プロモーション
4WDの悪路走破性が高いと言われるのはなぜ?
乗用車にもっとも多い駆動方式は2WDですが、昨今のSUVブームの影響もあり、4WDの人気も上がってきています。4WDと言えば昔から「悪路に強い」とされていますが、その理由はなんなのでしょうか?
更新日2019/10/084WDが悪路に強い訳とは?
前提として4WD方式は、エンジンで発生した駆動力をプロペラシャフトを介して4本全ての車輪へ分配しており、四輪全てが駆動輪となります。
クルマは駆動輪が地面に駆動力を伝えることで走ります。2WDの場合、雪道やぬかるみ、砂地などを走行しているときに一本の駆動輪が浮いてしまったりスリップをしてしまうと、一本の駆動輪しか地面に接地しないため駆動力がうまく伝えられず、抜け出せなくなります。
その点4WDは、一本の駆動輪が浮く状況になっても、残り三本の駆動輪があります。2WDに比べ地面に駆動力を伝えやすく、この特徴が「4WDは悪路に強い」と言われる理由です。
大きなタイヤを装着しているからとか、エンジンのパワーがあるから悪路に強い、というわけではないのです。
雪国で圧倒的に支持されている4WD
4WDの魅力は、悪路に強い点だけではありません。
JAFが2018年11月に公開した、4WD車2台(トヨタ C-HR、トヨタ ランドクルーザー プラド)と2WD車2台(スズキ ワゴンR、トヨタ プリウス)を使った圧雪路登坂テスト※によると、登坂性能は4WD車の方が2WD車より優れているという結果が出ました。
勾配9%の上り坂では4WD車、2WD車ともに上りきることができたのですが、勾配20%の急な坂では4WD車2台は安定して上りきれたのに対し、2WD車2台は途中でタイヤがスリップしてしまい上りきれませんでした。
そのため雪の降る地域では圧倒的に4WDが選ばれています。
※4台とも新品スタッドレスタイヤを装着
【SUVだからこその絶景】スノーシューとC-HR 4WDの意外な共通点
スポーツ4WDもある
スバル インプレッサスポーツや日産 GT-R、ホンダ NSXなども4WD方式を採用しています。
2WDに比べて雪道等の滑りやすい道でも駆動力を確保してくれるのは確かですが、これらは悪路走行を考慮したものではありません。前後と左右に適切な駆動力配分を行い、ドライバーの思い通りにクルマの向きを曲げたり、直進安定性を高めます。
このように4WDはスポーツ性能を高める役割を果たすこともあります。
4WDは2WD仕様に比べて車体価格が上がりますし、また、燃費の悪いという方もいますが、近頃は4WDにも低燃費の車種が増えているほか、買取に出す時は、4WDの方が有利になる場合も多いようです。
雪が降ると、2WD車が坂道を登りきれず立ち往生していたり、そうならないために坂の手前の平坦路で信号待ちをしていることがあります。また、自宅の駐車場でスリップしてしまい、すぐ出かけられないということもあります。
雪が降らない地域に住んでいたり、街乗りだけという方は、2WDで十分ですが、雪の降る地域に住んでいる方やアウトドアによく出かける方には断然4WDをおすすめします。