パジェロの派生車種、ミニ、ジュニア、イオとは?
三菱を代表するSUVのパジェロには、かつてミニ、ジュニア、イオと名付けられた3つの派生モデルが存在していました。パジェロであってパジェロでない、ミニ、ジュニア、イオ、それぞれの特徴を紹介します。
更新日2019/04/10パジェロの弟分、パジェロミニ
RVブーム全盛期であった1994年12月に登場したモデルが、パジェロミニです。スズキジムニーに対抗する軽自動車規格のクロカンヨンクとしてデビューしました。
パジェロをそのまま縮小にしたようなスタイリングは、フロントの丸目2灯ヘッドライトの可愛らしさも印象的です。
搭載エンジンは660cc直列4気筒DOHC5バルブ、ターボ加給と自然吸気を用意。駆動方式は2WDとイージーセレクト4WD、トランスミッションは5速MTと3速ATから選ぶことができ、グレードはそれぞれ2種類用意されていました。
シャシーはモノコックボディにラダーフレームを組み合わせたビルドインモノコックを採用し、高い安定感を感じられる作りに仕上げられており、クロスカントリータイプなのに、キュートで日常の街乗りにも使えるとあって、女性ユーザーからも支持されました。
しかし、ジムニーの牙城を崩すことができず2012年に製造を中止しました。
※2017年まで在庫販売は継続されました。
パジェロミニの派生車種、パジェロジュニア
パジェロミニが登場してから1年も経たない翌1995年の11月、パジェロジュニアが誕生します。
パジェロミニをベースに、SUVを印象づける大型バンパー、さらに樹脂製オーバーフェンダーが採用されました。駆動方式はイージーセレクト4WD、トランスミッションは5速MTまたは3速ATの2タイプが用意されました。
エンジンは1.1L 4気筒で、軽自動車のパジェロミニに比べ、エンジンパワーは上がりました。
ボディサイズは、全幅が1,395mmから 1,545mmへと拡幅されてはいましたが、ほぼフェンダーの張り出しとして使ってしまったため、普通車にしては、室内空間がだいぶ狭かったようです。
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パジェロジュニアの後継車、パジェロイオ
1998年6月にパジェロジュニアの後継車として発売されたのがパジェロイオです。シャシーもボディも専用で設計・開発されました。パジェロイオは、かつての5ナンバーパジェロファンからの指示も得られるなど、人気はあったようです。
エンジンは1.8Lの直列4気筒DOHC。セレクトレバーで2H・4H・4HLc・4LLcのポジションを選択できるスーパーセレクト4WD-iシステムを採用し、機動性を向上していました。
ボディ形状は、3ドアにくわえて、同年8月に5ドアを追加。一時、FR仕様の用意もありましたが、2002年のマイナーチェンジのタイミングで3ドアとFR廃止し、全車5ドアの4WDとなりました。
パジェロイオは、2007年に国内販売を終了。海外では、2014年までブラジルで生産販売されていました。 まとめ ミニ、ジュニア、イオ、それぞれに特徴はありますが、パジェロ譲りのタフさは共通です。現在はどのシリーズも生産終了となっており、手に入るのは中古車のみです。程度の良い個体を探すなら、いまが最後のチャンスかもしれません。