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マツダ MX-30は環境に優しいSUVだった
クルマは私たちの生活に欠かせない物である一方で、排気ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)は地球温暖化の原因にもなっています。EV(電気自動車)やハイブリッド、クリーンディーゼルなど技術革新によって次々に環境に優しいクルマが登場していますが、クルマ自体の数が増えているため、地球環境のためにはさらに厳しく対策に取り組んでいかなければならないのが現状です。今回取り上げるマツダ MX-30は、環境に配慮した素材をインテリア(内装)に使用するなど、クルマに関わる環境問題に新たな分野で取り組んだモデルです。どんな特徴があるのか、解説していきましょう。
更新日2021/07/12マツダ MX-30ってどんなクルマ?
MX-30は、マツダの電動化技術のベースモデルという位置づけで2020年10月に発売されました。日本国内ではまずマイルドハイブリッドモデルから、その後2021年1月にEVモデルが追加で発売されました。
「わたしらしく生きる」をコンセプトに、自然体で自分らしい時間をユーザーが過ごすことを目指し、創造的な時間と空間を提案するコンパクトSUVとして開発されました。そのコンセプトは、親しみやすさや温かみを感じる角の取れたデザインや、開放的な「フリースタイルドア(センターピラーレスのセンターオープン式ドア)」などで表現されており、他のSUVモデルとはやや趣の異なるデザインやパッケージングが特徴となっています。
環境に配慮したマイルドハイブリッド/EVモデルを用意
MX-30に搭載されるマイルドハイブリッドシステムは、2.0L 直4直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」というシステムです。これはISGモーター(発電機能付きのモーター)と24Vリチウムイオン電池、DC-DCコンバーター、回生協調ブレーキからなるシステムで、走行中に常にエネルギーの入出力を予測し、エネルギーを効率よく使用できるように細かく制御することで、走り・燃費・環境性能を高いレベルで実現しています。
2.0Lエンジンの最高出力は115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルクは199Nm(20.3kgm)/4,000rpm、ISGモーターの最高出力は5.1kW(6.9PS)/1,800rpm、最大トルクは49.0Nm(5.0kgm)/100rpm、WLTCモード燃費は15.6km/L(2WD)というスペックです。
ピュアEVモデルには、最高出力107kW(145PS)/4,500〜11,000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/0〜3,243rpmの走行用モーターと、総電力量35.5kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
環境のためにあえて容量が小さいバッテリーを搭載
充電時間は200V、3kWで約12時間、急速充電は40分で約80%の充電で、一充電あたりの走行距離は256km(WLTCモード)となっています。EVにとって航続可能距離は弱点とも言われており、特に給電設備の少ない地域に住む場合やロングドライブでネックとなるため、最近では高級モデルを中心に容量の大きな電池を搭載し、距離を伸ばす設計のモデルが増えているようです。ですからMX-30の256kmというのは新しいモデルの割に短めだと感じるもしれません。
EVモデルは走行中にCO2を排出しないものの、バッテリーや車体そのものを製造するプロセスではCO2を排出します。しかもバッテリーには寿命があり、MX-30は16万kmでのバッテリー交換を想定しているとのことです。そうなると、あまりにも容量の大きいバッテリーを搭載するなら長期的にはCO2の排出量が多くなってしまいます。したがって、ライフサイクルを通じてCO2を抑えるためには、この「35.5kWh」という電池容量がベストだとマツダは算定しているのです。ここにも環境問題に取り組んだMX-30のこだわりが見られます。
環境に優しい素材を使用
MX-30は「サステイナブル(持続可能な・特に環境問題に関して)である」ことを目標に開発されています。その目標を達成するために採用されたのが、「ヘリテージコルク」「呼吸感素材」「プレミアムヴィンテージレザレット」を内装材として使用することです。一つずつ解説していきましょう。
ヘリテージコルク
ワインの栓などで馴染みのあるコルク。これは「コルク樫」の表皮から採られていますが、その過程で樹木を伐採することなく、繰り返し採取することが可能です。MX-30は、コルク栓を生産した端材を内装材として使用しています。確かに環境に優しい自然素材ですね。
しかしクルマの内装材としてコルクを使用するためには、衝撃や水、紫外線などに対する耐久性を確保する必要がありました。
通常はコルクの粒の大きさが揃っている方が良いと言われているようですが、それでは粒と粒の間に隙間ができてしまい、耐久性が確保できません。そこで、あえて大小異なる粒を使用し、小さな粒が大きな粒同士の隙間に入るように敷き詰めることで結合力を高め、耐久性を確保しています。また、ベースとなる樹脂にコルクを貼り付けるだけでなく、コルク粒の間にも樹脂が入り込むように一体で成形する技法を考案し、コルクが剥がれないように工夫されています。
呼吸感素材
これはペットボトルのリサイクル原料を素材としたもので、ドアトリムの上部に使われています。
人は心を落ち着かせる時に深呼吸をしますが、その呼吸の速さや深さは人によって異なり、ムラがあります。MX-30の内装材を選定するにあたり、人の呼吸のような“自然体”を表現するのに選ばれたのが、リサイクル原料を素材とした不織布です。不織布は仕上がりの風合いに不均一性=ムラが発生するのが特徴です。
環境に優しいリサイクル品を活用して内装材にふさわしい耐久性を確保しつつ、繊維の絡み合いが生み出す不均一さから人の温かさ=自然体を表現しています。
プレミアムヴィンテージレザレット
これはMX-30に採用されたブラウンの人工皮革で、豊かな表情を見せるヴィンテージレザー柄がプリントされています。
近年の人工皮革技術と品質は飛躍的に向上し、コーティングの量を少なくすることができるので、ダイレクトな触感を楽しめます。生き物から採取することなく、また生産工程の中で有機溶剤を使用していないため、環境負荷の低減にも貢献しています。
【500万円のEV SUV対決】マツダ MX-30 EV vsシトロエン DS3 クロスバック E-テンス
やわらかく温かみのあるデザインに独特のパッケージングで“自然体”を表現するMX-30。環境問題に取り組むこだわりのマテリアルを使って自然な風合いにもこだわり、独特の開放感と安心感が感じられる空間に仕上がっています。クルマとして便利であることはもちろん、人と地球のこれからのことも考えるマツダの取り組みに、今後も期待しています。
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文・SUV FREAKS編集部
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