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ライバル不在だったトヨタのコンパクトSUV「ラッシュ」は今でも経済性の高いクルマか?

トヨタ ラッシュは、純粋にクルマとして考えた場合は特に燃費が優れているわけでも無く、大径タイヤなど消耗品で維持費のかかるクルマではありますが、全くライバルのいない5ドアコンパクトSUVという孤高のジャンルに属していました。そこに価値を見いだせるユーザーにとっては貴重なクルマですが、その経済性は優れたものと言えるでしょうか?

更新日2019/07/04

ニッチな用途で唯一無二の5ドアコンパクトSUV

トヨタ ラッシュは、このクラスのSUVとしては国産車では唯一無二の存在です。

サイズはエンジンだけならスズキ ジムニーシエラが、悪路走破性に優れた5ドアSUVという意味では他にも数多くの似たクルマはあります。

しかし、軽自動車より一回り大きい程度のコンパクトクラス、それもそれなりに悪路走破性が高いSUVで5ドアとなれば、同クラスと言えるクルマはラッシュと兄弟車のダイハツ ビーゴ、その先代に当たるトヨタ キャミ/ダイハツ テリオスくらいしかありません。

つまり、このクラスである程度の悪路も考慮し、後席にも積極的に人を乗せるならば選択肢はほとんど無く、経済性で比較できるモデルそのものが少ないと言えるのです。

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ある程度の悪路走破性を持ちながら燃費は良好

ラッシュはあくまでモノコックボディのSUVなので、本格オフローダーほどのタフネスぶりを発揮するというわけにはいきませんが、駆動系やサスペンションは基本的にダイハツの軽1BOX車、ハイゼットカーゴのものをベースにした普通車版、あるいはその強化版を採用しています。

フルタイム4WDでありながらセンターデフロックが可能。さらに最低地上高も確保されているので、並のクロスオーバーSUVよりよほど高い走破性を誇っています。

それでありながら燃費は4WDのMT車で15.4km/Lと、同時期同クラスのタフネスなオフローダー、ジムニーワイドの14.0km/Lより優れています。

ラッシュの方が大きく重く、排気量も200ccほど多い1.5リッターエンジンを搭載していての数値ですから、オフロード性能ではライバルに一歩譲る反面、燃費など経済性の面では優れているのです。

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経済性に優れたSUVはコンパクトさで勝負

一方、もっと上のジャンルであるクロスオーバーSUVやクロカンSUVと比較すると、さすがに最新のディーゼルエンジン車にはかないませんが、ガソリンエンジン車との比較であれば優れた燃費性能を持っていると言えます。

搭載しているのが旧世代のエンジンなので格段に優れているとも言いがたいのですが、1.5リッターエンジンの恩恵でそれ以上の排気量より自動車税が安いのはありがたいところです。

何よりありがたいのはコンパクトサイズな事でしょう。他のSUVが軒並み3ナンバーサイズかそれに匹敵するサイズのところ、軽自動車より一回り大きい程度のれっきとした5ナンバーサイズなので取り回しに優れる上に細い道路などでも場所を選びません。

それほどスキルが優れているとは言えないドライバーでもこすったりぶつけたりの細かい事故による破損の可能性が少ないという意味でも、SUVとしては維持費がかからないクルマと言えます。

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ライバル不在でリセールバリューにも期待出来る!

タフネスなオフローダーほどではありませんが、車高が高いだけのクロスオーバーSUVよりも悪路走破性に優れ、それでいてオンロード性能では燃費を除けば通常のコンパクトカーと同等の走行性能を持っているラッシュを、新車価格で170万円代から狙えたのは大きなメリットでした。

何しろ同クラスのライバルが先代のキャミ/ダイハツ テリオス以外に無いクルマです。

市場に流れている台数に対して需要は多く、現在でも中古車価格は100万円弱からと高め。逆に考えると購入後に手放す際にも値落ちしにくく、リセールバリューがある程度期待できるクルマという事なのです。

2016年3月で新車での販売は終了し、後継はコンパクトハイブリッドSUVのC-HRが有力です。しかし、古くとも信頼性の高いメカニズムを搭載した悪路走破性も高いコンパクトSUVという意味では、ラッシュの価値が下がる事はしばらく無いでしょう。

それなりの価格で中古車を購入しても元が取れるクルマだという点を考慮すれば、やはりラッシュは経済性が高いクルマだと言えます。

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