgm)と、1.2Lながらも、自然吸気の1.5Lガソリンエンジン以上の実力を発揮し、そのコンパクトで軽量なボディを活かした走りには定評があります。

燃費性能は、2WDが16.4㎞/L、4WDで15.4㎞/Lとなり、小排気量ならではの低燃費を実現しています。

■スペック
・C-HR G-T
 最大出力:85kW(116ps)/5,200~5,600rpm
 最大トルク:185Nm(18.9kgm)/1,500~4,000rpm
 JC08モード燃費:16.4km/L(FF)/15.4㎞/L(4WD)

C-HRについてもっと見る

 

従来のターボというと、よりパワーを得るための物で、日本では「ターボ≒燃費が悪い」という印象からあまり人気が高くありませんでした。

しかし、改良が進んだ近年では小さな排気量を補うためのパーツとして用いられるようになり、ダウンサイジングターボが欧州に中心に増加。さらに、排気量が少ない方が税制面で有利ということもあり、日本でも徐々にそのメリットが認識され、ラインナップにダウンサイジングターボ車を揃える車種が増えています。