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モデルチェンジ間近!?次期日産エクストレイルを兄弟車のローグから探る
日産 エクストレイルの海外仕様車である日産 ローグは、これまでエクストレイルとほぼ同時にフルモデルチェンジされてきました。しかし、2020年にエクストレイルのフルモデルチェンジを待つことなく3代目となる日産 新型ローグが発表され注目を集めています。今回は、公開されている新型ローグから次期型エクストレイルの姿を探ります。
更新日2021/03/15日産 エクストレイルとローグの関係は?
日産 エクストレイルは、日産を代表するミドルサイズSUVとして幅広いユーザーから支持を集めてきました。2007年に2代目へとフルモデルチェンジした際に北米では日産 ローグへと名前を変えましたが、プラットフォームやエクステリア(外装)、インテリア(内装)デザインなどを共有する「兄弟車」の関係でした。そのため2013年にはエクストレイルが3代目、ローグが2代目となり、両者はほぼ同じタイミングでフルモデルチェンジしました。
しかし、2020年の新型ローグ発表の際にエクストレイルについてはフルモデルチェンジの告知が行われず、それまでの兄弟車的関係の法則から外れたことで話題となりました。
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日産 3代目エクストレイルより全長と全高を抑えた新型ローグのエクステリア
日産 エクストレイルに先んじてフルモデルチェンジした新型ローグですが、ローグではボディサイズは全長4,648mm×全幅1,839mm×全高1,689mmとなり、3代目エクストレイルに比べて全長と全高は42mm短く、全幅は19mm広く、全高は41〜51mm低くなっています。
フロントマスクのデザインは大きく変更され、3代目エクストレイルではウィンカーと一体化していたヘッドライトが分離し、ヘッドライト部分の面積が広くなりました。一方で、フォグライトは大幅に小型化され、フロントアンダーグリルの左右に小さく控えめに配置されています。
液晶メーターやセンターナビパネルを備えた新型ローグのインテリア
インテリアでは運転席メーターが12.3インチの大型液晶ディスプレイとなり、視認性はもちろん、最新車種にふさわしく機能性を大幅に向上させています。また、インパネ上には10.8インチのフルカラーヘッドアップディスプレイが備わり、速度などをはじめとしたさまざまな情報がフロントガラスに直接映り込んでいるかのような演出となっています。
さらに、インパネセンター部分には9.0インチの大型フローティングタッチスクリーンディスプレイのほか、最大15Wの電力を供給できるワイヤレス方式のスマートフォン充電器も装備されるなど、スマートフォン全盛時代における機能性を重視している点も見逃せません。
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日産 新型ローグのパワートレインは2.5L 直列4気筒のガソリンエンジン
エンジンは2.5L 直列4気筒の直噴ガソリンエンジンのみがラインナップされ、ガソリンとハイブリッドがある3代目エクストレイルに比べてシンプルな設定となっています。一方で、S、SV、SL、プラチナムの4グレード全てにFWD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)が設定され、ユーザーのニーズに応える工夫がなされています。
燃費は、1ガロン(約3.79L)当たり何マイル走行可能かを示すアメリカの燃費単位「MPG(Mile Per Gallon)」で、エントリーグレードSではFWDが27MPG(11.5km/L)、AWDが26MPG(約11.0km/L)です。
安全装備は「プロパイロットアシスト」に加えて「日産セーフティシールド360」も
新型ローグでは、レーダーやカメラと連動した運転支援技術「プロパイロットアシスト」のほか、歩行者検知機能付きブレーキ制御技術などを組み合わせた日産セーフティシールド360を搭載。
さらに、上級グレードにはナビゲーションの地図情報と連携して、高速道路、カーブ、交差点などで積極的なブレーキ制御を実現するプロパイロットアシスト with ナビリンクも採用され、2020年に登場した日産 新型ノートのナビリンク機能付きプロパイロットに近い性能を備えていることがうかがえます。
近年はグローバル化により、少ないコストでより多くの車種を開発する手法が一般化し、同じプラットフォームから地域ごとのニーズに応じてエクステリアやパワートレインなどの仕様を変更した別車種が生み出されることも少なくありません。
一方で、もっとも販売台数が多い地域に合わせてクルマが開発されることもあり、ローグとエクストレイルはそうした関係になりつつあるとも言えるでしょう。実際にローグが販売されているアメリカでは2019年に1,748万台の四輪車販売台数を記録しているのに対し、日本の販売台数は520万台に過ぎません。2021年3月現在でエクストレイルのフルモデルチェンジは発表されていませんが、ひょっとすると新型エクストレイルはローグのエクステリアや安全装備を持つ「ローグの日本版」というクルマになるかもしれません。