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エクリプスクロスPHEVとアウトランダーPHEV それぞれどんな人におすすめ?
更新日2020/12/23三菱自動車が得意とするプラグインハイブリッドSUV。これまでアウトランダーPHEVがその急先鋒でしたが、2020年末に登場したエクリプスクロスPHEVの登場によってさらに選択肢が増えることに。そこで今回は三菱の誇る2台のプラグインハイブリッドを比較して、どんなユーザーにおすすめできるのかを検証してみることにしました。
エクリプスクロスPHEVとアウトランダーPHEVってどんなモデル?
三菱自動車のクルマづくり100周年の年となる2017年に、ワールドワイドで発売されたエクリプスクロス。スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させたクロスオーバーSUVで、好評を博してきました。2020年12月には大幅なアップデイトを図り、いっそう伸びやかで流麗なフォルムを残しつつ、SUVとしてのダイナミズムを追求。ダイナミックシールドデザインのフロントマスクはより精悍さを増し、リアデザインでは従来のダブルガラスからシングルガラスへと変更。リアランプをより高い位置に配置したことで被視認性を高め独自性も持たせています。
そんな新しくなったエクリプロスクロスに追加投入されたのがPHEVモデル。前後1基ずつの高出力モーターと大容量駆動用バッテリー、2.4L MIVECエンジンなどで構成されるツインモーター4WD方式のPHEVシステムは、先輩でもある「アウトランダーPHEV」から継承。それをエクリプスクロス向けに最適化させ、PHEVならではの滑らかで力強い加速、軽快感と安心感のあるハンドリングを実現させています。
一方、三菱自動車が2005年から生産し続けているSUVがアウトランダーです。初代モデルはダイムラー・クライスラーと共同開発したプラットフォームやエンジンを採用し、日本以外にも北米や欧州、アジアの地域などでも発売されています。現在販売されているのは2代目のアウトランダーで、2012年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされた後、同年秋から発売を開始。まっすぐ一文字に伸びるフロントマスクのラインと同じく真横に連なるリアのテールライトまわりなど、初代モデルは個性的な表情を持つSUVに仕上がっていました。
2012年には世界に先駆けてプラグインハイブリッド版の「アウトランダーPHEV」を発表。世界初の4WDのプラグインハイブリッドSUVとして話題を集め、翌年から発売を開始しました。発売当時、日本政府はクリーンエネルギー自動車に対する補助金政策を行なっていたことも追い風となり、販売は絶好調。2013年のカーオブザイヤーでは「イノベーション部門賞」も獲得しています。その後幾度かの仕様変更を行ない、2018年にはマイナーチェンジを敢行。2020年秋にはグレード展開の見直しなども行なわれています。
そんな兄弟的要素の強い2台のPHEVですが、それぞれ比較して「似ているところ」と「似ていないところ」を見つけ出してみましょう。
両車それぞれの違いはどこにある?
