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【SUVだからこその絶景】整備されたスノーリゾートなら、日常でも使えるFFジュークで十分

もう冬だなぁ……と感じるようになってからだいぶ時間が経ちましたが、季節はまだまだウインタースポーツ真っ盛りのタイミング。スキーやスノーボードを楽しむためのSUVが気になっているという方も、少なくないことでしょう。そうした場合、目的地までの移動と走破性を考えると、もっとも適切なのは駆動が4WDでほどほど以上のサイズを持ったモデルであることは間違いありません。

更新日2019/08/19

TEXT:嶋田智之(Shimada Tomoyuki)、PHOTO:柳田 由人(Yanagida Yoshito)

 

けれど……。同じSUVながら普段使いに便利なサイズで、なおかつ価格の面でも親しみやすいコンパクトSUVではどうなのだろう?

そして価格的に4WDより手が出しやすい2WD(たいていの場合はFWD)で、スキーやスノボに向かっても通用するモノなのだろうか?と、そんなふうに考えている人も意外やたくさんおられるのでは?と。

日産 ジューク

そこで今回は若者から年配まで幅広く人気のある、日産 ジュークの1.5リッターFWDモデルにスタッドレスタイヤを履かせ、新潟の越後湯沢にまでスノボのコースを目指してみることにしました。

日産 ジューク

日産 ジュークは2010年の6月に国内デビューをはたしたモデルで、クーペとSUVを合わせたようなシルエット、どれがヘッドランプなのかと悩む個性的な顔つき、ボリューム感のある4つのフェンダーなどが印象的なスタイリングが特徴です。なににも似てないそのルックスは、デビューからかなり時間が経っているというのに、いまも新鮮。なかなか魅力的です。

全長4,135mm×全幅1,765mm×全高1565mmというサイズは、現在のSUVの基準からいうなら充分にコンパクトで、混み合った都内の道でも足かせのように感じることはありません。

日産 ジューク

室内幅は1,470mmなので、大柄な人のフル乗車には少々窮屈かも知れませんが、標準的な人達には充分。むしろ助手席側のドアの内張りがさほど遠くないところにあって、ちょっとホッとできたりするぐらいです。コンパクトさって、ときには武器になるのですよね。

日産 ジューク

リアシート周りも大人ふたりが収まるには充分なスペースがあって、日常的には不満らしい不満は出てきそうにありませんが、スノボに行くとなれば話は変わります。

ラゲッジスペースは同じクラスのハッチバックあたりと比較するとたっぷりした広さを持っているものの、ボードを車内に収めるためには当然ながら分割可倒式のリアシートを少なくとも片側は倒す必要があり、さらにはスノボ用のシューズやウエア類が思いのほか容積を占めるので、上手く積み込めたとして3人+道具類がいいところ。

日産 ジューク

現実的にはリアシートをまるごと倒して2人+道具類で使うなら楽々、といった感じです。

今回は、都内から高速道路で越後湯沢インターまで行き、そこから下道20分ほどのところのコースまでを往復したわけですが、ジュークの1.5リッターFWDモデル、なかなか気持ちよく走ってくれました。

日産 ジューク

まず、乗り心地が快適でした。クラス、あるいは見た目からするともう少し粗いかと想像していたのですが、硬すぎたり柔らか過ぎたりすることなく、小さな段差などもサラッといなし、フラットな感じなのです。

シートの座り心地がいいことも、印象を良くしています。SUVならではの視点の高さ、過敏さのない直進安定性なども効いていて、長距離走行は望外に楽チンだったのでした。

エンジンは114psに150Nmと数値的にはたいしたことはありませんし、副変速機付きCVTのトランスミッションがつねにエンジンの美味しい領域を使いやすくしてくれるので、その排気量やパワーの小ささを全く感じさせない活発な走りを味わわせてくれます。

街中ではもちろん、高速道路でも──物凄い勢いで迫ってくる大パワーSUVに対抗したりしない限りは──不満らしい不満は感じられません。巡航性も高いし、中間加速も滑らかで気持ちいい部類です。雪のないワインディングロードでは、ハンドリングにもキラリと光るところがありそうな気配でした。

さすがにスタッドレスタイヤなので攻めるような走り方は控えましたが、走行モードを“スポーツ”にするとエンジンは高回転をキープしようするのでコーナーの出口からの力強い加速を得やすくなりますし、コーナーでも背が高いわりにはグラリとだらしなく傾くようなロールは見せず、比較的シャッキリと軽快に曲がってくれます。フツーに走っていてフツーに気持ちいいのです。

そして肝心の雪道ではどうだったか。視界が高くて道の目を読みやすいというのもありますが、雪道のエキスパートといえるほどでもないドライバーでありながら、結構安心して走ることができました。

深めの新雪のような4WDでも難儀しそうなところに踏み込むのは御法度ですし、すべてにわたって“急”のつくドライビングは控えるべきですが、シャーベットのようになっているところも多少の圧雪も、ある程度慎重に走る限りでは無理なく乗り越えてくれました。

日産 ジューク

もちろんその大部分はパフォーマンスの高いスタッドレスタイヤの恩恵ですが、いま、路面がどういう状況にあるのかをちゃんとドライバーに伝えてくれるインフォメーション性の高い足腰も、ドライビングをするいうえでの決して小さくない武器になってくれます。

まるでバリバリのクロカン4WDであるかのような走り方を望んだりしなければ、これで充分にスキー/スノボ・ドライブが楽しめちゃう、というのが実感です。

日産 ジューク

日産ジュークの1.5リッターFWDモデルは、新車では197万5320円から。ユーストカーになれば初期の頃の走行距離の多い個体だと50万円少々といった領域から売り物が出ていたりもします。

高価でゴージャスなSUVは確かに魅力的かも知れませんが、リーズナブルでカジュアルなコンパクトSUVもなかなかのものなのです。もしかしたら僕たちは、もう少しクルマの見方というモノを変える必要があるのかも知れませんね。

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