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2011年まで国内で販売されていたピックアップトラック、三菱 トライトン
三菱自動車のトライトンは、世界150カ国に展開する世界戦略車のピックアップトラックです。日本では、2006年から2011年まで初代モデルが販売されていましたが、2代目以降は販売がありません。もしも販売が継続されていれば、トヨタ ハイラックスの良きライバルとして注目されただろうトライトンとは、いったいどんなクルマなのでしょうか？
更新日2019/04/12タイで生産される重要な世界戦略車
日本ではあまり話題にのぼることがないピックアップトラックですが、世界的には人気のカテゴリーで、さまざまなメーカーから大小のピックアップトラックが発売されています。トライトンも多分にもれず、タイで生産、世界の国や地域に輸出される三菱の世界戦略車となっています。
真のタフさを体現したエクステリア
2018年11月にビッグマイナーチェンジとなった新型トライトンは、フロントマスクを筆頭にデザインが一新されました。デザインは“Engineered Beyond Tough”、すなわち「技術に裏打ちされた真のタフさを体現する」というコンセプトです。
フロントフェイスには、ダイナミックシールドと呼ばれるデザインが採用されています。高い位置のフロントグリルから横一直線に伸びたライン上に、切れ長のライトが配置され、厚みのあるボンネットフードとの組み合わせによって、ソリッド感が強調されています。
バンパー下部は大型のグリルとポジションランプが配置され、立体的なデザインが施されることによって力強さが強調されています。また、マイナー前は丸い形状だったホイールアーチも、台形に変更され、機能的でモダンな雰囲気を演出しています。
オーソドックな印象のインテリア
タフでソリッドな雰囲気のエクステリアに比較すると、オーソドックスな印象を受けますが、使いやすく配置されたスイッチ類や、シルバーで加飾されたインパネは機能性の高さを印象付けています。また、スマートフォントレイやUSBチャージャーソケット、カップホルダー、センターアームレストなど、ドライブを快適にする基本的な装備も充実しています。
2.4L直4ガソリンエンジンと、2.4L直4MIVECインタークーラーターボディーゼルを搭載
エンジンは2.4L直4ガソリンエンジンと、2.4L直4MIVECインタークーラーターボディーゼルが用意されています。ディーゼルエンジンは、最高出力133kW(180ps)、最大トルク430Nm(43.9kgm)。トランスミッションは5速もしくは6速MTと、前モデルから1段増えて6速となったATとの組み合わせとなります。
また、トライトンの4WDシステムには、あらゆる路面状況で最適なトラクション性能を実現するスーパーセレクト4WD-Ⅱと、路面状況に応じて走行モードの切り替えが容易なイージーセレクト4WDの2種類がラインナップされています。
どちらのシステムにも、タイヤのスリップ量をコントロールするオフロードモードを採用。GRAVEL(未舗装路)、MUD/SNOW(泥道/新雪)、SAND(砂地)、ROCK(岩場)の4つのモードを、路面状況に応じてセレクトすることにより、エンジンやミッション、ブレーキを統合制御し、悪路での走破性や脱出性能最大限に高めることができます。
日本に上陸するかも!? 国内で販売されていない国産ピックアップトラック
フロントがダブルウィッシュボーン、リアはリーフスプリングリジッド
サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン、リアはリーフスプリングリジッドです。リアサスペンションのダンパーは前モデルに比べて大型になり、オイル流量をアップさせて乗り心地の向上を図っています。また、フロントブレーキのディスクやキャリパーピストンも大型化し、制動性能とフィーリングも向上しています。
先進安全装備も充実
前方の車両や歩行者の検知を可能にした衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方車両検知警報システム、後退時車両検知警報システム、誤発進抑制機能など、あらゆる方向からの危険を未然に防ぐための先進安全機能を採用。また、自車の位置を俯瞰させてモニターに表示させ、駐車位置などを確認できるマルチアラウンドモニターやパーキングセンサーなど、運転支援に便利な装備も充実しています。
世界的に人気のカテゴリーということもあり、新型トライトンにはSUVやミニバンにもひけを取らない安全装備や快適装備、高い走行性能が備わっています。同じくタイで生産されているトヨタのピックアップトラック、ハイラックスも日本に上陸した経緯があることから、市場の状況によってはトライトンも日本で再販されることがあるかもしれませんね。