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新型RAV4発表 どこが進化したのか?
2019年春に5代目となる新型が発売されるトヨタ RAV4。4代目は海外専売となっていたため、2016年以来の日本市場復活となります。新型のRAV4はどんなクルマになっているのか、解説します。
更新日2019/03/26クロスオーバーSUVの先駆け、RAV4
初代RAV4が発売されたのは、1994年。当時の日本はRVブームのさなかにあり、ハイラックス・サーフや、ランドクルーザー、パジェロ、テラノといったオフロード向きの本格的なクロスカントリー4WDが人気でした。しかし、RAV4は「街乗りでもアウトドアでも、見て・乗って楽しいクルマ」をコンセプトに掲げ、クロスオーバーSUVの先駆けとして誕生したのです。
その後、米国を中心に販売台数を伸ばし、2017年末までに米国で累計約318万台、世界で累計約812万台が販売されました。2017年は販売台数が世界で80万台以上、北米で過去最多の約41万台を記録し、米国で「すべてのSUVのなかで販売台数が最も多いモデル」ならびに「トヨタ車のなかで販売台数が最も多いモデル」となりました。トヨタはRAV4を最重要車種のひとつとして位置づけていますが、それにもうなづけます。
5代目には新型プラットフォームを採用
5代目となる新型RAV4は「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive (SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD)」をコンセプトに開発された、タフで力強いSUVらしさと、都会にもマッチする洗練されたスタイルを融合させたクルマです。
また、Toyota New Global Architecture(TNGA)に基づく新型プラットフォームが採用され、ボディが高剛性化・低重心化されたほか、新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」(ガソリン車)および「新型E-Four」(ハイブリッド車)がトヨタ車で初採用される
新型RAV4のデザインコンセプトは「Adventure & Refined」というものです。アクティブな活動や多用途ユース(Adventure)を想起させるデザインを重視しつつ、シティユースにもなじむ洗練さ(Refined)も併せ持つスタイルとなっています。
オクタゴン(八角形)をモチーフとしたデザイン
エクステリアはオクタゴン(八角形)をモチーフとしたデザインをとり入れており、SUVらしいタフさや力強さが強調されつつも、洗練された上質な雰囲気と先進性も感じさせるものとなっています。
全長は従来モデルに比べて5mm短く、ホイールベースは30mm長く、全幅は10mm広げられており、上下を台形形状とした大型のグリルデザインや、リアにも台形形状を強調したスタイリングを採用することより、安定感や存在感のあるエクステリアとなっています。
機能性と上質感を高めたインテリア
インテリアは、水平基調のインパネや、SUVらしい骨太感を感じさせるセンターコンソールにより、視界の良さと膝のホールド性を確保。人の手や身体が触れやすい箇所には、ソフトパッドが配置されています。またエクステリアと統一感がある、多角形をモチーフにした造形がほどこされており、機能性と上質感を高めています。
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新型4WDシステムを採用
TNGAに基づいた新型のプラットフォームを採用することにより、従来モデルよりボディの高剛性化や低重心化を大幅に向上させ、高い操縦安定性やより良い乗り心地を達成しています。
パワートレインには、ダイナミックフォースエンジンと呼ばれる2.5Lの直噴ガソリンエンジンと、2.5Lのハイブリッドシステム(THSⅡ)が用意され、これにダイレクトシフト8ATと呼ばれる8速のATが組み合わされます。
また、上級グレードには新開発の4WDシステム、ダイナミックトルクベクタリングAWDが採用されました。これは、走行状況に応じ、リアのトルクを左右独立で制御する機構で、コーナリングや悪路走行時でも、ドライバーの思い通りの旋回性能、高い悪路走破性を実現します。
また、前後輪の車輪軸にラチェット式ドグクラッチを備え、2WDで走行するときに、後輪への動力を伝達させる駆動系の回転を停止させ、損失を大幅に低減し、燃費向上を図るディスコネクト機構を採用しています。
ハイブリッド車には新型E-Fourが搭載され、電気で駆動する後輪の全体トルクを、従来の1.3倍に高めた上で、走行状況に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採用し、走破性と操縦安定性を高めています。
クロスオーバーSUVのパイオニアと言える新型RAV4が、洗練されたデザインと先進のメカニズムを持つ魅力的なモデルであり、高いパフォーマンスと燃費性能が期待できます。発売が待ち遠しいですね。