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元ディーラーマンが解説、ハリアーとアルファード、なんで迷うの?
クルマを購入の際には、どのカテゴリーのクルマが目当てかを考え、一つのカテゴリーの中で比較検討することが多いですが、全く別のカテゴリーに属しながら、ライバルになっているクルマがあるのです。トヨタ ハリアーとアルファードは、SUVとミニバンというカテゴリーの全く違う2台ですが、よく比較検討されるクルマでもあります。今回は、元ディーラー営業マンが、なぜこの2台で購入に迷いが生じるのか、解説していきます。
更新日2021/03/04意外と迷う方が多い、ハリアーとアルファード
トヨタの高級SUVとして人気の高いハリアー、対するは高級ミニバンのアルファードです。ハリアーの車両本体価格は299万円〜504万円(ハイブリッドを含む)、アルファードは352万円〜775万2000円(ハイブリッドを含む)となり、価格帯としてはアルファードの方が上位にありますが、売れ筋のグレードで比較すると、その価格は近づいていきます。
高級感を感じられるクルマに乗りたいという購入層が選ぶのは、ハリアーだとZ “レザーパッケージ”ハイブリッド E-Four(504万円)です。またアルファードで人気の非常に高いグレードは特別仕様車のハイブリッド S“タイプ ゴールド”(504万円)となります。奇しくも同じ車両本体価格となる2台です。
この2台で迷う購入層には、購入予算が550万円~600万円、落ち着いた大人の格好良さを求め、クルマに力強さと迫力が欲しいといった共通する条件があります。
どちらも、所有することがステータスになり、この両者を選ぶときに「どのような使い方をするのか」というのは、あまり重視されていません。ゆえに、決め手がなく、どちらも魅力的なクルマとして、迷われることが多いのでしょう。
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ハリアーとアルファード、それぞれの魅力は?
シンプルながら高級感が感じられるハリアー
2020年に新型が登場したハリアー、その新しさと洗練されたデザインは魅力の高い仕上がりになっています。ボディサイズは全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmです。ハイブリッドエンジンには2.5Lエンジン+モーターの静粛性が高く、力強いエンジンが搭載され、駆動方式はE-Fourとなります。
エクステリア(外装)は、フルモデルチェンジを機にシンプルに洗練され、大人の高級車という雰囲気を、より強くしています。インテリア(内装)にも華美な装飾は少なく、落ち着いた色合いで統一された、静かな雰囲気を楽しめるクルマです。収納スペースも、必要なところに必要な分だけ用意し、デザインや造形美を崩さない配慮がされています。しかしながら、落ち着いた中にも、先進性が感じられる部分は多分にあり、調光パノラマルーフの採用や、先進の予防安全装置、そして極上の乗り心地と静粛性を実現するボディや足回りの剛性の高さは、さすがハリアーと言える部分です。
ミニバンと比べると、高い剛性を保つことができるSUVのボディで、同乗している際の心地よさはもちろん、自らステアリングを握った時の運転の気持ちよさは、アルファードと比較した際に、頭一つ抜けている点です。
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豪華でゆったり過ごせるアルファード
対するアルファードは2017年12月にマイナーチェンジを受けています。特別仕様車S“タイプ ゴールド”が発表されたのは2020年4月です。タイプ ゴールドは、フロントエンブレムをゴールドに変え、スモークメッキを効果的に使った迫力のあるエクステリアが特長。先代の2代目アルファードにも設定されていた人気の高い特別仕様車です。
ボディサイズは全長4,945mm×全幅1,850mm×全高1,950mmです。ハイブリッドエンジンには2.5Lエンジン+モーターを搭載し、駆動方式はE-Fourとなります。
特別仕様で飾られたエクステリアはもちろん、室内にも豪華な装備が並びます。特に、シート表皮にパーフォレーション加工が施されたウルトラスエードと合皮の組み合わされたシートは、体になじみ、柔らかく心地よい手触りが特徴です。セカンドシートにはオットマン付きのリラックスキャプテンシートが備わり、車内の広さも相まって、開放的な移動空間を与えてくれます。閉塞感を感じることの多いクルマの中で、手足を伸ばして移動できる空間の広さは、やはりミニバンでしか味わえないものです。
アルファードに乗っている、所有している喜びを、常に感じられる圧倒的な存在感は、アルファードだからこそ感じられる満足感にもつながるのではないでしょうか。
また、5mにも迫る全長と迫力のフロントグリルは、街中でも目立つ存在になります。アルファードに乗っている、所有している喜びを、常に感じられる圧倒的な存在感は、アルファードだからこそ感じられる魅力と言えるではないでしょうか。
それぞれどんな方が買うの?
家族構成が3名~4名、700万円~800万円の世帯が購入
ハリアーとアルファード、両者を比較するユーザーは昔から多くいました。昨年5月に、トヨタが全車種併売を開始する前から、同じトヨペット店で扱われていた2台です。もちろん、全チャネルで取り扱いが始まり、両者の人気はさらに高まりを見せました。
実際に、両者を比較するユーザーに共通する特徴は、家族構成が3名~4名、サラリーマンの中でも役付者であり、年収にしておよそ700万円~800万円の世帯です。また、企業の役員専用車として、どちらにしようかと迷われる方もいました
ハリアーを選ぶのは40代から上の世代
その中でハリアーを選ぶのは、比較的年齢層が高い方です。40代から上の世代が多くなっていきます。今後、子供が独立し、夫婦二人での生活が、目の前に来ている層は、ハリアーを選ぶことが多くなります。会社の中でも管理職となり、落ち着いた印象の方には、ハリアーがよく似合います。広さ、大きさといった目に見える利点よりも、作りの良さや造形美を評価されることが多く、乗り換え前の車種も、ステーションワゴンやヴォクシーのようなミドルサイズのミニバンが多い印象です。
アルファードを選ぶのは30代~40代、小さなお子さんがいる家族
対してアルファードを選ぶのは、年齢層で30代~40代が中心となります。子供の年齢も、まだ小中学生といった方が多いです。子供を中心に家族の生活が動いていて、休日には家族そろって外出することが多い方がアルファードを選択する傾向が見えます。乗り換え前の車種は、圧倒的にミニバンが多く、アルファードからアルファードに乗り換えるという傾向が強いのも、ハリアーとは違う特徴でしょう。
それぞれ、トヨタのプレミアムカーとして、各カテゴリーを牽引するクルマです。高級感があり、カッコいい、上質であるという共通点があり、ライバル関係にもあるハリアーとアルファードには、カテゴリーを超えた共通の魅力があります。
内に秘めた高級を静かにしたためるハリアーと、豪華絢爛をアピールし誰の目にも明らかな高級を持つアルファード、どちらが魅力的に映るのか、その一点でどちらに乗るのかを決めても良いのかもしれません。皆さんの求めるプレミアムは、どちらでしょうか。