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宝石の名前が由来!?ロールス・ロイス初のSUV、カリナン(Cullinan)とは?

2018年5月10日木曜日の正午(英国時間、日本時間午後8時)、ついにロールスロイス モーターカーズから、全世界同時ライブストリーミング公開という今流行りの手法により、全くのブランニューモデル「カリナン」の全貌が明かされました。

更新日2019/08/28

ロールス・ロイス カリナン 2018

少々オーバーな表現かもしれませんが、私が生きているうちに、まさかこんなことが起こるとは夢にも思いませんでした。あの世界最高級車として名高い名門ロールス・ロイスから、本当にSUVが登場します。

この日が来るまでは、何かの間違いや単なる噂?伝統的シューティングブレイクや悪路走破性を少々高めたアウトバックスタイル?と思いたかったのですが、公開されたお姿は見まごう事なきSUVに他なりません。

一体どのような解釈や意義があって、ロールス・ロイスがカリナンを世に送り出すに至ったのか?公開された最新情報を元に詳しく見ていきたいと思います。

 

カリナンの名前の由来

ロールス・ロイス カリナン 2018

これまで歴代のロールス・ロイスにはすべて、ファントム(亡霊)やゴースト(幽霊)と言ったいわゆる神秘的なものの名前が与えられてきました(一部の例外的派生モデルを除いて)。これは、音もなく現れるというロールス・ロイスの静粛性に由来するものでした。しかし、カリナンは、これまでの伝統的命名から外されることとなりました。

ちなみに「カリナン」とは、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された史上最大(現在では史上二番目)のダイヤモンド原石”The Cullinan(鉱山の所有者サー・トーマス・カリナンより)”に由来します。

The Cullinanは、南アフリカのトランスヴァール共和国政府に売却された後、1907年にイギリス国王エドワード7世への誕生日(66歳)の贈り物として贈呈されています。サー・トーマスも、まさか後世で自分の名前がロールス・ロイスに採用されるとは夢にも思わなかったことでしょうね。

カリナンの名前には、どんな圧力を受けても怯まぬ耐久性や絶対の堅実性、希少性と尊さ、そして、常に完璧な姿で現れ、他の全てを圧倒するといった精神が込められています。

この命名一つをとってみても、同社にとってカリナンが、どれほどチャレンジングで、どれほど妥協なきモデルなのかを伺い知ることができます。

 

カリナンのスペック

全長×全幅×全高:5,341×2,164×1,835mm
ホイールベース:3,295mm
エンジン:6.75リッターV型12気筒ツインターボ
最高出力:571ps/5,000rpm
最大トルク:850Nm/1,600rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD

 

カリナンの大柄なボディは、もちろん先にデビューしたファントム譲りで、同じオールアルミ製スペースフレームの「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用しており、ファントムと比べると全長を429mm短縮、逆に全幅を144mm拡大しています。

このサイズ変更により大幅に縦横比がスクエアに近づき、スポーティーなドライバビリティを得ることに成功していると想像できます。(一般的に縦横比がスクエアに近いほど、コーナリングが得意になるが、それは直進安定性とトレードオフの関係だと言われています。)

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カリナンの内外装デザイン

ロールス・ロイス カリナン 2018 インテリア

内外装のデザインに特に目新しさはなく、ファントムほぼそのままのロールス・ロイスの流儀に沿ったものとなっています。ただし、これは悪い意味ではなく、いい意味で伝統的であり、いいもの完成されたものはいつの時代でも普遍だということの象徴ですらあるように感じられます。

唯一初採用となるのが、折り畳み式の後部座席で、今更折り畳み式ごときで驚くのもおかしな気がしますが、ロールス・ロイスともなれば話は別です。リアシートは、他の4ドアモデル同様に5人乗りの3座のラウンジ式と4人乗りの2座のセパレート式からチョイスが可能です。もちろん、セパレート式には、専用のウィスキーグラスとデカンタ、シャンパンフルート、クーラーボックスキャビネットが付いてきます。

ロールス・ロイス カリナン 2018 インテリアア

 

テールゲートは、上下二分割での開閉が可能で非常に実用的。このあたりにBMW譲りの工夫が見え隠れします。

ロールス・ロイス カリナン 2018 荷室

 

カリナンの装備

ロールス・ロイス カリナン 2018 インテリア

後部ドアは当然のことながら後ろヒンジの伝統的コーチドアを採用。ステンレス製のドアハンドルに手を差し伸べるか、キーのロック解除ボタンを押すとドアを開けることができます。

ラゲッジスペースと後席の間にガラス製パーティションが備わり、後席乗員の空間をさらに快適に保つことが可能となっています。高い車高に対して品よく乗り込むために、乗り降りの際には自動的に車高が40mm上下します。

カリナンは最高級となる本格派SUV、もちろんハイライトはオールラウンドでの走行性能の高さにあります。トランスミッションが常にGPSと連携し、行先の道路状況に応じた最適な変速を行います。自動レベリング式エアサスペンションが採用され、常に路面状況をモニタリング、それを元に毎秒数百万回の演算により最高の乗り心地を約束します。オフロードでは、トラクション状況をモニタリングし、各車輪に常に適切なトルクを供給できるようにコントロールしています。これらの統合制御機能は「エブリウェア」と呼ばれ、ボタン一つで使用可能です。

他にも「アクティブクルーズコントロール」や「ナイトビジョン」、「パノラマビュー」、「衝突警告」、「クロストラフィックアラート」、「レーン逸脱警告」、「車線変更警告」などの安全装備が多数採用されていますが、これらは他メーカーがずっと以前から採用していたものと同レベルのため改めて説明する必要はなさそうです。

ロールス・ロイス初のSUV、カリナン(Cullinan)の維持費は!?

 

カリナンの価格

カリナンの価格は21万ポンドと発表され、これは日本円に換算すると約3,100万円になります。これに消費税や諸費用、オプションを付加していくことで乗り出し価格は4000万円程度になると予測できます。個人的には、例えばベントレー ミュルザンヌが3400万円、ベンテイガが2700万円と、その差700万円なのに対して、ロールス・ロイスのファントムが5000万円であることを考えると、相当なバーゲンプライスという印象です。

これは、相当に思い切った、新たな若年富裕層を取り込もうとする勢いの表れだと捉えることができます。

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