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日本では売れなかった不遇のプレミアムSUV、ホンダ MDX
2003年2月に日本国内での販売が開始されたホンダ MDXは、それ以前の2001年に北米で発売されたアキュラ MDXを輸入したものでした。それまでSUVが持っていたタフなイメージから脱却した、プレミアム性の高いクロスオーバーSUVとして生を受けたMDXでしたが、日本では販売が振るわず、約3年間で撤退することになってしまった不遇のモデルでもありました。
更新日2019/05/13“世界に誇る価値を持つプレミアムSUV”として開発されたSUV
MDXは、“世界に誇る価値を持つプレミアムSUV”を目標に、オンロードでもオフロードでも、思いのままにクルマをコントロールできる性能を備えた新しいSUVとして開発が進められました。
そのためMDXには、スムーズで心地よい走りと静粛性、エンターテイメント性に優れた高機能装備、7人乗車が可能なパッケージング、力強さと都会的センスでまとめられたデザイン、高い安全性能と環境性能という6つの要素を高い次元で融合させました。
なかでも、電子制御によるインテリジェント駆動力コントロールシステムのVTM-4+VSAを搭載し、あらゆる路面で優れたコントロール性能を発揮します。
“あらゆる道での安心感や力強さ”と“都会的洗練”が盛り込まれたデザイン
ボディサイズは、全長4,790mm×全幅1,955mm×全高1,820mm、ホイールベースは2,700mmと、かなりのビッグサイズです。
エンジンは、3.5LのV型6気筒VTECで、トランスミッションは電子制御の5速AT。駆動方式は4WDのみでした。
動物のサイをモチーフにしたというエクステリアデザインは、“あらゆる道での安心感や力強さ”と“都会的洗練”が盛り込まれています。
なだらかにスラントしたフロントまわり、傾斜をつけたリアゲート、大きく張り出したフェンダーアーチなどは、現代のクロスオーバーSUVが好んで使っているデザイン処理です。この洗練されたデザインとソリッド感のあるフォルムによって、美しくかつ堂々としたエクステリアとなっています。
インテリアは、アメリカの建築様式のひとつであるサンタフェスタイルをテーマに、“上級車としての質感の高さ”を表現しています。木目調パネルと本革によるインテリアは、グレーを基調としたツートーン(ボディカラーがブラックではブラックのモノトーン)カラーによって、プレミアム感を高めました。運転席・助手席では8ウェイパワーシートと、シートヒーターも標準装備です。
また低床化とメカニズム系のコンパクト化によって、3列7人乗車を可能とした室内は、2列目、3列目シートのピップポイントを少しずつ高めることで、すべての席で圧迫感の少ないゆとりある居住空間を確保しています。
ラゲッジスペースは、通常で208Lを確保。6:4分割の2列目、5:5分割の3列目シートをそれぞれたためば、多彩なシートアレンジが可能です。
このボディは、ホンダ独自のGコントロール技術によって、衝突時に傷害値の低減と生存空間の確保を高水準で両立していました。
発売から3年で販売終了!?90年代のRVブームに登場したホンダ ジャズとは?
日本では、そのビッグサイズからか2006年で販売を終了したMDXですが、アメリカ本国では2006年に2代目、2013年には3代目が発売され、近年は常に5万台以上を販売する人気モデルです。もしも再度、日本に輸入されることとなったら、5mに迫る全長と2m近い横幅のボディは、文字通り大注目されることになるでしょう。