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FJ、ヴァンガード、ラッシュなど、懐かしいトヨタのSUV5選
近年、クロスオーバーSUVが人気です。日本では、セダンの市場を駆逐し、ミニバンの市場までも取り込む勢いです。その大躍進の影で、投入される時期が早すぎたり、基本設計が古く時代について行けなくなるなどの理由で、消えたSUVもありました。ここでは、ハリアーやC-HRが快調な売り上げをみせるトヨタが、かつて国内で販売していたSUVを振り返ります。
更新日2019/06/29FJクルーザー
もともと北米市場専用に開発されたモデルですが、ユニークなルックスが人気を呼び日本にも導入されました。
40系ランドクルーザーをオマージュしたと言われるエクステリアは、後部座席側のドアを観音開きにするなど、ユーティリティの部分でも個性を放っています。
インテリアには、撥水防水加工が施されたファブリックシートに、フロアとデッキに防水カーペットを使用し、濡れた衣服や泥汚れを気にせず使い倒すことができる懐の深さも魅力です。
ランドクルーザープラドをベースとしたラダーフレームモデルであり、悪路の走破性が極めて高いオフローダーです。
2018年1月に惜しまれながら、販売終了しました。
ヴァンガード
ヴァンガードの特長は、オフロードよりもオンロードが似合うラグジュアリーな内外装です。大型バンパーとシャープなヘッドライトなどにより、精悍かつ力強いエクステリアとなっているほか、インテリアには本革ステアリングや、ブロンズ調加飾、クロムメッキ処理が施されています。
夜間の視認性に優れるディスチャージヘッドライトやヒルアシストコントロール&ダウンヒルアシストコントロール制御、ブレーキアシストが装備されるなど、デザインだけでなく安全性の高さもヴァンガードの魅力となっていました。
3列シート仕様も設定されており、ファミリーカーとしても使い勝手のいい車種となっています。7人乗車が可能になるほか、3列目シートを床に格納すれば、広い荷室として利用可能。2列目シートを倒せば自転車などの大きな荷物も難なく積み込めます。
また前席を倒してフルフラットにすれば、くつろぎの空間を作ることもできます、
収納スペースも充実しており、オーバーヘッドコンソールや助手席アッパーボックス、アームレストを兼ねたセンターコンソールボックスなどが設置されています。
2013年11月に生産を終了しました。
RAV4
RAV4は、乗用車のモノコックをベースにしたラダーフレームを用いない、クロスオーバーSUVの先駆けといえるモデルです。
日本での最終型となった3代目は、2005年から2016年まで販売されたモデルで、力強く踏ん張り感のあるフロントマスクやシャープなラインのサイドビュー、テールゲートのスペアタイヤなど、タフな走りを予感させるエクステリアは、初代からの伝統です。
3代目には、ショートとロング2種類のボディが用意されていましたが、日本で販売されたのは全長4,335mmのショートボディのみ。後部座席には、6:4分割のスーパーチルトダウン機構を備え、さまざまなシートアレンジを楽しむことが可能です。
また後部座席のスーパーチルトダウン機構により、拡大されたラゲッジスペースは段差の少ないフラットな空間で荷物が積みやすくなっています。
2018年11月に5代目のRAV4が北米デビュー。日本では2019年4月に復活しました。
ハイラックス サーフ
もともとあったピックアップトラックのハイラックスをベースに、荷台部分にルーフを取り付けることでワゴン化したモデルが、ハイラックス サーフです。
ピックアップトラックを出自とするだけに、通常時でも荷室は非常に広く、アウトドアレジャーやキャンプでも活躍します。またフレーム構造で、アウトドア色の強い車にも見えますが、後半には上級モデルに本革シートにパワーシート、上質なサウンドシステムなどを装備したモデルもありました。
駆動方式は、2WDとパートタイム式の4WDが用意され、センターデフロックも可能。走破性の高さも備えています。
ワイルドかつ力強いフォルムと実用性の高さから非常に人気のモデルでしたが、2009年9月に生産を終了しました。
ラッシュ
ダイハツからOEM供給を受けて販売されていたモデル。全長わずか4mのSUVですが、大人4人がくつろげる空間と多彩なシートアレンジによる収納力を誇ります。小回りが効くので、日本の道路事情にもマッチしたモデルです。
ビルトインラダーフレーム式のモノコック構造を採用するボディは、オンロードユースが前提の設計。駆動方式は、2WDとフルタイム4WDが用意されました。
室内は、後席の6:4分割可倒式シート、DC12Vアクセサリー電源、シートアンダートレイ、フロントコンソールトレイ、買い物フック、デッキフックなどユーティリティも充実。使い勝手に優れたモデルでしたが、2016年3月に販売が終了しました。
今回、紹介した車種は販売終了からそれほど時間が経っていないので、まだまだ中古車の在庫がたくさんあります。現在販売されているラインナップのSUVにはない、個性的な車種に乗りたいという方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。