やっちゃえ日産のCMに登場した、あの本格クロカンってなに?

2020年8月からテレビで放送されている日産の企業CMをご覧になりましたか?木村拓哉さんの「上等じゃねぇか、逆境なんて。」「やっちゃえNISSAN」というセリフとともに、懐かしいクルマや最新SUVのアリアが次々と登場する印象深いCMです。中でも気になるのは、豪快に川を渡る本格クロカンですよね。今回はそのクルマをピックアップしてみましょう。その正体とは?

更新日2020/09/17

豪快に川を渡るクルマの正体は、初代日産サファリ

初代 日産 サファリ 160系 1985 2ドアこのクロカン4WDは、1980年に発売された初代「日産 サファリ」です。

デビュー当時のボディタイプは3種類。ショートボディの「ハードトップ・標準ルーフ」、「ハードトップ・ハイルーフ」、そしてロングボディの「バン」となります。

初代 日産 サファリ 160系 1985 2ドアCMを見ると、登場するサファリは2ドアでルーフが低い「ハードトップ・標準ルーフ」仕様で、しかもヘッドライトが角形になっていますから、1985年にマイナーチェンジされた後期型であることが分かります。

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テレビドラマ「西部警察」に登場、初代日産 サファリ(160型)

初代 日産 サファリ 160系ハードトップ・標準ルーフ 1980

サファリは日産の本格クロカン4WDモデルで、日本国内では1980年から2007年まで3代にわたって製造・販売されてきました。海外では「パトロール」という名前で現在も新型が販売されており、トヨタ ランドクルーザーと並んで過酷な道路環境でも走れる高級四輪駆動車として知られています。

160型と呼ばれる初代サファリは、40代以上の方ならテレビドラマ「西部警察」に登場した特別機動車両で知っている方も多いでしょう。

では、初代サファリのスペックや特徴を、CMに登場した後期型を中心に見てみましょう。

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エクステリア

初代 日産 サファリ 160系ハードトップ・標準ルーフのボディサイズは全長4,230mm×全幅1,690mm×全高1,845mm、ホイールベースは2,350mmです。実はこのサイズ、全長や全幅については日産の新型コンパクトSUVである「キックス」より一回り小さく、ホイールベースは270mmも短くなっています。サファリは全高が高く、厚みがあるタイヤを履いているため存在感はありますが、現代のクルマから比べると小さかったんですね。

日産 サファリ グランロード 1985グランロード 1985

しかし、後期型に設定された高級タイプの「グランロード」というグレードは、全長5,080mm×全幅1,810mm×全高1,985mm、ホイールベースは2,970mmとなります。これはミニバンの「エルグランド」より全幅以外すべて大きい、堂々としたサイズです。同じ車種の中でこれほどボディサイズに違いがあるというのも面白いですね。

デザインはスクエアでシンプルな構成で、クロカン4WDの性能を強調する力強いスタイルが特徴です。ハードトップの後部側はリアクオーターガラスを含めFRP製のピラーとルーフが採用されています。ボディカラーもイエローやブルー、後期型にはCMにも登場したレッドなどが設定され、おしゃれなツートーンカラーを楽しむことができます。ヘッドライトは前期型が丸でしたが、後期型が角となり、ラジエターグリルはメッキ製で高級感が増しています。

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インテリア

初代 日産 サファリ 1980インパネは直線基調のデザインで、四角いメーターフードパネルの中には大きなアナログ時計、スピードメーター、そして小さな燃料計、電圧計、水温計、油圧計が並んでいます(AD系のグレード)。助手席側には大きなアシストグリップがあります。フロアにはMTシフトレバーと、その右側に小さなトランスファーレバーが装備されています。

ハードトップ・標準ルーフは2人乗り(後期型は2/4人乗り)で、大きく後ろに倒れるシートでリクライニングが可能です。リアゲートはバンが観音開きですが、ハードトップ標準ルーフは上下開閉式ゲートとなっています。後期型はガラスがブロンズガラスになり、よりファッショナブルな雰囲気になりました。

荷室の長さは1,255mm、幅は1,430mm、2人乗り時で最大400kgまでの荷物を積載することができます。

 

パワートレイン

初代 日産 サファリ 160系エンジンは当初3.3L 直6ディーゼルNAのみのラインアップで、最高出力は70kW(95PS)/3,600rpm、最大トルクは216Nm(22.0kgm)/1,800rpmとなります。後に3.3L 直6ディーゼルターボが追加され、こちらの最高出力は88kW(120PS)/4,000rpm、最大トルクは265Nm(27.0kgm)/2,000rpmとなります(数値はグロス値)。トランスミッションは5速MT、パートタイム式の四輪駆動です。

また、舗装路の走行で4WDが必要ない場合は後輪駆動に切り替えられますが、その場合でも前輪が回転している以上フロントドライブシャフトやデフ、プロペラシャフトの前輪駆動系も回転し、走行抵抗が生じて出力や燃費のロスが生じてしまいます。そのため「フリーランニングハブ」というシステムを採用。手動でハブをフリーにすることで、機械抵抗を減らすことができます。

サスペンションは前後とも半楕円リーフスプリング式、タイヤサイズは205/80R16、グランロードは31×10.50R15という、当時クラス最大幅の超ワイドタイヤを装着していました。

 

約40年前のモデルを今あえて見ると、シンプルで新鮮、おしゃれに見えます。どこへでも行ける走破性の高さと乗用車感覚の融合はその頃からすでに始まっており、現在のSUV人気の礎にもなっています。

日産はEV専用モデルのアリアを発表するとともに、印象深いCMで新時代の幕開けを強調しています。「技術の日産」が今後どんな躍進を遂げるのか、楽しみですね。

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