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2006年まで販売されていたホンダのコンパクトSUV、HR-V

1998年から2006年まで販売されていたホンダのコンパクトSUVがHR-Vです。若い世代をターゲットに、ユニークなコンセプトで誕生したクルマでした。今回は懐かしのHR-Vについて、紹介します。

更新日2019/05/13

J・ムーバーの第2弾として登場したHR-V

ホンダ HR-V 1998

ホンダは、当時、“Small is Smart”という発想のもと、それまでになかった楽しさ(Joyful)を創造するクルマとして、J・ムーバーを誕生させました。

J・ムーバーとは、『軽くて日常生活で使いやすく、環境への影響が少ないコンパクトカーのメリットを最大限に生かしたうえで、大きなクルマと同じ歓びを持たせ、既存の価値観を変えていくことを目指した』シリーズのことで、第1段としてトールワゴンのキャパが販売されました。

ホンダ HR-V 1998

HR-Vは、その第2弾のクルマで、活動的な若者をターゲットに、ユニークなスタイリングや爽快なハンドリング、フレキシブルな室内空間、世界最高水準の環境・安全性能をポイントに、開発が進められています。

スタイリングは、ハッチバック的なボディに、高い車高、大径タイヤを組み合わせたもので、当時はワゴンでもクロカンでもない、特徴的なものでしたが、現代の目から見れば、そのパッケージはクロスオーバーSUVのそれでした。

ホンダはHR-Vのスタイリングについて、「全高をおさえながら地上高を高くとり、大径タイヤを組み合わせたジェットフィール感覚のハイライダースタイル」としており、既存のジャンルにとらわれないデザインであることを強調していました。

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1.6L 直4のガソリンエンジンを2種類用意

ホンダ HR-V 1998

エンジンは1.6L 直4 SOHCと、同じ1.6L直4 のVTECが設定されました。これらは、排出ガス中の有害物質を、国内排出ガス平均規制値の10分の1レベルに低減するとともに、優れた燃費を両立したLEVエンジンです。

組み合わされるトランスミッションは、無段階変速のHMM-S(ホンダマルチマチックS)と5速MT。HMM-Sは、理想的なシフトコントロールを可能にするプロスマテック制御を搭載、スムーズな加減速と低燃費に貢献するとともに、モード切り替えも備えていました。

4WDモデルは、油圧によって作動するクラッチを使用し、必要なときにのみ4WDとなるデュアルポンプ式で、クロカン4WDのような悪路走破というよりも、雪道やすべりやすい路面での走行安定性に重点を置いたものでした。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアには5リンク式が採用されています。前後ともスタビライザーが装備されており、きびきびとした走りや安定性、快適な乗り心地を実現しています。

 

ツートンカラーのインパネとシート

ホンダ HR-V 1998

インテリアは、上下2色に分かれたインパネに、シートもツートーンを採用。インスツルメントパネルには大径2眼メーターとツインバイザーデザインを採用し、アクティブで都会的な印象があります。

ホンダ HR-V 1998
シート形状は、フロントにホールド感の高いバケットタイプ、リアは5:5の分割可倒シートとなっています。ワンモーションで分割可倒できるリアシートを倒せば、スノーボードなどの長尺物も積載が可能になります。

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HR-Vの安全性能は?

HR-Vには、当時の世界最高水準を達成した、新・衝突安全設計ボディと、万一の衝突の時、歩行者の頭部障害を軽減する構造機構を採用した歩行者障害軽減ボディが採用されました。

さらには、フロントSRSエアバックに加え、頭部の衝撃を吸収する構造をアッパーインテリアに施し、乗員の障害を低減させるなどの最新技術が注ぎ込まれていました。

 

HR-Vの日本での販売は2006年に終了しましたが、コンパクトクラスSUVの系譜は、2013年にデビューしたヴェゼルに受け継がれ、ホンダを代表する人気モデルのひとつに成長しています。

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