【SUV映えを探しに行こう!】 機動力抜群のX2で、バビュンと東伊豆のランチスポットへ

BMW製SAVのなかで、もっとも新しいモデルがX2です。そのなかでM35iは、コンパクトなクーペシルエットの心臓部に、300馬力オーバーのハイチューンエンジンを搭載したホットモデル。ドライビングファンにこだわるユーザーも、納得の1台で箱根-東伊豆をぐるっとドライブしてみました。

更新日2019/08/19

TEXT:嶋田 智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:山田 真人(Yamada Makoto)、
MODEL:太田 麻美(Ota Asami)

 

BMWといえば、“駆け抜ける歓び”。走らせる楽しさを重視したスポーティなクルマ作りを、昔から続けてきた自動車メーカーでした。ステーションワゴンすら“商用車に思われるようなクルマは作らない”とばかりに、ある時期までは、頑として手掛けることをしない自動車メーカーでした。

だから2000年に、BMW初のSUVとしてX5が発表されたときには、誰もが驚いたものでしたし、まさかその後に6、4、3、2、1と車体の大きさやタイプの異なるSUVを次第に勢揃いさせるようになるなんて、想像すらしていませんでした。
SUVというカテゴリーがときとともに、硬派な自動車メーカーですら見過ごしたままではいられない重要なものへと成長してきた、ということの証でしょう。

けれど、やはりBMWはBMWでした。自社のSUVを “SAV(=Sport Activity Vehicle)”と呼び、新ジャンルのクルマと位置づけて差別化を図り、スポーツ色が濃いめの乗り味を持ったクルマ作りを続けてきました。
また、そのなかのクーペモデルには“SAC(=Sport Activity Coupe)”という呼び方を与え、そのシリーズも拡充してきています。

X2は、そのSACの最新にしてもっともコンパクトなモデル。2018年初頭にデトロイトでお披露目され、日本にはその年の春から導入されています。

ボディサイズは、全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm。日本の都市部においても使いやすい大きさで、全幅と全高はほとんどの立体駐車場に入れられる数値をクリアしています。

フロントウインドウの傾斜が大きく、窓の面積が狭いデザインとされていることもあって、実際の数値以上にルーフの高さが低く感じられ、それがスポーティな印象を高めています。

パワーユニットは、まず103kW(140ps)/4,600rpmに220Nm/1,480-4,200rpmの1.5L 直列3気筒ターボ、141kW(192ps)/5,000rpmに280Nm/1,350-4,600rpmの2.0L 直列4気筒ターボを導入。

2019年初頭には、110kW(150ps)/4,000rpmに350Nm/1,750-2,500rpmの2.0L 直列4気筒ディーゼルターボと、2.0L 直列4気筒ターボを225kW(306ps)/5,000rpmと450Nm/1,750-4,500rpmまでチューンナップしたハイパフォーマンスモデルが追加になりました。

今回連れ出したのは、そのハイパフォーマンスモデル、X2 M35iです。

くだんの2.0Lガソリンターボでも充分にスポーティなのですが、M35iでは、エンジンのアウトプットが大幅に増強されているだけでなく、サスペンションも固められ、ブレーキも大径化などの強化を受け、さらにはハイスピードコーナリングに有効なLSDが仕込まれています。

M35iの“M”は、BMWのグループ会社でモータースポーツ関連や高性能スポーツモデルの開発などを担うBMW M社の技術を投入して開発されたクルマである証。つまり、走りの楽しさを大胆に引き上げたX2なのです。となると、目指すはワインディングロード。走ることが第一の目的です。

向かったのは、箱根・伊豆エリア。さまざまな表情を持つ良質なワインディングロードが点在していて、ルートは選び放題。おまけに山から降りての海際にもアクセスしやすく、潮風の心地好い海岸線でののんびりクルージングも楽しめれば、美味なる海産物に舌鼓を打つこともできる、と考えたからです。

都内の一般道や西に向かう高速道路でまず感じたのは、乗り心地がだいぶ固めであること。サスペンションそのものはしっかりと機能してるので、かならずしも不快というわけではないのですが、相当に引き締められてる感じがハッキリと伝わってきます。