エクステリアの比較
エクリプスクロスPHEVの魅力は、何と言ってもそのスタイリング。「Daring Grace(大胆にして、優雅)」をデザインコンセプトにしたスタイリングはまさに唯一無二の存在といえるでしょう。ボディサイズは全長4,545mm×全幅1,805mm×全高1,685mm、ホイールベースは2,670mmとなり、車両重量は1,900〜1,920kg、最低地上高は185mmでこれはガソリンモデルよりも10mmほど高めとなりました。
対するアウトランダーPHEVも、現行モデルはエクリプス同様にダイナミックシールドデザインを採用。さらにスポーティさを増し、めっきグリルや加飾パネルの採用によって高級感も演出しています。こちらのボディサイズは全長4,695mm×全幅1,800mm×全高1,710mm、ホイールベース2670mmで、車両重量は1,900〜1,930kg、最低地上高は190mm。こうして比較してみるとボディサイズは両車ともに近しいことがよく分かります。
インテリアの比較
エクリプスクロスPHEVの室内空間は、室内長1,890mm×室内幅1,490mm×室内高1,190mmというサイズで、航空機のコックピットを思わせる運転席やディテールにこだわり、洗練されたスポーティなデザインなどが特徴。インテリアカラーはブラックを基調とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートをベーシックグレードを除いたモデルに標準装備し、ドアトリムも同色でコーディネートできるようになっています。ラゲッジスペースは9インチのゴルフバッグを最大3個も積載する容量をもち、6:4分割可倒式のリアシートでフレキシブルなアレンジが可能。また工具や汚れ物を収納するのに便利なアンダーボックスも装備しています。
対するアウトランダーPHEVの室内空間は、室内長1,900mm×室内幅1,495mm×室内高1,235mmで、室内高はエクリプスクロスよりもやや高め。見た目だけでなく指先が触れたときの感覚にまでこだわったコックピットが印象的です。一部合成皮革を用いた本革シートはダイヤモンドキルティングをあしらい、高級感を醸し出しています(上級グレード専用)。また使い勝手を考慮してさまざまな場所に収納スペースを設け、ラゲッジスペースは5名乗車時でも9インチのゴルフバッグを4個積み込むことが可能。6:4分割可倒式のリアシートをアレンジすればスキー板などの長尺物も車内に収められます。
パワートレインの比較
アウトランダーと同じPHEVシステムを持ちつつも、同モデル向けにアップデイトされたエクリプスクロスPHEV。駆動用バッテリーは13.8kWhでEV航続距離は57.3km(WLTCモード)をマークしています。走行モードは駆動用バッテリーの電力でモーターを駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3種類があり、走行状況に応じて自動で切り替え、さまざまな状況においてモータードライブを楽しめます。ツインモーターによる4WDをベースにした「S-AWC」というフルタイム4WDシステムを採用し、「走る・曲がる・止まる」という車両運動をより高次元で制御しています。パワートレインのスペックは2.4Lエンジンの最高出力が128ps(94kw)/4,500rpm、最大トルクが199Nm(20.3kgm)/4,500rpmで、モーターの最高出力は前82ps(60kW)/後95ps(70kW)、最大トルクが前137Nm(14.0kgm)/後195Nm(19.9kgm)となっています。
一方のアウトランダーPHEVのハイブリッドシステムは、基本的にエクリプスクロスPHEVと同様。こちらも同じく「S-AWC」を採用しています。駆動用バッテリーの総電力はエクリプスクロスPHEVと同じ13.8kWhですが、EV航続距離はWLTCモードで57.6kmと少しだけ長めに。パワートレインのスペックは、エンジン・モーターともエクリプスクロスPHEVと同スペックになっています。
グレード&車両価格の比較
エクリプロスプロスPHEVのグレードは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、100V AC電源(最大1,500W)やヘッドアップディスプレイなど装備類が充実している「G」、専用外観とスマートフォン連携ナビなどを標準装備する上級仕様の「P」が用意され、車両本体価格は「M」が¥3,848,900〜、「G」が¥4,152,500〜、「P」が¥4,477,000〜となっています。
対するアウトランダーPHEVでは「G(¥4,364,800〜)」、「Gプラス・パッケージ(¥4,637,600〜)」、「Gプレミアムパッケージ(¥4,991,800〜)」、「Sエディション(¥5,294,300〜)」の4グレードが展開され、さらに「ブラックエディション(¥4,468,200〜)」という特別仕様車も用意されています。300万円台から展開するエクリプスクロスPHEVに対し、アウトランダーPHEVでは500万円台オーバーの上級グレードも存在するなど、全体的にアウトランダーPHEVの方がラグジュアリーである事が分かります。
いかがでしたでしょうか。ともに三菱独自のプラグインハイブリッドシステムを備え、PHEV機能やスペックなどは同じものの、個性の違いによって見た目も価格も違いがあることが分かりました。スポーティでこなれた車両価格のエクリプスクロス、大人のゆとりを感じさせ使い勝手の良いアウトランダー、
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