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アウディ Q7ってどんなクルマ？
高級SUVが世界的なトレンドとなっている昨今、アウディもまた、そのラインナップに様々なSUVを加えています。その中でもフラッグシップモデルとなっているのが、今回紹介するアウディ・Q7です。ここではそんなQ7について見てみましょう。
更新日2020/10/05日本人がデザインしたフラッグシップモデル
アウディ・Q7が発表されたのは、2005年のフランクフルトモーターショーでのことでした。すでに市場に投入され、成果を挙げていたVW・トゥアレグやポルシェ・カイエンと共通のプラットフォームが使用されており、また、アウディ独自の四輪駆動システムであるクワトロシステムは、アウディ・RS4と同様のものであることから、発売前から完成度の高さは期待されていました。ちなみに、デザイナーは日本人の和田智氏でした。
初代Q7は、4.2リットルV型8気筒エンジンと3.6リットルV型8気筒エンジン、そして3リットルV型6気筒スーパーチャージャーエンジンの3種類が日本市場へは用意されました。また、海外では550馬力を発揮するV12気筒ディーゼルエンジンも用意されるなど、アウディにおけるフラッグシップSUVモデルとしての地位を着実に築いてきました。しかし、日本市場では2012年にラインナップから外れてしまいました。
日本市場に復活したプレミアムSUV
そして、2015年、アウディ・Q7にとって初となるフルモデルチェンジが施されました。
翌2016年には日本での販売も開始され、Q7は日本市場に復活することになりました。
新型Q7は、圧倒的な存在感、俊敏さとパワーを併せ持つプレミアムSUVとして、以前同様アウディのSUVにおけるフラッグシップモデルとなりました。そのエクステリアデザインは、堂々かつ伸びやかで力感溢れるプログレッシブなフォルムと形容することができます。全長5052mm×全幅1968mm×全高1735mmというQシリーズ最大のボディサイズは、プレミアムSUVを物語るに相応しい存在感に満ちています。
ゆとりと柔軟性に満ち溢れた居住スペースもQ7の大きな魅力の1つです。アウディは「居住スペースを再定義する」という標語を掲げ、Q7では真の使いやすさにフォーカスして空間レイアウトを見直したとしています。Qシリーズ最大のボディサイズが可能にするゆとりに満ち溢れた室内では、乗る人やラゲッジスペースに合わせて多彩なアレンジが可能となり、独立した3人分のゆとりあるベンチシートを採用した2列目シートは、ラゲッジスペースの積載量に合わせてそれぞれ個別にシートスライドとリクライニング調節することができます。3列目には電動分割可倒式シート2席をオプションで選択できるほか、フルフラットシートにも対応しています。
これらのエクステリア/インテリアデザインはその巨大なボディサイズが可能にしていますが、一方で、車両重量は最大300kgも軽量化されています。これはまさしく驚異的な数値です。これを成し得たのは、細密に検証されたフレーム設計、アルミとスチールという異素材を巧みに組み合わせたアルミ複合ボディ、そしてコンポーネントのひとつひとつにまで及ぶ重量削減です。クルマを構成する部品を正確に組み合わせることで効率を高める仕組みは、さらなる安全性と燃費の向上にも一役買っています。
大きなボディを俊敏に操るパワートレインとサスペンションにも改良が加えられました。プレミアムSUVに求められる力強くも軽快な走りのために進化した2つのエンジンと標準装備のダイナミックサスペンションによって、高出力と高効率が両立されているのです。3リットルV型6気筒スーパーチャージャーエンジンは最高出力333馬力、2リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンは最高出力252馬力を発揮するばかりではなく、ダウンサイジングされたことで燃費性能も向上しています。加えて、アウディが誇る四輪駆動システムであるクワトロシステムがパワーを余すこと無く路面に伝えることにより、Q7の大きな車体を快適に操ることができるのです。
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姉妹車は多いが…
新型Q7もまた、様々なブランドのモデルとそのプラットフォームを共用しています。初代同様VW・トゥアレグやポルシェ・カイエンに加え、ベントレー・ベンテイガやランボルギーニ・ウルスもQ7と同じプラットフォームを使用しています。このように聞くと、それぞれのモデルはエンブレムが異なるだけで、中身は同じように思われがちですが、そうではありません。プラットフォーム共有による信頼性の向上やコストの削減などの恩恵は受けつつも、それぞれのモデルは、それぞれのブランド哲学に沿ったものへと仕上げられています。