路面の継ぎ目、荒れた場所などでは正直にそれを伝えてくるので、気になる人は気になるかも知れません。代わりに通常のX2と較べ、さらにクルマがビシッと安定したまま突き進んでくれる印象だから、ここはトレードオフと考えるべきなのでしょう。

ドイツの高性能モデルの香りがしっかり漂う乗り味、という言い方がもっとも相応しいかも知れません。

パワーもトルクも大幅に増強されたエンジンは、相当な速さを提供してくれます。いまどきのターボエンジンらしく、日常的な領域では低回転から図太いトルクを発揮して余裕綽々の乗りやすさ。
けれどグイとアクセルペダルを踏み込むと、レスポンスよく一気にレッドゾーンへと回転を上げようとし、それに比例してメキメキとスピードを高めていきます。

エンジンのフィールはとりたててドラマティックというわけでもありませんが、生み出す加速感はちょっとばかり並みじゃないレベル。これに不満を感じる人などいないでしょう。

けれどもっとも印象的だったのは、ワインディングロードに滑り込んでからのクルマの身のこなしの素晴らしさでした。
そのフットワークはとにかくレスポンス抜群で、俊敏といえるほど。ステアリングを切り込んでいくと、ノーズは操作に対してまったく遅れることなく素早くイン側を刺し、前輪の動きにともなって後輪が間髪入れずに反応して、目覚ましい勢いで旋回していくのです。

といってクルマの動きには過敏すぎたりするようなところはなく、素直で自然といえる範疇に留まっているから、不安感なしに気持ちよくスポーツドライビングを楽しむことができます。

まるでリアルなスポーツカーの試乗記を書いてるような気分になっていて焦ったりもしてるのですが、これはもう仕方ない。実際のところX2 M35iの走りっぷりは下手なスポーツカーを凌駕するほどで、視線と着座位置が少し高いことを除けば、SUVのカテゴリーにあるクルマを走らせているようには思えなかったのですから。

海沿いの道へと下り、途中でマグロバーガーの有名なお店や明るいマリーナ、漁港の海産物食堂や海際まで近づける駐車場などに立ち寄りつつ、ゆっくりと流して走りながら考えました。

車高は低めだけどSUVとしての機能性はしっかりキープしているし、最低地上高が180mmあって電子制御の4WDシステムも備わってるから悪路にもある程度以上に強いのだろうけど、基本はオンロードのパフォーマンスに力を注いだX2 M35i。

これはすべてを1台のクルマでまかないたくて、なおかつ季節やシチュエーションに関わらず、つねに“駆け抜ける歓び”と密接な関係でありたいドライバーにとって、最適なチョイスであるに違いない、と。
なんだかX2 M35iこそが徹頭徹尾BMWらしいBMWであり、硬派なクルマ作りの哲学がたっぷりと反映されたモデルであるように感じられてきました。

BMW流のSUV風全天候型スポーツGT、とでもいえばいいのかな?とにかくこのクルマ、絶対にあり!だと思うのです。

 

SelFish Diner(セルフィッシュダイナー) 
熱海市渚町15−11  TEL:0557−52−6681
営業時間:11:00 – 20:00 ( L.O 19:00 )

こだわりのバンズに、オリジナルのタレに漬け込んだ漬けマグロを挟んだマグロバーガーと、同じ漬けマグロに衣をつけて揚げたマグロカツを挟んだバーガーをメインとするセルフィッシュダイナー。店内で食べることも可能ですが、テイクアウトをすれば目の前の親水公園で、港に停泊するヨットを眺めながら、のんびりと熱海の海を楽しみながら、自慢のバーガーを頬張ることもできますよ。

 

■海女食堂
神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1947−2  TEL:090-7711-7877
営業時間:11:00 – 14:00/定休日:木、金

真鶴漁港の海女食堂は、真鶴漁港の朝市で仕入れたものと、海女である店主の旦那さんが海で採ってきた地物だけをリーズナブルに提供してくれる、おすすめのランチスポット。だからメニューは、行ってみてのお楽しみ。ただし、市場の休場日にくわえ、不漁が続いたときなど、不定期でお休みになることがあるので、営業日であっても、一度、確認の電話を入れてから訪れてください。

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