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VWのミニバンの元祖、ヴァナゴンの魅力とは?

フォルクスワーゲンのミニバンと言えば、シャランやゴルフトゥーランが思い浮かびますが、かつてヴァナゴンというミニバンが販売されていたのを知っていますか。今回は、フォルクスワーゲンミニバンの元祖ヴァナゴンを解説していきます。

更新日2019/06/11

ヴァナゴンの歴史

VW T1 1965

日本名ヴァナゴンは、正式にはフォルクスワーゲン トランスポーターと呼ばれるモデルで、その歴史は1950年から製造がはじまったT1 タイプ2(いわゆるワーゲンバス)にまでさかのぼることができます。

タイプ2には、現在でもファンが多いバス、貨物乗用兼用のコンビ、貨物用のフルガオの3種類があり、これらが総称してトランスポーターと呼ばれました。

多人数乗車と広い荷室をあわせ持つパッケージは、現代のミニバンの祖と言えるもので、2016年には第6世代のT6 トランスポーターがデビューしています。

このトランスポーターに「ヴァナゴン」の愛称が付けられたのは、1979年にデビューしたT3の北米向けモデル。日本では、1991年にVWアウディ日本から発売されたトランスポーターがヴァナゴン名で発売されました。

ところが、当時、VWの輸入販売を行っていたヤナセが販売していたトランスポーターは、ヨーロッパでの愛称だったカラベルを名乗っており、ヴァナゴンの歴史をややこしくしています。日本でのヴァナゴンは、このT3と、1995年に発売されたT4でのみ使用されています。

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T4 ヴァナゴンのスペックと特徴

水平対向エンジンをリアに搭載していたT3に対し、T4は水冷の直列エンジンをフロントに搭載し、駆動方式もFFとするなど大きく進化したモデルでした。

全長4,707㎜×全幅1,840㎜×全高1,940㎜のボディサイズに、エンジンは2.5Lの直列5気筒を搭載。日本国内で販売されたのは、7名乗車仕様のGLグレード。

室内のシート配列は2:2:3で、2列目シートが2名分のコンパクトな作りだっため、スライドドアから3列目へスムーズに乗り込むことができました。

また、フロントの助手席を回転対座シートとし、2列目シートを畳みテーブルとして、3列目シートと対面で楽しめるなどのアイデイアも盛り込また室内空間は非常に広く、1列目から3列目まで、どのシートに座っても、広く快適なスペースを体感できるのはヴァナゴン最大の特徴でした。

余談ですが、海外では全長5,107㎜のロングボディや、ディーゼルエンジンの仕様もあり、ポップアップルーフを採用した、キャンピング仕様も販売されていました。

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日本でのミニバンブームには乗り切れず

広い室内空間と多彩なシートアレンジを持ったヴァナゴンでしたが、約2年で販売を終了してしまいます。その理由は、ひとえにボディの大きさに要因があったと言われています。現在のSUVと同程度の大きさを持つボディは、5ナンバーサイズが標準的だった当時の日本の市場では受け入れられないものでした。

その後、日本でのVWのラージクラスミニバンは、シャランへとバトンが渡されることになります。

ボディの大きさから敬遠されたヴァナゴンですが。アルファードやエルグランドのようなラージクラスミニバンが受け入れられている現在なら、その人気はまた違ったものになっていたかもしれませんね。

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