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ジュネーブモーターショー2019で発表!アウディ2台目のEV、Q4 e-tronコンセプト

欧州の自動車メーカーがこぞってEV(電気自動車)の開発を進める中、いよいよアウディからも新しいEVモデルが市販化へ向けて動き出しています。アウディのEV車「e-torn」の名前を冠した新作SUV「Q4 e-tronコンセプト」とは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。

更新日2019/03/27

アウディ「e-tron」シリーズについて

メルセデス ベンツでは「EQ」、BMWでは「i」といったように、各自動車メーカーではそれぞれEV車シリーズに独自の呼称をつけて統一化し、ブランディングを進めています。そのような状況のなかでアウディは、EV車に「e-tron」という名前を与えラインナップ化を進めています。

その名前が初めて使われたのは2009年のフランクフルトモーターショーで、その際に発表された「e-tronコンセプト」は4つの車輪に4つのモーターを搭載した4WDモデルでした。その後2018年のジュネーブショーでは「e-tron」という名のコンセプトモデルを発表。そして2019年に満を持して発表されたのがこの「Q4 e-tronコンセプト」でした。

 

Q4 e-tronコンセプトとは?

2019年春に開催されたジュネーブモーターショー。そのアウディブースにおいて、新しいEVモデル「Q4 e-tronコンセプト」が公開されました。2018年にも「e-tron」は発表されていましたが、その時はまだ全身をカモフラージュで覆われたままの状態だったため、その詳細が詳らかになったのは今回が初となります。

全長4,590mm×全幅1,900mm×全高1,610mm、ホイールベース2,770mmというコンパクトサイズの4ドアSUVである Q4 e-tronコンセプト。2基の電気モーターを駆動させるフルタイム4WDで、225kWのシステム出力を発生し、0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は180km/h(電子リミッター作動)という性能を生み出します。前後アクセルのフロア下には82kWhの大容量バッテリーを搭載し、WLTPサイクルで450kmを超える航続距離を実現。プラットフォームにはアウディとフォルクスワーゲンがEV車のために開発した「MEB(モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム)」を採用しています。

 

八角形のシングルフレームグリル

アウディのアイコンともいえるシングルフレームグリルは、他のアウディEVモデルと同様に八角形のカタチをしており、ひとめで「e-tron」であることが分かります。美しい造形が目を惹く22インチ大径ホイールと有機的なデザインのワイドフェンダー、そして前後ホイール間にはバッテリーが搭載されていることを示すアクセントを配置。左右のテールランプとそれらをつなぐライトバンドもe-tronのエレメントのひとつで、リアスタイルからでもe-tronであることが分かるデザインとなっています。

 

バーチャルコックピットや大型ヘッドアップディスプレイを装備

車内中央部にはトランスミッショントンネルが存在せず、ロングホイールベースの恩恵も受けて、車内空間は広々としたスペースを確保しています。速度、充電レベル、ナビなどのインフォメーションを表示するバーチャルコックピットは、ステアリング後方に配置され、拡張現実機能を備えた大型ヘッドアップディスプレイが新時代の到来を物語ります。

センターコンソール上には12.3インチという大画面のタッチパネルディスプレイがあり、その下にAC操作ボタンを配置。そこから続く水平エリアにはトランスミッションのモード選択用スイッチが一体化され、コンソールのフロントセクションカバーとしても機能します。センターコンソールにはシフトレバーやパーキングブレーキレバーがなく、携帯電話を充電するためのクレードルを含む収納スペースへと生まれ変わっています。

0-100km/hが5.7秒、航続距離400km以上!アウディ初の量産電気自動車、e-tronとは?

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フロントとリアに2基の電気モーターを搭載

フロントおよびリヤにそれぞれ搭載された2基の電気モーターが、Q4 e-tronコンセプトの動力源です。フロントは75kWおよび150Nmで、リヤは150kWおよび310Nmを発生。82kWhのバッテリーは最大125kWでの充電が可能で、80%までの充電は30分以下で完了します。

フロントおよびリヤアクスルはそれぞれ電気モーターで駆動するためフロントとリヤをつなぐリンクは存在せず、その代わりに電子制御システムが前後のトルクを一瞬で配分します。通常時はリヤに搭載される永久磁石同期モーターを使用して走行し、必要に応じてフロントの非同期モーターにトルクを配分。あらゆる路面状況下でも安定した走行を生み出します。

 

このアウディQ4 e-tronコンセプトは、2020年末にアウディ5番目のEV車として市販化されることが予定されています。またアウディでは2025年までに12の電気自動車を発売することを宣言しており、2019年にひと足早くデビュー予定のe-tronスポーツバックや、中国市場向けのQ2L e-tron、さらに2020年に発売予定のe-tron GTコンセプトなど、今後アウディのEV化はさらに加速しそうな気配です。

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