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SUV or ステーションワゴン、どっちがおすすめ?
ステーションワゴンとSUVは、いずれも2BOXスタイルを基本とし、そこに大きな容量のラゲッジルームにセダンと変わらない居住性を備えるという点では、よく似ています。しかしながら、SUVは悪路走破性に優れたRV、ステーションワゴンは走行安定性に優れたセダンがルーツと、じつは似て非なるクルマなのです。この2台で迷っている方のために、それぞれどんな特徴を持っているか整理してみましょう。
更新日2019/09/10SUVとステーションワゴンのそれぞれの特徴と違い
似ているポイント
ステーションワゴンとSUVは、似ているポイントがいくつかあります。その最たるものが、2BOXスタイルのシルエットと、車体後部の構造です。
どちらもエンジンルームと、キャビン(居住空間)/ラゲッジルーム(荷室)という2つの箱をつなげたようないわゆる2BOXスタイルが基本。キャビンは、リアのラゲッジルームとつながった広い空間になっており、リアエンドには大きなハッチゲートが備わっています。
このスタイルの利点は、広い室内空間によって生まれるラゲッジスペースの高い積載性にあります。
このときセダンやクーペなどにあるトランクとキャビンを仕切るバルクヘッド(仕切り板)もないので、室内のシートアレンジによって、さまざまな形状の荷物を積み込むことも可能となります。
また、フロントにしっかりとしたエンジンルームを持っているので、ミニバンのような1BOXよりも走行安定性、騒音の面で有利に働きます。
異なるポイント
共通点をもつ両車ですが、車高の高さにおいて構造的な違いがあります。
SUVは悪路走行を重視しているため、大径タイヤや4WDの設定されているほか、全高・最低地上高がともに高く、ボディも厚みがあります。
ヒップポイント=アイポイントが高いことによる、見通しの良さがあり、乗り降りも容易です。
いっぽうステーションワゴンは、セダンの後部を延長することによってラゲッジルームを拡大した構造なので、全高・最低地上高はセダンと同様。
デザイン的にはセダンに通ずるものがあり、フォーマルなシーンでも通用するスタイリッシュなシルエットになっています。
また、車高が低いことからコーナリングフォース(遠心力)が働きにくく、SUVよりも走行安定性に優れ、一部のSUVが高さ制限によって停められない駐車場でも、気兼ねなく使えます。
というように似て非なる2台ですが、ステーションワゴンのボディをベースに車高を引き上げ、4WDシステムを装備することで、それぞれの良いとこ取りをしたようなクロスカントリータイプのSUVが、ここ数年、各メーカーからリリースされています。
ステーションワゴンの積載量、使い勝手を備えたスバル レガシィ アウトバックの荷室
SUVとステーションワゴンのいいところ取りをしたモデル
それまで、クロスカントリータイプのSUVといえば、スバルとボルボの専売特許的なイメージもありましたが、ここ数年はSUVの派生モデルとして、ドイツメーカーを中心にバリエーションを増やしています。その代表的なモデルを紹介します。
スバル レガシィ アウトバック
レガシィツーリングワゴンをSUV化して販売したモデルがアウトバックです。デビューは2003年のことで、以降レガシィシリーズとともにモデルチェンジを行い、現行モデルへと進化しました。
2.5Lの水平対向4気筒エンジンとフルタイム4WDからなるシンメトリカルレイアウトによって、優れた走行性能を実現。悪路走破性・積載性もバランスよく持ち合わせています。
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック
ゴルフのステーションワゴンモデル、バリアントの派生モデルとして、2015年に登場したのがゴルフ オールトラックです。フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムである4MOTIONを備えたクロスオーバーSUVは、ゴルフシリーズの随一の悪路走行性を発揮します。
ボルボ V60 クロスカントリー
クーペのような流麗なシルエットを備えたステーションワゴン、V60をベースに、SUVの走行性能を融合したクロスカントリー。その歴史は、1990年代後半のV70 までさかのぼることができます。
現在のV60 クロスカントリーは、2018年にモデルチェンジを受けた2代目がベース。専用のディテールが与えられたスタイリングに、2.0L直噴ターボが搭載されています。
アウディ A4 オールロードクワトロ
アウディのステーションワゴンモデル、アバントにクロスカントリー要素をプラスしたモデルが、オールロードクワトロです。
1999年にまずアッパーミドルクラスのA6アバントに。A4アバント版は、2009年(日本は2010年)にそれぞれデビューしました。
アウディのお家芸ともいえるフルタイム4WDのクワトロシステムに、専用サスペンションを採用することで最低地上高を引き上げたクロスオーバーモデルです。
【SUVだからこその絶景】”海の人”としても活躍するスバル 4代目フォレスター
ステーションワゴンSUVは、スバルが最初?
ステーションワゴンにクロスカントリー的要素をプラスしたモデルを調べると、ボルボが1997年に発売したV70クロスカントリーが多くのヨーロッパメーカーに影響を与えたことは疑う余地はありません。
ところがそれより10年以上も前の1984年、スバルがリリースした3代目レオーネにどうやらルーツがありそうです。
3代目レオーネは、それまでよりも車高を上げることで悪路走破性を高め、アクティブなキャラクターを強調した出で立ちで、その4WDワゴンは、現在のクロスカントリー的な要素を備えていたのです。
これまでのセダンやステーションワゴンに見られなかった高い悪路走破性によって、レオーネは雪国で暮らす人々やウィンタースポーツ愛好者から人気を博し、「4WDといえばスバル」というイメージを作り上げ、現在のレガシィ アウトバックへと続きます。
【SUVだからこその絶景】すべてに軽快なスバル XVで楽しむマリンアクティビティ
ステーションワゴンとSUVのいいとこ取りをしたステーションワゴンSUVは、日本の道路事情においてもっとも使い勝手の良いモデルといえるでしょう。一度検討してみるといいかもしれません。