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ミニバン大国日本に対するマツダの回答、それがCX-8だ

文化や背景に応じて、クルマの形も国や地域ごとに変わるように、日本はミニバンの割合が非常に多いという意味で、世界でも特殊な市場です。量販車種で7人以上の乗車が可能なモデルは、トヨタならノア/ヴォクシー、日産ならセレナ、ホンダならステップワゴンと、それぞれのブランドでも最重要車種が並びます。 マツダも、以前はMPVなどの3列シートモデルがそのポジションを担っていました。現在もビアンテやプレマシーはラインナップ並んではいます。しかし、2016年の段階でマツダがミニバンを撤退するといった報道が流れ、衝撃を与えました。多人数乗車を可能とするミニバンは、日本市場でのビジネスに必要不可欠であり、ミニバンの撤退は日本市場を重視していないと言っているのとほぼ同義とも言えるからでした。 しかし、マツダはマツダなりの方法でミニバンを望むユーザーのニーズを満たすべく、新モデルを投入しました。それが、今回紹介するCX-8です。

更新日2019/08/08

CX-5の延長ではない、新モデル

20179月、マツダはCX-8を発表しました。マツダのクロスオーバーSUVのラインナップの中では最上級モデルとなります。価格は3196800円からと、競合のミニバンとじゅうぶんに戦える戦略的なものに設定されました。

マツダは、CX-8を「『走りやデザインを諦めたくない。でも家族や友人ともドライブを楽しみたい』と考えるお客さまに対し、多人数乗用車の新たな選択肢としてマツダが提案する、3列シートクロスオーバーSUV」と表現しています。

マツダが提唱する新世代技術群である「SKYACTIVテクノロジー」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用し、上質かつ洗練されたデザイン、街乗りから高速走行まで余裕のある走り、3列目を含むすべての乗員が楽しめる快適性と静粛性を特長としています。

加えて、「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」の安全思想にもとづき開発したマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」により、「走る歓び」の土台となる安心・安全なドライブ体験をサポートしています。

デザインはCX-5と共通性を残しつつも、時を経てもユーザーの感性を刺激し続ける先進性を目指し、「タイムレス エッジー」というコンセプトを掲げてたほか、最上位モデルとしての風格や質感にこだわり、インテリアの色や素材の一つ一つにまで吟味を重ねています。

CX-8は、構造上はCX-5のロングホイールベースモデルと言えなくもありません。CX-5は、初代では日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、2代目へとフルモデルチェンジした後も販売を牽引している、近年のマツダの躍進の立役者とも言えるモデルです。そういった意味で、CX-5の構造を受け継ぐCX-8は、新モデルでありながら非常に完成度の高いモデルと言えるでしょう。

一方で、「CX-5のボディを延ばしただけのクルマを作りたくなかった。今ある使い勝手を重視したSUVや、室内の広さを重視したファミリーカーという枠にとどまらない、新しいSUVの価値観を提案したかったのです」とマツダのインテリアデザイナーである菅由希さんは語ります。


その結果、インテリアはCX-5とはまったく異なる、ラグジュアリーなものとなりました。例えば、マツダとしてはユーノス・コスモ以来となるウッドパネルが採用されました。本物の木だけが持つ温かみと味わいが所有する醸成する一方で、その材質や加工は簡単ではありません。

そこで、マツダが注目したのは、「積層杢」でした。木材を薄く切り出して積層した後にカットした断面を見せることで、緻密でシャープな表現を実現することに成功しました。


全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mmと、3列シートによるじゅうぶんな乗車定員と積載性能を確保していながら、ハイルーフ対応であれば機械式駐車場にも収納可能な、日本国内でも扱いやすいサイズ感としています。

車中泊ができ、日常の買い物にも便利なCX-8の荷室

 

ミニバン市場に対するマツダの回答


マツダのグローバルモデルでは、CX-9という3列シートを持つ大型クロスオーバーSUVが以前より存在しますが、これは5000mmを超える全長と1900を超える全幅などにより、日本では扱いづらいサイズです。しかし、ミニバン市場である日本で、3列シートモデルが主力ラインナップにないのは、致命的とも言えます。

ただ、日本市場のために新型車を開発するのは、中堅メーカーであるマツダにとっては厳しいものがありました。一方で、欧州プレミアムブランドを中心に、高級クロスオーバーSUVが隆盛を極めています。

CX-8はそのトレンドとミニバン需要をうまくマッチさせたモデルです。この巧みなマツダの戦略により、CX-8は予約受注の段階で、月間目標販売台数の6倍を獲得するなど、上々の滑り出しとなっています。

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