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【日独クーペSUV対決】T-Roc vs C-HR
2020年7月に待望の日本上陸を果たしたフォルクスワーゲンのコンパクトSUV、T-Roc。今回は、ライバルひしめく数々のコンパクトSUVの中から、人気のトヨタ C-HRと比較してみたいと思います。 どちらもクーペのようなスタイリングを持つ特徴的なデザインや、スポーティな走りが魅力のモデルです。それぞれの違いに注目しながら、その魅力に迫ります。
更新日2020/08/17ボディサイズ・荷室容量比較
T-Rocのボディサイズは全長4,240mm(Rラインは4,250mm)×全幅1,825mm×全高1,590mm、一方C-HRのボディサイズは全長4,385mm(GRスポーツは4,390mm)×全幅1,795mm×全高1,550mmです。
T-Rocの方が全長が短く、全幅が広いので安定感を感じさせます。C-HRは伸びやかなクーペフォルムが生きるサイズになっています。C-HRの全高がほとんどの立体駐車場に対応した高さになっているのは、日本での利便性を考慮した結果だと言えます。
荷室容量は、T-Rocの通常時が445L、後席を倒すと1,290Lまで拡大します。C-HRは通常時が318L、後席を倒すと1,112Lという数字です。荷室はT-Rocの方が広くなりますね。
デザイン比較
T-Rocのデザインは、ダイナミックかつシンプルモダンなスタイルです。フロント周りはヘッドライトと一体感のあるグリルによってワイドさが強調されています。ボトム部分も、大型エアインテークとアンダーボディガード、リアディフューザーによってSUVらしい力強さが表現されています。
インテリアも外観のイメージと調和したものですが、ボディカラーとの組み合わせにより、インテリアに同色のトリムパネルが装備され、遊び心のある華やかな演出を楽しむこともできます。
インテリア(内装)も外装(エクステリア)のイメージと調和したものですが、ボディカラーとの組み合わせにより、ボディカラー同色系のイエローもしくブルーのトリムパネルが装備され、遊び心のある華やかな演出を楽しむこともできます。
C-HRはスピード感のあるプロポーションを活かした、独創的なフォルムになっています。全体のフォルムはダイヤモンドをモチーフにしており、強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比によって立体的な造形を作り出しています。フロントデザインも印象的で、フェンダー上部まで周り込んだ鋭いヘッドランプと、台形のアンダープライオリティとの組み合わせによってスタイリッシュで彫刻的な造形を表現しています。
インテリアは大人っぽい遊び心と機能を両立したディテールになっています。立体的な造形のデザインに、ソフトパッド、金属調オーナメント、ピアノブラック加飾と、3種類の異なるマテリアルを使用することで、広がりのある空間と上質感、洗練された印象を引き上げています。
パワートレイン比較
日本に導入されるT-Rocのエンジンは、2.0L 直4ディーゼルターボで、最高出力は110kW(150PS)/3,500〜4,000rpm、最大トルクは340Nm(34.7kgm)/1,750〜3,000rpm、トランスミッションは7速DSGとなります。優れた経済性と環境性能を持ちながら、低回転から力強いゆとりの走りを楽しめます。
C-HRには、1.8L 直4ガソリンエンジン＋モーターのハイブリッドシステムと、1.2L 直4ガソリンターボの2種類のユニットが用意されます。ハイブリッドモデルのエンジンの最高出力は72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/3,600rpmで、これに最高出力53kW(72PS)、最大トルク163Nm(16.6kgm)のモーターが組み合わせられます。
1.2L ガソリンターボの最高出力は85kW(116PS)/5,200〜5,600rpm、最大トルクは185Nm(18.9kgm)/1,500〜4,000rpmとなります。2019年のマイナーチェンジで、1.2Lモデルには6速MT(i-MT)が追加されています。
安全装備比較
T-Rocには、フォルクスワーゲンの総合安全理念「Volkswagen オールイン・セーフティ」に基づく、先進安全装備が搭載されています。全車速追従機能付のアダプティブ・クルーズ・コントロール、プリクラッシュブレーキシステム、リアトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ)などの予防安全装備が全車標準装備となっています。
C-HRにはトヨタの先進安全技術「トヨタ・セーフティ・センス」が搭載されています。T-Rocと同様プリクラッシュセーフティやアダプティブ・クルーズ・コントロールは標準装備となっていますが、クリアランスソナー(踏み間違い時サポートブレーキ)＋リアクロストラフィックオートブレーキ(後方衝突被害軽減サポート)は、グレードによりオプション設定となります。
価格帯比較
T-Rocの価格帯は384万9000円〜453万9000円となっています。
C-HRは、ガソリンモデルが238万2000円〜301万3000円、ハイブリッドモデルが274万5000円〜314万5000円(特別仕様車を除く)となっています。
コンパクトクラスのSUVは人気カテゴリーで、競合ひしめく激戦区です。今回紹介したモデルは世界的にも人気の2台ですが、他のメーカーからも続々とこのクラスに新型車を投入していますから、その中でどれほど存在感を発揮できるかが人気を維持するカギになると思います。