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テスラのEV SUV、モデルYを紹介
テスラは米国カリフォルニア州に本社を置く電気自動車(EV)メーカーです。2019年3月、同社のデザインスタジオで、新型SUV「モデルY」を公開し、量産開始は2020年と報道されています。今回はこのテスラ モデルYについて紹介していきます。
更新日2019/05/16モデルXに続くテスラのSUV第2弾
テスラは、2008年にロータス・カーズをベースにしたスポーツカー「ロードスター」を世に送り出した後、2012年にオリジナルデザインのセダン「モデルS」とSUVの「モデルX」を発表、日本でも発売され、以降EVメーカーとしての知名度を上げてきました。
モーター独特のトルクフルな走りと、EVでありながら長距離の走行が可能であることや、高い安全性、オートパイロットなどの先進技術が充実していることから話題となりましたが、それらのモデルの価格は日本円で1,000万円前後となっています。
しかし、その後、2016年にテスラは「モデル3」を発表しました。5人乗りのコンパクトなセダン型EVのモデル3は、スタンダードモデルで米国の価格が35,000ドル(約385万円)からと、それまでのモデルに比較してかなり低価格のEVモデルが誕生しました(日本での納車は2019年後半になるとアナウンスされています)。
今回発表されたモデルYは、モデルXに続くSUV第2弾として、モデル3をベースに開発された、ミドルサイズのSUVです。つまり、モデルXよりも小型で、より安価な位置付けということになります。
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モデルYの特徴は?
モデルYのデザインは、「モデル3」のすっきりとしたスタイリッシュなデザインそのままSUVにアレンジしたものとも言えます。高められた車高や大径タイヤの装着は、クロスオーバーSUVらしい特徴を持っていますが、低いボンネットや大型グリルのないすっきりとしたフロントデザインは、エンジンのないEVならではの個性が反映されています。
また、リアに向かってルーフがなだらかに下るデザインは、力強さよりもスポーティなパフォーマンスを予感させるスタイルとなっており、都会的なエッセンスがより強調されているように感じられます。
こうしたデザインも手伝い、室内空間はさほど大きくないとイメージさせますが、実際は3列シート、7人乗車が可能で、分割可倒シートをたたむと1.9立方メートルの大きな荷室も確保できます。ちなみに、モデルYの上位モデルであるモデルXには、後部ドアが上方に向かって跳ね上がる「ファルコンウイングドア」が搭載されていましたが、モデルYは通常の乗用車と同じヒンジ式のドアとなっています。
さらに車内空間は、パノラマガラスルーフや高い位置のシート設定により視界も良く、さらに広々と感じさせるものとなっています。そしてテスラの他のモデルと同様、ダッシュボードは非常にシンプルで、3本スポークのステアリングと15インチのタッチパネル式大型モニターが設置されるのみです。このモニターでナビゲーションシステムやバッテリーの状態、充電状況、各種走行状況などの表示・設定などをすべて行うことができます。
また、テスラの専用アプリを使用して、リモートロック解除や、自動駐車機能、事前の遠隔エアコン制御を行うことが可能で、将来完全な自動運転車を開発することを目標とするテスラらしい、先進的な機能が搭載されています。
それに加え、バッテリーをフロアに配置することによって低重心とし、走行安定性を向上させていることや、十分なクラッシャブルゾーンを設けることによってクラストップレベルの衝突安全性を確保しているなど、クルマに求められる走行性能や安全性の面でも高い資質を備えています。
最もベーシックなグレードである「スタンダードレンジ」の航続距離は230マイル(約370km)、0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は193km/h、価格は39,000ドル(約430万円)〜となっています。2020年に、ハイパフォーマンスグレードからデリバリーを開始するとアナウンスされています。
今後、世界の自動車はEVが主流になると予想されていますが、モデルYは量産モデルとして魅力的な価格やスペックであると言えます。EV専門メーカーとしてスタートしたテスラの今後の新型モデルにも期待していきたいですね。