プロモーション
ボルボが使い捨てプラスチック製品を使わないワケ
環境先進国といわれるスウェーデンの自動車メーカーであるボルボ。そのボルボが、プラスチック汚染への対策として、使い捨てプラスチック製品を使わないという取り組みを各オフィスやイベントで始めました。その理由を掘り下げてみましょう。
更新日2018/11/29ボルボのプラスチック汚染に対する取り組み
ボルボは2018年5月に、オフィス、社員食堂、開催イベントなどでの使い捨てプラスチック製品の使用を2019年末までにやめることを発表しました。
これは、ボルボ・カーズの環境問題に対する活動のひとつです。これまで消費されてきた2,000万個以上のカップ、食品容器、ナイフやフォーク、スプーンなどの使い捨てプラスチック製品を、持続可能な紙、パルプ、木材などの生分解性原料を元に作られた製品に置き換えます。
これにより従業員ひとりにつき年間500個以上のプラスチック製品の消費を減らすことが可能になると言い、発表後から完全廃止するまでの短期間でも、140トン以上の使い捨てプラスチック製品を置き換えることができると予想されています。
それを受けて、国連における環境・海洋ディレクターのリサ・エメリア・スヴェンソン氏は「プラスチック汚染は、民間企業が行動を起こすことが重要。ボルボ・カーズが使い捨てプラスチック製品を使用しないと決断したことを私たちは歓迎します」という声明を発表しています。
なぜ、プラスチック汚染対策に取り組むのか?
製品開発と事業の両方から環境問題に取り組んでいるボルボのプラスチック汚染に対する取り組みはほかにもあります。
2018-19ボルボ・オーシャン・レースに参加したヨットにセンサーを取り付け、遠洋のマイクロプラスチックなど、海の健全性に関するデータを収集しています。
この取り組みは、ボルボ・オーシャン・レースのサイエンス・プログラムから30万ユーロの支援を受けているほか、V90クロスカントリー ボルボ・オーシャン・レース・スペシャル・エディション・モデルの売り上げの一部が使われています。
このクルマには、放棄された漁網など海洋から回収された材料などを再利用した100%リサイクル・ナイロン・ファブリックの、エコニル製カーペット・インレーが採用されていました。
また製品開発、事業の面からも環境問題に取り組んでおり、2019年以降に発売される新型の自動車をすべて電動化し、2025年までには世界全体における販売車両の50%が純粋な電気自動車とすることを目指すと発表。また気候のバランスを崩さないため、スウェーデンのシェブデエンジン工場を気候変動ニュートラルな施設としています。
プラスチック製品の完全廃止、リサイクル可能な製品へのシフトや電気自動車へのシフトなど、ボルボは今日の自動車メーカーが求められている、向き合わなければならない課題に対し、積極的な取り組みを行っています。このような企業体制と、安全に対する思想を通じて、ボルボはユーザーのカーライフを充実させてくれることでしょう。