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左ハンドルの運転は難しいの?
並行輸入車や、一部の右ハンドル設定のない輸入車では、まだまだ左ハンドルのクルマが多く存在していますし、海外での運転では、左ハンドルのクルマに乗ることが多いですよね。今回は、左ハンドル車を運転するときに注意する点を解説していきます。
更新日2019/04/08なぜ左ハンドルが難しく感じるのか?
クルマの運転席が右か左かは、その国の道路事情によって異なります。日本やオーストラリア、ニュージーランドのように車両が左側通行の国では右ハンドル、欧州のほとんどの国では車両が右側通行で、左ハンドルとなっています。
日本のように左側通行で左ハンドル車を運転する場合、ドライバーの視線が路肩側によってしまい、道路の中央部分から見渡す場合よりも、必要な視界が制限されてしまうため、運転がしにくく感じます。特に、追い越しの際や、交差点での右折時に、視界が制限されてしまう場合が多いからと言えるでしょう。
慣れれば逆に快適?輸入車の左ハンドル
日本で走っている、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツ、BMWなどのドイツ車は、本国ではすべて左ハンドル仕様です。しかし、日本向け仕様など、左ハンドルのクルマを右ハンドルに作り替えたクルマを運転するには少し慣れが必要です。
左ハンドル車では、通常、シフトレバーを操作する手と反対の手でウィンカーを操作できるように作られていますが、左ハンドル車を右ハンドル車に変更したクルマの場合、ステアリング周辺機構を右に移設した仕様のため、シフトレバーとウィンカーを同じ手で操作しなければなりません。特にMTに乗る際に左手の動きが忙しくなってきます。
また、インパネやエアコン、オーディオのスイッチ類なども、左側から操作することが前提に作られているケースが多く、右ハンドルでは操作しにくい部分に、頻繁に使うスイッチがついているケースも見受けられます。
このような点から、元々左ハンドルのクルマを右ハンドル車として製造されたクルマでは、操作系に不自由な点が出てくるので、元の設計の左ハンドル仕様で運転することに対してメリットを生むこともあるのです。
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左ハンドルに慣れるためには
筆者もレクサスで営業をしていた際、勉強として数多くの左ハンドルの輸入車に乗ってきました。感覚がつかみにくいのは、右折時の右前タイヤが通る道筋と、バックの際のクルマの動きです。特にバックで後ろを目視する際に、右ハンドルの癖で、体を左にひねって後ろを見てしまい、ドアウィンドウに頭をぶつけたこともあります。
サーキット試乗で輸入車を運転することもありましたが、右回りのサーキットでは右フロントタイヤの位置を把握するまで慣れが必要でした。
左ハンドルのクルマに慣れるには、普段、右ハンドルで運転する際に左斜め前方を見ている視野を、右斜め前方へ目線を意識させる必要があります。
左側通行の日本において右ハンドル車を運転している場合、真っ直ぐ前を見れば道路全体を見渡すことができますが、左ハンドルになると、真っ直ぐ前方を見た場合、車両の右側が死角になってしまいます。積極的に右側に視線を持っていくことで、普段の視界と似たような見え方を確保しようと努めることで、より安全に走行することができるでしょう。
室内の操作系統は、右手でも問題なく操作できるので、外の風景の見え方に対する違和感を少なくすると、左ハンドルも安心して乗ることができるでしょう。
輸入車本来のデザインや操作性を体験できる左ハンドルは、右側通行の日本では乗りにくいクルマですが、輸入車に乗る機会の多い方は、左ハンドル仕様に是非挑戦してみましょう。