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RAV4譲りの意外な魅力!トヨタ ヴァンガードのオフロード走行性能が扱いやすい理由とは?

一見オフロード車のように見えない事も無いヴァンガードですが、あくまでクロスオーバーSUVですから、そのオフロード性能は純粋に駆動系の性能に依存します。本格オフローダーほどでは無いにせよ、4WD車はRAV4譲りでそれなりのオフロード性能を持つのが特徴ですが、過信は禁物です。

更新日2019/04/11

2WD車のオフロード性能は普通のクルマと同じ

トヨタ ヴァンガードは、クロスオーバーSUVなので基本的にはオンロードが主体のクルマです。

それがFF(前輪駆動)車ではより顕著で、四輪駆動に必要な走行装置を省いて軽量化した事で燃費は向上しましたが、「冠水した道路の水深が浅ければ通れる」という程度の悪路走破性しかありません。

2WD車の走行性能はこの当時のクルマとしては珍しく、最初からVSC(横滑り防止装置)が標準装備されていますが、それ以外は普通のFF乗用車と全く変わりませんから、純粋に舗装路やせいぜい砂利道用と割り切りましょう。

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一転、4WD車はRAV4譲りのオフロード性能を持つ

一方、4WD車に関してはベースとなったRAV4譲りのオフロード性能です。

元々クロスオーバーSUVとしてトヨタからデビューした初代RAV4ですが、駆動系だけはセンターデフ付きのフルタイム4WDを装備し、ボディと足回りを強化してオフロード競技にも使われた本格派として知られています。

3代目RAV4も基本的にはその性格を受け継いでいますが、機械的なセンターデフ式から電子制御式フルタイム4WDに進化し、それはそのままヴァンガードに使われました。

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ボディ構造はオフロード向きでは無いので注意

ただし、ヴァンガードの構造は本格オフローダーのようなフルフレーム構造やビルトインフレーム構造では無く、あくまで普通の乗用車と同じモノコック構造に過ぎません。

そのため、険しいオフロードなど地形の悪い路面を走った場合は、路面からタイヤへ、そしてサスペンションへと入力された衝撃は直接モノコックボディに加えられます。

サスペンションなども悪路走行に対応したものでは無いので、それほど激しいオフロード走行はできません。

あくまで地形としては穏やかな場所や雪道、凍結路面で、高い最低地上高と優れた駆動システムにより、普通の乗用車の4WDモデルよりは高い走破性を持つ程度だと考えた方がいいでしょう。

もし本格的にオフロード走行を検討するのであれば、相応のボディ補強や駆動系の強化、サスペンションやタイヤの交換が必要になります。

 

凍結路など低ミュー路面では頼もしい

オフロードというより、地形的には平らでも粘土質の泥などで滑りやすい路面や、凍結路で威力を発揮する4WDシステムをヴァンガードは持っています。

それが「S-VSC+アクティブトルクコントロール4WD協調制御」です。

電子制御4WDの駆動配分システムと、VSCのブレーキ制御をステアリングの舵角や路面状況、車速などから統合して制御します。

これにより、摩擦抵抗の不均等な直線路でも安定して走行したり、脇道からの飛び出しによる緊急回避、カーブを曲がる時のアンダーステアやスピンを防げるのです。

ブレーキ制御で駆動力を逃がさぬ事により、ぬかるみからの脱出などにもある程度役立ちますが、本格的にそうした軟弱路面を走るには、3.5リッターモデルに標準装備の4WD LOCKモードが必要でしょう。

後輪への駆動を固定する4WD LOCKモードを使えば、ある程度の深さまでのぬかるみなら、腹がつっかえない限り脱出できる可能性が高まりますし、悪路走破性もこれを持たない2.4リッター車より上です。

 

ヴァンガードの中古車はどれをチョイスをすべきか

以上の事から、ヴァンガードの中古車選びも決まってきます。

それなりに悪路を走破する用途があれば、迷わず3.5リッター車(4WDのみ)です。

砂利道を走ったり雪国での日常用途、スキー場などに出かける程度の用途なら2.4リッターの4WD車。そうした用途が無く車高の高いミニバン的に考えるなら2.4リッターの2WD車で十分です。

中古車価格としてはどのモデルもそれほど変わりは無いので、いざという時のため3.5リッター車を買っておこうと考えるかもしれませんが、税金が高く燃費も良くありません。

オフロードメインでは無いなら、2.4リッター車が無難でタマ数も多く、オススメです。

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