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レクサスが4人乗りの海外向け高級ミニバンLMを発表
レクサスは2019年4月16日〜25日に開催された上海モーターショーにおいてブランド初のミニバン、LMを世界初公開しました。LMは “Luxury Mover”の略称で、高級感のある装備を備えた一台となっているようです。
更新日2019/06/07豪華4人乗り仕様のルーツはアル/ヴェルにあり
レクサスブランドの母体となるトヨタには、アルファードやヴェルファイア(以下アル/ヴェル)といったモデルが存在しており、日本のみならずアジア圏では人気となっています。
アル/ヴェルも十分にプレミアムな一台とされていますが、LMはそれらをしのぐのでしょうか?
アル/ヴェルには、居住性を重視した最上級グレード、エグゼクティブラウンジが用意されています。エグゼクティブラウンジは700万円台前半から中程の価格設定で、2列目シートはまるで航空機のプレミアムシートを思わせるような作りとなっており、VIPなどを迎えるのにふさわしいグレードとなっています。
さらに、ロイヤルラウンジと呼ばれるカスタマイズカーも販売されています。ロイヤルラウンジは純正のラインナップではなく、トヨタのカスタマイズブランド、モデリスタが手がけているカスタマイズモデルで、価格は1,550万円前後となっています。
ロイヤルラウンジの特徴は4人乗りであること。前席はドライバー+パッセンジャーと、通常モデルと同じレイアウトですが、後席は2人乗りとなっており、広大な室内空間を贅沢に使用しています。
前席と後席はフルパーテーションで完全に仕切られ、後席は完全にプライベートな空間となっており、フルパーテーションには24インチの液晶ディスプレイが装備されます。
また全17スピーカーを最適にレイアウトしたロイヤルラウンジ専用のJBLプレミアムサウンドシステムも搭載しています。
シートはフルフラットのリクライニングが可能なほか、ベンチレーション機能、シートヒーター、伸縮機能のついたパワーオットマン、マッサージ機能、読書灯、格納式テーブルが備え付けられ、贅を凝らした装備となっています。
レクサス UXのインテリアの居住性、収納スペース、荷室の使い勝手を紹介
LMはレクサスらしいプレミアムな仕様
今回登場したLMは、ロイヤルラウンジと同様に前席と後席が仕切られており、後席は2人乗り。内装(インテリア)はレクサスらしいプレミアムな仕様となっています。詳細は公表されていませんが、中国国内で発表されたプレスリリースを見ると、前席と後席を仕切るガラススクリーンには、ロイヤルラウンジよりも大きい26インチディスプレイが装備され、また、全19スピーカーを備えたサウンドシステムが搭載されることがわかっています。
肝心な外観(エクステリア)は、レクサスモデルの特徴であるスピンドルグリルが前面に備わるほか、クリアレンズのLEDテールランプや専用ホイールを装備しており、VIPを迎えるのにふさわしい雰囲気を纏っています。
なぜ、レクサスはこのタイミングで、また中国でLMを発表したのでしょうか?それは、中国を中心としたアジア圏では、居住空間の広いクルマをステータスとする文化があるためと考えられます。
たしかに、居住空間の広さで言えば、ミニバンは乗用車としては最大級のスペースを持っています。しかし、これまでプレミアムクラスのミニバンといえば、アル/ヴェルやメルセデス・ベンツのVクラスぐらいでした。今回、LMが発表されたことで、高級ミニバン市場が活気き、高級SUVから多くの富裕層が流れてくるかもしれません。
LMの価格は発表されておらず、日本導入の予定もありませんが、もしLMが日本に導入されるなら…。ロイヤルラウンジの価格が1,550万円前後であることを考えると、最低でも2,000万円くらいになるのでしょうか。
SUVが台頭する中、依然としてミニバン人気の高い日本国内においても、需要は決して低くはないといえるモデルです。