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2000年代に発売されていたホンダ エレメントの魅力とは?

2003年、ホンダはSUVの外観とミニバン的な室内空間をクロスオーバーさせたSUV「エレメント」を発表しました。この「エレメント」は、もともと北米ホンダで開発・販売された車両であり、日本へ「逆」輸入された一台です。今回は、このエレメントが一体どんなクルマだったのか、ご紹介します。

更新日2019/04/05

ライフガードの監視小屋をモチーフとしたデザイン

ホンダ エレメント

当時、エレメントは北米の若者をターゲットに、2002年に北米で開発・製造。全米各地の大学のキャンパスやビーチ、キャンプ場などを徹底的にリサーチした結果、非常に個性的なエクステリアを実現させました。

デザインのコンセプトは「ライフガードステーション」、海や湖、プールなど水辺の安全を見守るライフガードの監視小屋をモチーフとしていました。ホンダはこのライフガードステーションについて、「アメリカの若者にとって、自由な生き方を象徴する憧れの対象であり、「英雄のいる場所」というニュアンスを含んで語られています」と説明しています。

ホンダ エレメント

機能的な面構成を持つサイドデザインと、ゲートを強調したリアのデザインはアクティブな印象があります。ボディ下部は樹脂のクラディング(建築用語で言う被覆材)が施され、無塗装とすることで、タフで斬新なイメージを持たせています。

後席のドアは「サイドアクセスドア」といい、運転席/助手席のドアと対で観音開きになるように開きます。センターピラーはドアに内蔵されているため開口部は大きく、ドアを開けるとかなりの開放感がありました。

 

アウトドアに最適のインテリア

ホンダ エレメント

インテリアは、水平ラインを基調としています。使いやすさ、運転のしやすさも考慮されており、多くの収納ポケットを備え、操作系のダイヤルを大きなものにするなど、細かな配慮がなされています。

また、多彩なシートアレンジにより、ラゲッジスペースもフレキシブルに使うことができます。助手席を倒せば10フィート(3.048m)のロングサーフボードを積み込むことができ、またリアシートを両サイドに跳ね上げると、2台のマウンテンバイクをそのまま積載することもできます。

フロアには、濡れたギアや道具類をそのまま積載しても良いように防水性の高いワイパブルフロアが採用されており、シートにも、濡れても簡単に拭き取れる防水シート表皮を採用するなど、エレメントはまさに、アウトドアやスポーツシーンに最適な仕様となっています。

2000年代に発売されていた懐かしのSUV達

 

2.4L直列4気筒DOHC i-VTECを搭載

ホンダ エレメント

エンジンは2.4L直列4気筒DOHC i-VTECを搭載しています。このユニットはVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)と、VTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を融合させており、高効率で安定した燃焼特性をはじめ、低回転時には吸気2バルブの片方を休止させる機構を採用しています。

このユニットに組み合わされるミッションは4速AT、そしてデュアルポンプ式の4WDを採用しています。

足回りでは、フロントはトーコントロールリンク・ストラットサスペンション、リアにはリアクティブリンク・ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用しています。低床化・ワイドトレッド化、またサスペンション取り付け部の高剛性化を実施したことで、高い操縦安定性とステアリングレスポンスの向上を図っています。

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「Gコントロール」によって衝突安全性能を追求

ホンダ エレメント

 

安全装備については、ホンダ独自の安全技術「Gコントロール」によって衝突安全性能を追求。前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hに対応する衝突安全設計ボディを採用し、またボンネットやフェンダー・バンパーなどを、衝撃を吸収しやすい構造にすることで、万が一の歩行者衝突時の障害軽減を目指し、さらには、室内のルーフサイドや各ピラー内部を衝撃吸収構造とし、衝突時に乗員の頭部への衝撃を緩和するよう設計されていまます。センターピラーレスボディ構造ながら非常に剛性の高いボディと仕上がっています。

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個性的なデザインやコンセプトで、良い評価を得ていた北米では2011年まで販売されましたが、日本では2年ほどで販売が中止となりましたから、印象に残っている方は少ないかもしれません。でもこうした特徴的なクルマの存在も、クルマを楽しくさせる要因の一つでしょう。

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