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拝啓トヨタ様。一番小さいSUV「アイゴX」の発売はまだですか?

トヨタがヨーロッパ市場で販売するアイゴ(AYGO)は、ヤリスよりも小さい欧州Aセグメントに属するリッターカーです。初代は2005年のデビューで、日本には導入されていないもののヨーロッパでは顔なじみのモデルで、2021年に発売された現行型がその3代目。クロスオーバータイプの「アイゴ X(クロス)」として生まれ変わりました。いったいどんなクルマなのか、解説していきましょう。

更新日2022/11/11

ヤリスクロスよりひと回り小さいボディサイズに個性的なデザイン


欧州のAセグメントと言えば、VW アップやフィアット パンダといった小型ハッチバックが定番ですが、アイゴ Xはカテゴリー初のクロスオーバーSUVのパッケージングを採用したアイゴ Xのボディサイズは、全長3,700mm×全幅1,740mm×全高1,525mm、ホイールベースは2,430mmです。

全長はヤリスクロスより480mm、ライズと比べても195mmも短くかなり小ぶりに見えますが、全幅が1,700mmを超えているので日本では3ナンバー登録です。

エクステリアデザインは、都会的で洗練されたスタイルと実用性を両立させています。リアドアより後ろのセクションを異なるカラーリングとしたツートーンカラーも個性的です。

またトヨタではセグメント初となるキャンバストップが設定されたこともトピックのひとつです。

ボディカラーはスパイスから着想を得たというもので、深みのあるグリーンメタリックの「カルダモン」、レッドカラーにブルーのメタリックを散りばめた刺激的な「チリ」、温かみのある洗練されたベージュカラーの「ジンジャー」、クールなブルーカラーをベースに微妙な赤みがかったトーンで若々しい印象の「ジュニパー」と、ネーミングも個性的です。

その他にも、ブラック、ホワイト、シルバーといったオーソドックスなカラーもグレードによりラインアップされています。

シンプルで機能的なインテリアと実用的なパッケージング


楕円を基調としたユニークな意匠のインパネには9インチの高解像度センターディスプレイが埋め込まれ、カジュアルで遊び心のあるデザインとなっています。

メーターはアナログ式にマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせたシンプルなものですが、トリム類のピアノブラック加飾などパーソナルカーとしての質感は全体的に悪くありません。

スイッチ類も使いやすく、広々とした視界に加えてヒップポイントも先代より55mm高くなっているので、運転もしやすいでしょう。

インフォテインメントシステムには、トヨタ・スマート・コネクトとスマートフォンアプリを介して接続し、タッチスクリーンディスプレイでさまざまな情報を表示、設定操作ができます。

ラゲッジ容量は、後席使用時で231L、後席を倒すと最大829Lまで拡大。日常の使用では不満のない十分な容量を確保しています。

またオーディオメーカーのJBLと協力して開発されたというプレミアムオーディオシステムは、300Wのアンプとラゲッジルームに設置された200mmの大型サブウーファーにより、迫力のサウンドを楽しめます。

経済的な1.0Lガソリンエンジン


アイゴ Xに搭載されるエンジンは、1.0L の直3ガソリンDOHCエンジン「1KR-FE」です。最高出力は53kW(72PS)/6,000rpm、最大トルクは93Nm/4,400rpmで、トランスミッションはCVTもしくは5速MT。

駆動方式はFFのみで、WLTP燃費はCVTで4.9-5.2L/100km(約19.23-23.8km/L)、MTで4.7-5.0L/100km(約20-21.27km/L)というもの。

プラットフォームはヤリスクロスなどと同じTNGAのGA-Bを採用し、アイゴ X用に最適化。TNGAならではの軽量・高剛性シャシーのメリットを活かし、高いロール剛性で安定したハンドリングとコントロール性能、様々な路面での快適な乗り心地を実現しています。

Toyota Safety Senseを搭載


アイゴ Xには、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたセンサーによる先進安全技術Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)が搭載されています。

これにより衝突被害軽減ブレーキは夜昼両方に対応した歩行者検知機能、昼間の自転車運転者検知、インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール、レーントレースアシスト、緊急ステアリングアシストなど、最新の安全運転支援機能が充実しています。

そのほかにもリアビューカメラ、リアシートベルトリマインダーなど、基本的な安全機能も十分です。

欧州Aセグメントのライバルは?

フィアット パンダ クロス 4×4 2020
道幅や駐車スペースの狭い欧州ではAセグメントの人気が高く、アイコニックで親しみやすいデザインと経済的かつきびきびとした走りで日本でも人気のフィアット500をはじめ、VWでもっともコンパクトなモデルとして2012年に発売され、愛嬌のあるフロントマスクや安定感のあるスタイリング、実用的な室内空間で人気のUP!、小さなボディにリアエンジン、リア駆動というユニークなレイアウトを採用しているためフロントタイヤの切れ角が大きく、日本の軽自動車並である4.3mという最小回転半径のルノー トゥインゴ、フィアットのベーシックカー、パンダのクロスオーバー版のパンダクロスなどなど、ライバルがひしめき合っている状態。

そんななかから抜け出すためにトヨタは、あえてクロスオーバーという新しいパッケージに挑戦したのでしょう。

日本には導入されていないアイゴ Xですが、狭い道路や駐車場の多い日本でも売れそうなパッケージングですし、シンプルな装備やメカニズムで価格が抑えられるなら、軽自動車の強力なライバルになるでしょうね。
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文・SUV FREAKS編集部

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