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【SUV映えを探しに行こう!】快適快速な“四角い7人乗りSUV”、ランドローバー ディフェンダーで林道行。

ディスカバリーと並ぶランドローバーの顔、ディフェンダーが復活!手始めにロングホイールベースの4ドア版「ディフェンダー 110」のデリバリーが開始され、ランドローバーオーナーはもちろん、国産SUVユーザーからも注目を集めています。そんなディスカバリーを堪能するため、山梨と長野の県境にある林道を目指しました。

更新日2020/11/27

TEXT:嶋田 智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:山田 真人(Yamada Makoto)、
MODEL:YU(Yanagihara Yu)

スタイリッシュなSUVが増えてきたいっぽうで、“四角いSUV”も根強い人気を保っています。ジープ ラングラーやメルセデス ベンツ Gクラス、スズキ ジムニーなどが、その典型。軍用車両やオフローダーとして誕生した時代から続くタフなイメージに、きっと僕たちのなかのどこかにある冒険心が刺激されるのですね。

ランドローバー ディフェンダーもそのなかの1台で、生粋のオフローダーとしての歴史を持っています。

そのルーツを辿れば第2次大戦後の1948年にローバー社が発表した最初のランドローバーへと行き当たります。わざわざ“陸地のローバー”と名乗ったことからも察せられるとおり、悪路を走るために開発されたモデルでした。

当初はボディの長さを表す90/110/130という数字で呼ばれ、1990年になってディフェンダーという名前が与えられた先代は、最初のランドローバーが進化を繰り返した発展型。部分的に手が加えられたモデルがイギリス国防省にも制式採用されるなど、生まれも育ちもタフなのです。

生まれ変わった新型ディフェンダーはどうでしょう?

スタイリングは初代の姿を現代的に解釈し直したような印象で、存在感もしっかりと継承されています。といって、古ぼけて見えたりすることも焼き直し感を感じることもないのです。

レンジローバー イヴォークなどでSUVの世界に新しいデザインの潮流を生んできた、ランドローバーのデザインチームのセンスとデザイン技術の賜物ですね。

ならば、その走りっぷりは?先代の最後期に近いモデルに試乗したことがあるのですが、悪路には強いけど街中での乗り心地はややハードコア。普段乗りができないほどじゃないけど、快適かと問われて素直に頷けないところがありました。

マニアにはそこが堪らないところでもあるのですけれど、はたして新型もそっちの方向なのでしょうか?

今回の行く先は、山梨と長野の県境辺りにたくさん存在している林道。“道”というからにはクルマの通行は認められているわけで、映画に出てくるようなスペクタクルこそありませんが、普通乗用車はもとより街乗りSUVでも侵入をためらう場所がいくつも存在しています。そして当然ながら、現地の美味を巡るという秘めたる目的も忘れてません。

早朝6時に都内を出発し、一般道から中央自動車道へ。ここでのディフェンダーの印象は、予想していた以上に扱いやすいし快適だな、というものでした。

ディフェンダー 110は、全長4,945mm×全幅1,995mmですから決して小柄とはいえませんが、ボディは四隅の見切りがよく、他車とのディスタンスを掴むのが容易です。

最小回転半径は6.1mですが、これは似た大きさの車体を持つランドクルーザーより0.2mほど大きく、ジープの4ドアモデルより0.1m小さいという、こうしたオフローダーにしては平均的なレベルです。

それより驚いたのは、乗り心地です。試乗車はオンロードタイヤではなく19インチのオールテレインタイヤを履いていたのですが、それでも一般道、高速道路ともに快適だったのです。

路面によってちょっとした突き上げを感じることがないわけでもありませんが、クロカン系4WDらしいヒョコヒョコした感じもフラッとするような動きもなく、しなやかといってもいい乗り味を感じさせながら安定した姿勢で走っていくのです。ロングを走っても疲れは少ないでしょう。

骨格をラダーフレームから従来の3倍の捻り剛性を稼ぎ出したアルミモノコックに変え、サスペンションを4輪独立懸架にし、最廉価グレードからエアサスペンションを標準装備するという基本構成の成せる技ですね。

エンジンは2.0Lの直4ターボで、最高出力211kW(300ps)/5,500rpmに最大トルク400Nm/1,500-4000rpm。ゆっくり歩くようなスピードから高速道路の右車線をビューンと飛んでいくような領域までしっかりカバーしてくれる、かなりの柔軟性を持ったパワーユニットです。

しかもペダルの踏み加減に忠実だから、欲しいぶんだけのチカラを引き出しやすい性格であったりもします。これはかなりの好印象です。

中央自動車道を須玉インターチェンジで降り、増富ラジウムライン、クリスタルラインをつないで、みずがき山自然公園へ向かうルートは、大自然が創造した多彩なパッチワークのような山間の風景の美しいこと!渓流沿いでクルマを停めたときの空気の清らかなこと!水音の心地好いこと!日々の暮らしのなかで気持ちのどこかに溜まってしまったトゲトゲしたものが、ひとつひとつ抜けていく感覚。

癒されます。

このあたりは、大部分が道幅の狭いワインディングロード。ディフェンダーは、すんなり素直に曲がってくれます。車体の傾きも穏やかで、不自然な動きもまったくありません。コーナリングスピードも望外に高いし、基本的なフットワークは良好といえる部類です。

ステアリングは、感覚的にはセンター付近が鈍くてどちらかといえばスロー気味。ステアリングの径も小さいわけじゃないので、ちょっとたっぷりめに回してあげるイメージ。ただし自然に慣れちゃうレベルです。

