カクカク過ぎ!? ボリンジャーモーターズのEVはココがスゴイ

EV版のSUVといえば、どれもが近未来的なフォルムやデザインを取り入れたり、ハイテク装備や快適機能を盛り込んでいるのに対し、戦前の軍用車を思わせる直線基調でストイックなボディをまとった「ボリンジャーモーターズ(Bollinger Motors)」のB1&B2という2台のSUV。どこまでもストイックなスタリングのEVは、意外な構造で設計されていました。

更新日2022/11/11

ボリンジャーモータースとは


アメリカのEVメーカーと言えばテスラが真っ先に思い浮かびますが、それ以外にも数多くのスタートアップ企業がさまざまな車両の開発に勤しんでいます。そんななか「ボリンジャーモーターズ」というEVメーカーが注目を集めています。

ボリンジャーモーターズは、2015年にアメリカのニューヨーク州で設立されたメーカーで、2017年7月に全電動&全輪駆動のトラック『ボリンジャー B1』のプロトタイプを発表して注目を集めました。
Bollinger B1 All Electric Sport Utility Truck (PRNewsfoto/Bollinger Motors)[/caption]
このボリンジャー B1は、2年後のロサンゼルスモーターショーで、5ドアSUVの「B1」として正式発表されると同時に、4ドアピックアップトラックの「B2」も公開。

その後、ボリンジャーモーターズはMullen(ミューレン)オートモーティブ社の傘下に入り、2022年9月には電動の商用トラック「B4」を発表しています。

まるで軍用車のようなスタイリング


ボリンジャーモーターズのデザインはすべて機能から始まっており、トラックを構成する各スペースや各システム、各コンポーネントはすべて、もっとも純粋なカタチへと分解され、過酷な環境にも耐えうる最高の素材によって再構築されています。

快適さを取り除き、残った骨格こそがボリンジャーモーターズのアイディンティティとなっているのです。

SUVの「B1」は、2ドアタイプだった2017年のコンセプトに対して、5ドアボディへとアップデイトしたもので、ミニマルなデザインが最大の特徴です。

丸みを帯びたスクウェアなボディに、電装系などのパーツをすべて車体下部にあるシャシー内に縦置きでレイアウト。

ボディサイズは全長約4,400mm×全幅約2,000mm×全高1,900mm、ホイールベース約3,017mmという大きさで、当然ながらエンジンはなくボンネットの下はラゲッジスペースとなっています。

ボンネットは上側に開くとともに、フロントマスクの中央部は前側に倒れて広い開口部を実現します。

また取外し可能な窓ガラスやドア、ルーフパネルを持ち合わせ、最低地上高は10〜20インチ(約25〜50cm)の範囲で調整が可能。最大積載量は5,000LB(約2,250kg)、けん引容量は7,500LB(約3,400kg)となっています。

車体を貫く驚きの空間設計


ボリンジャー B1&B2は、前述のようにシャシー側にパワートレインを収めている関係で、フロントエッヂからリアのカーゴスペースまで貫通するパススルー機構を設けることが可能になり、全長サイズとほぼ同じ長さの長尺物が積み込めるようになっています。

そのため車内の左右シートは間隔を広く取り、パススルーのスペース確保を実現しています。

とくにロングベッドを備えるピックアップトラックのB2では、特許取得済となるパススルーを介して16フィート(約4,877mm)という長尺物の積載が可能です。

無骨なエクステリアと同様にインテリアも質実剛健で、スクウェアなインスツルメントパネルには必要にして最小限のメーターパネルが埋め込まれ、その下には各種スイッチがまるで航空機のように整然と並べられています。

ステアリングホイールは軍用車のようなシンプルなデザインで、ステアリングコラムからは各種レバーが伸び、室内装飾も最小限に留められたクラシックなデザインとなっています。

キモはシャシー設計にあり


B1およびB2はボリンジャーモーターズが開発した世界初のクラス3電動プラットフォーム「Eシャシー」を採用しています。

フロントとリアにそれぞれモーターを備えた614馬力を誇るデュアルモーターのパワートレインや120kWhの容量を誇るバッテリーパック、AWDの駆動システムなどはすべてシャシー内に配置されており、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン。

このEシャシーは、ほぼ左右対称な形状と前後の理想的な重量配分によって、非常に高い走行性能を生み出します。

B1およびB2の駆動方式はAWDで、前後のモーターがそれぞれ駆動し、トランスミッションは各ハイ/ローによる2速のギアボックスを採用。また前後にはそれぞれロッキングディファレンシャルも搭載しています。

この技術を利用した新しいシャシーが、商用車としてのEV版トラック「ボリンジャー B4シャーシキャブ」にも採用される「ボリンジャー B4プラットフォーム」です。

駆動方式をRWDとし、フロントにリーフスプリング、リアにリジッドアクスルという組み合わせで、トラックはもちろんバスやシャトルなどにも利用できるなど、他のメーカーとは大きな違いも見せつけています。
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ボリンジャーモーターズの今後について


他のどのEV版SUVとも似ていない、唯一無二のSUVを製作するボリンジャーモーターズ。

米カリフォルニア州に本拠地を持つミューレン オートモーティブの傘下となった現在、B1およびB2が発売されるのかどうか、その動向が注目されています。

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文・SUV FREAKS編集部

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