悪路では少しスローなほうがクルマの行き先をコントロールしやすいところがあるので、ちょうどいいところを突いてる、というべきでしょうね。

そんなこんなで景色のいいところでクルマを停めたり、入っていく林道の入口を確認したりして、本日第1回目の美味。手製の石窯を使い、地の山菜をメインとしたトッピングを載せた手作りピッツァを提供してくれる金山山荘に立ち寄り。

静謐な空気に包まれながらいただく熱々の石窯ピッツァは別格的な美味さでした。すっかり心と小腹が満たされたので、いよいよ林道へと向かいます。

いきなり結論から申し上げちゃうのはどうかとも思うのですが、道なき道を走るために開発されたクルマなのですから、林道ではなにひとつ難儀することはありませんでした。

高低差20cmほどの段差、大きなコブ、クレバスのような轍、どれも問題なし。というか、ディフェンダーにしてみれば、いま、なにかあった?ぐらいなもの。

なにせ通常ですら、最低地上高は218mm、アプローチアングル30.1度、デパーチャーアングル37.7度、ブレイクオーバーアングル22.0度という結構な下回り。それがエアサスペンションで車高を最大まで上げると、最低地上高は291mm、アプローチアングル37.5度、デパーチャーアングル40.0度、ブレークオーバーアングル28.0度と、驚異的な数値にまで拡大されるのです。

路面状況に応じてフルタイム4WDの駆動力配分やサスペンション、トラクションなどを自動的に統合制御するうえ、オンロード用以外に草・砂利・雪/泥地&溝/砂地/岩場といったオフロード用モードを任意に選べる走行モードシステム。ハイ&ローの2段切り替えのトランスファーギア。タイヤの空転を抑えたり車体の姿勢を安定させたりする各種電子制御システム。武器もたくさん持ってます。

路面状況に応じてフルタイム4WDの駆動力配分やサスペンション、トラクションなどを自動的に統合制御するうえ、オンロード用以外に草・砂利・雪/泥地&溝/砂地/岩場といったオフロード用モードを任意に選べる走行モードシステム。ハイ&ローの2段切り替えのトランスファーギア。タイヤの空転を抑えたり車体の姿勢を安定させたりする各種電子制御システム。武器もたくさん持ってます。

それらのおかげでディフェンダーは、最大傾斜角45度の坂を登ることができ、水深90cmの川を渡ることができる、驚異的なパフォーマンスを身につけているわけです。おおよそ“道”と名のつく場所で音を上げることなんて、ちょっと考えられないと思いませんか?

しかも、行く先に不安がある場合にはちゃっちゃとモニターを操作して、映像で死角になっている部分をチェックすることができますし、前輪の軌跡も確認することだってできます。足を踏み外さずに進んでいけるのです。

ぶっちゃけ、オフロードに関してのテクニックを持ち合わせてなくてもたっぷりとその地形を堪能できるのが、新しいディフェンダー。テクニックを身につければ、さらに楽しみが広がっていくのも新しいディフェンダー。

この日の林道はディフェンダーにとって──あくまでもディフェンダーにとっては──難なく走破できちゃう道でしたが、日常生活のなかにはない悪路を走る楽しさというのを、たっぷり味わうことができたのでした。

遊んだ後は、当然おなかが空くわけで、午前中に通過した増富ラジウム温泉峡に戻り、地元で有名なこだわりのうどんをいただける食堂で、名物の名水地鶏と野菜の天麩羅うどんを堪能し、大満足のうちに帰路についたのでした。

それにしても、こうしたクルマは、今回のように中距離〜長距離を走って自然のある場所を目指したくなるもの。そして現地で非日常を堪能したいもの。そうした使い方に、ディフェンダーはピタリとはまるクルマへと生まれ変わっていました。

今回の試乗車は、たっぷりオプションがついてファッショナブルだし利便性も高まってますが、これまで触れてきたのはディフェンダーとしての“素”の姿。オプションなしの状態でも、まったく同じです。

ベースの車両本体価格619万円は、プレミアム4WDモデル専門のランドローバー社としてはリーズナブルで、コスパの高い部類です。ライバルのランドクルーザーやジープ ラングラーとも、価格帯はちょっと被っていたりしますから、真剣に悩む人、かなり多いかも知れませんね。

 

金山山荘・キャンプ場
山梨県北杜市須玉町小尾8872-7 TEL:0551-45-0435(携帯:090-8845-7904)
営業時間:(平日)11:00~14:00/(土日祝)11:00~15:00
定休日:雨天(事前予約があれば営業)/冬季(窯の温度が上がらないのでお休み)

クリスタイルラインの途中、金山平という場所にある金山山荘キャンプ場では、管理人のご主人が自作した石窯で焼いた特製ピザを味わうことができます。こんがりもっちりの生地に地元で採れた季節ごとにかわる具材のコラボレーションは、周囲の景色とあいまって美味のひと言。このピザを目当てに訪れる方も少なくないのだとか。

村松物産店
山梨県北杜市須玉町比志6498 TEL: 0551-45-0027
営業時間:10:00〜15:00(ラストオーダー14:00)
定休日: 木曜日

増富ラジウム温泉峡にある、食堂とカフェと地元の食材やお酒などが並んだおみやげもの屋さんが併設された村松物産店。こちらでは、店主こだわりの手打ちうどんをいただくことができます。名水地鶏と野菜の天ぷらうどんのほか、ほうとう、鍋焼きうどんもおすすめ。カフェでは、手作りフルーツビネガーを使った特製ドリンクなども提供されています。

 

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